そして花嫁は恋を知る 黄金の都を受け継ぐ姫 (そして花嫁は恋を知るシリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
3.81
  • (6)
  • (11)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 81
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086014526

作品紹介・あらすじ

軍事力によって拡大し続けるブラーナ帝国。皇帝とは誰よりも優れた軍人、つまり男子でなければならない。したがって皇帝の一人娘であるエウノミアを娶る人物が、次期皇帝になると思われていた。エウノミア自身もそう考えていたのだが-。戦争を終わらせたいという強い思いと、ある青年との出逢いが、彼女と帝国の歴史を変えてゆく。帝国史上の女皇帝となる少女の、運命の恋とは…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 嫁恋シリーズ10作目。4~6作目、8作目の姫の両親と祖父母の2作が収録。
    淡々としてて、いつもは微妙に恋愛色が弱い感じなのに、この回は2作とも恋愛色が強い感じがした。
    基本一話完結系なので、安心して読める反面、その後を知りたくてもわからないジレンマがたまにある。
    でも、やっぱり面白いからこそ起こるジレンマと思うと諦めもつく。


    軍事力によって拡大し続けるブラー ナ帝国。皇帝とは誰よりも優れた軍 人、つまり男子でなければならな い。したがって皇帝の一人娘である エウノミアを娶る人物が、次期皇帝 になると思われていた。エウノミア 自身もそう考えていたのだが―。戦 争を終わらせたいという強い思い と、ある青年との出逢いが、彼女と 帝国の歴史を変えてゆく。帝国史上 初の女皇帝となる少女の、運命の恋とは…。

  • 2つのお話が入ってます。

    <黄金の都を受け継ぐ姫>
    「緑の森を拓く姫」「緑の森を統べる姫」のエリスセレナと「黄土の大地を潤す姫」のアンナマリア、「青の大河をのぼる姫」のプシュケの母、女帝エウノミアのお話。

    子だくさんのエウノミアですが、これまでのお話では、あんまり旦那さんのことは出てこなかったんですが、学者さんだったんですね。

    例の如くラブ度は低めで、珍しく宗教色も低めです。
    戦争を終わらせたいということで、これを読むと、既刊の4冊に出てくる皇女たちを他国に嫁がしている意味がちょっと分かりました。
    冷たい母ではないんですよね。

    <緑の森からきた王女>
    「黄金の都を受け継ぐ姫」のエウノミアの両親である、皇太子レオンとゲオルグ王国の王女アマリエのお話です。私的にはこっちの方が面白かったです。

    和平協定の証として、ゲオルグ王国から嫁いできたアマリエ。最初はこのシリーズには珍しくレオンも友好的で、いきなりラブ度高め?って思ってたら、愛人問題です。

    愛人がいるっていうのはどうなんだろうって思ってたら、最後は誤解であることが分かりましたが、それまでに二人が誤解しあったまますれ違っていくのは、切ないです。

    読み終わって、そういえば、「黄金の都を受け継ぐ姫」で出てきていたエウノミアの父、ラスカレオスがレオンのことなんだなぁって思い、読み返してみると、皇帝になる前にアマリエは亡くなってしまうんですよね。アマリエ亡き後、後妻を娶らなかったそうですが、このお話を読むと納得です。

    10冊読むと、時代や国がバラバラで、なんか順番がよく分からなくなってしまいましたので、まとめ。

    ■9巻 シリウス=イリアティーヌ(ブラーナ)
          ↓ 50年後
    ■7巻 ナティール-ラフィニア(ネプティス)
    ■3巻 ユスティニア=ナティール(ネプティス)
          ↓ 5年後
    ■7巻 アリアス-ナルメル(ネプティス)
          ↓ 300年後
    ■10巻 レオン=アマリエ(ブラーナ)
    ■10巻 エウノミア=リフィニクス(ブラーナ)
    ■4巻 エリスセレナ=イシュトファル(ゲオルグ)
    ■5巻 エリスセレナ=イシュトファル(ゲオルグ)
    ■6巻 アンナマリア=フェラン(カストラバ)
    ■8巻 プシュケ=レトムゥール(ネプティス)
          ↓ 200年後
    ■1巻 エイレーネ=アルファディル(ファステマ)
          ↓ 500年後
    ■2巻 アグライア=ユーリ(フレンドル)

  • 今回は一冊に二つのお話が入っていて、表題になっている話と、もう一つが緑の森から来た王女でした。

  • 「緑の森から来た王女」は恋愛要素が結構あったような。
    二人のやり取りが多いので恋に発展する感じがよくわかるんですよね。こういう感じ割と好きだなあ。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

埼玉県出身、佐賀県在住。「平安あや解き草紙」「なりゆき斎王の入内」シリーズをはじめ、数々の人気シリーズを執筆。その他の作品に『西陣あんてぃく着物取引帖』『お師匠さまは、天神様』『後宮の薬師』『掌侍・大江コウ子の宮中事件簿』などがある。

「2023年 『華は天命を診る 莉国後宮女医伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小田菜摘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×