- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086015004
作品紹介・あらすじ
リディアの乗った船が妖精国に出航するのを見届けたエドガーは、覚醒し始めたプリンスの意識を抱えて組織に君臨しようとしていた。妖精国への道のりの中継地点であるという幻の国「リオネス」を探し始めたリディアの目の前に不思議な少女が現れて…。リディアの命を狙う組織からエドガーはリディアを救えるのか…!?そして、妖精国の道しるべをリディアたちは突き止めることができるのか…。
感想・レビュー・書評
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プリンスの記憶と魔力から身を守るべく、かつて英国に抱いた憎しみを甦らせたエドガーはしかし、魔力に囚われ冷酷な一面に支配されていく。一方リディアはリオネスの妖精カテーナに妖精国の鍵が宿った腕輪を盗まれてしまい…
エドガー=プリンスになったわけじゃなく、まだ一つの体で二つの精神が戦っている状況。リディアのことを切り捨てるとは言ったけど彼女の愛情や今までのことを忘れたわけじゃなく、ケルピーから唇を奪ったと言われたことやリディアが死んだと思わされたことによって感情的になったりするのでそれはよかった…!と思うけどこれからどうなっていくのか…やっぱりひた隠しにしないといけないだろうし。
ちょうど来週には新刊が出るので、すぐ続きが読めてらっきー。こんな佳境まできたら、刊行スペースが速いとかそういう次元じゃなくて、もう書かずにはいられない、止まらないわよね。
妖精国への道しるべとしてカテーナを殺さなくちゃいけない=その為には妖精を傷つけるスタールビーの宝剣が必要=つまりアンシーリーコートの魔力が必要ってことで何で矛盾してるんだろう、とリディアが考えるけど、いまのところ私が思うに、シーリーコートとアンシーリーコートの区別なく、善と悪、どちらの妖精の掛橋にもなれる存在ってのが本来の妖精国伯爵なんではないかなーと。
区別してしまったからこそ戦いが生まれてしまう感じで。善悪が一つになる必要があり、それは善側(マッキール家)のリディア、悪側(プリンスの組織、スチュアート王家)のエドガー、二人の結婚じゃないと成しえないのでは。本物とか偽物とかではなく、そこから新しく妖精国伯爵の歴史が始まるんではないかと……ちょっと考えてたりする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
プリンスの記憶をとりこんで苦しむエドガー。今回の巻は甘くないまま終わってしまうので続きが気になります。切なすぎて悶えます!
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もーかわいそうすぎるよ二人とも
なんとも均衡が取れないなかで無我夢中で生きてるようにしか見えなくて、痛々しい
どうしようもないところまで来てると思う
さすがコバルトだなあ
リディアだけは悪意に汚されることなく、戦い抜いてほしいんだけどなー
それはそうと、ユリシスが人に戻ってきてるきがする -
【伯爵と妖精25作目】
何ともいえない話だった。
エドガーとリディアは別々だし...
辛い状態だな。
ケルピーとリディアのキスが唐突すぎた。 -
困難と試練続きで読んでるこっちが先に心が折れそう…w早く幸せになっておくれ!
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読んでいて辛すぎる。
ふたりがまた、穏やかに微笑みあう未来を夢見て、それを(お話の中のことだけど)実際に目の当たりにして心から安堵したいっていう、まぁわたしのエゴですけれど、それだけで先を読まずにはいられない。
ますます目が離せないから、内容としては☆5つあげてもいいけれど、この巻は再読も辛いかも……ということで☆3つ。 -
シリーズ第24巻。表紙に反して切ないシーンが多くて胸が苦しかったです。レイヴンが癒し。
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正直、結婚してからのリディアとエドガーにはさほど魅力を感じられなくなっていたのですが、今回は久々に面白かったです。
リディアに対して、ただただ甘いだけじゃないエドガーの方が魅力的だと思うのは私だけなんでしょうか。少数派なんでしょうか。葛藤してこそ、画策してこそ、自らをも裏切って自嘲してこそエドガーだと思うんですが。
ここまで培われて来た、ニコとレイヴンの友情も、ひとつ高いところに登った気がします。いい加減そうにみえて、たまに出てくるニコのモノローグにはきゅんとさせられますね。
カテーナのエピソードも悲しいけれど、心に残る素敵なものでした。フランシスにも段々と大きな役が回って来て、これからどうなるのか、楽しみです。