伯爵と妖精 情熱の花は秘せない (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086015288

作品紹介・あらすじ

プリンスの組織にとらわれてしまったリディアは身を守るため、エドガーの子供を妊娠しているととっさに嘘をつく。しかし怪しんだテランが産婆を連れてきて…!?自らのなかのプリンスが半分目覚めてしまったエドガーは、組織の目を欺くため、リディアに対し思い切った行動に出るのだが…。エドガーとリディアが再びひとつになる…!?大人気ファンタジー、ドラマティックな佳境へ突入。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりにエドガーらしいエドガーが帰ってきた!ここ近々の展開は胃が痛くなるばかりで…やっぱり2人はいつも一緒が一番いい。ようやくゴールが見えてきたかな?

  • ようやく、エドガーとリディアが合流。
    この先のことを思うと、不安は尽きないけど、とりあえずは一緒に居られることを寿ぎたいです。

    にしても、谷ワールドなので一筋縄ではいかないのは覚悟済み。
    まずフランシスの行動がどういう意味なのか、それが気になるなぁ。

    ネッドが案外いい人だったのが、ちょっと意外でもあり、納得した巻もあり。ネッドとフロルの絆は良かったなぁ。
    エドガーとリディアの二人に被る部分があるから、余計にそう思うのかも。
    ネッドの側でなら、フロルも傷を負いながらでも、徐々に立ち上がって行けると思います。

    そして何となくレイヴンとケリーの間も変わってきているのかも。
    レイヴンは本当に人間っぽくなりました。
    今回、久々に姉弟の再会もありましたが、アーミンはそんなレイヴンをどう見たのかなぁ。
    いや、そんな暇がなかったっちゃー、なかったですが。
    ヘンな話、エドガーとリディアは最終的には幸せになることを疑っていないのでいいのですが、アーミンとレイヴンはちょっと心配だ。
    レイヴンはたぶん、ケリーが陽の光側にいるから大丈夫だと思うけど。
    でもまあ、リディア大事のケルピーが、あれだけアーミンのことは気にかけているから大丈夫とは思うけど。

    しかし手にした籠の中で寝られるほどの奥方から、雲を跨ぐような赤ん坊が生まれるとは…妖精の世界、奥が深い(爆)

    そして今、改めて数えたら「伯爵と妖精」25巻だった。
    長い、長すぎるっ!いや、願ったりですが。
    これを読み返そうとすると、一大決心だなぁ。

    ……とか言っていたのに読み返しました(爆)
    しかも三か月経っていない(笑)
    ああ、「魔女の結婚」全11巻を読み返したいけど時間がないと言っていたのが、どこの誰の話、と言いたい(笑)
    そしてここまで来ると、さすがに前回読んだいろいろが覚えています。

    しかし一番はやっぱり、フォックスグローブ咲く小屋での一夜ではないかと。
    互いに求め合うことに躊躇しない二人の結びつきが、すごく胸に響いた。
    互いを守りたい二人の想いが、予言者の力となるだろうブラッドストーンも、プリンスの力も鎮めたとも言えるけれど、それだけでない何かは感じます。
    でも現在出ている巻でリディアの妊娠説が浮上していますが、本当に妊娠しているとしたら、この一夜以外有り得ないんじゃないだろうか。
    妖精の産婆だった彼女の家で、ダイアナとフランシスの子供が、そして多くの子供たちが眠るあの赤いフォックスグローブの咲く地で。
    リディアにある予言者の許嫁の宿命が一時だけでも薄まるとしたら、この時以外にはないんじゃないかと。
    そしてそのことが、二人の間の宿命を揺らがしてくれる鍵になるんじゃないかと期待しているんだけど。
    本当に赤ちゃんだったらいいなー。
    またティルを可愛がっていた時のようなエドガーパパを見たいものである。
    そういう意味では貴族らしくないよね、エドガーは。
    リディアとお似合い(どちらもいい意味で)

  • 妊娠していると偽りプリンスの組織に囚われたリディア。プリンスの影に半分囚われながらも、リディアへの想いを隠しきれないエドガー。はたして二人は再び一つになれるのか?

    まだまだエドガーがプリンス化した自分を引っ張るかと思ってたけど意外とすぐに真の、リディアを愛するエドガーに戻ったなあということで一安心。三巻くらい葛藤が続くと思ってた。リディアの方も、自分自身にこそプリンスを倒す力があるということを知ったけれど、エドガーに比べたら!と乗り越えていくのがよかった。そんであばら家での一夜でははすはす……リディア妊娠したんじゃないかなと思う!(早い 前の感想にも書いたけど善と悪が一つになるのが目的だと思うからさ…
    すぐに新刊読めてよかったです。次も楽しみだー で、六月終わるまで八犬伝読書入りますー(´∀`)

  • やっと二人になれた…! もう離さない!
    プリンスの組織に囚われたリディアは身を守るため、エドガーの子供を妊娠していると嘘をつく。だが怪しんだテランが産婆を連れてきて!? そして組織の目を欺くため、エドガーがしたこととは…!?
    (アマゾン転載)


    イブラゼルに向けて佳境に入った感じです。
    裏表紙のあらすじにも「佳境」の文字がっ!

    長く愛読しているシリーズなだけに、終わりを感じるとちょっと寂しく感じたり。
    でも、ページをめくるとそんな気持ちは吹っ飛んで物語に夢中になりました、笑。




    リディアとエドガーが、古小屋で絆を再確認するシーン。
    この作者さんは、文章表現がとてもロマンティックなのでキュンときます。
    そしてエドガーの口説き文句は、プリンス覚醒後も健在のご様子。
    でもレイヴン曰く「人でなしに磨き」がかかったようです、笑

    展開がシリアスなので、レイヴンとケリー、ロタとポールのコンビ2組が和みます。
    特にポール。尻に敷かれまくってますけど、良い旦那さんになりそう。


    四方八方を敵に囲まれて、無事に船がイブラゼルにたどり着けるのかな。

    預言者のことも気になりますけど、
    フランシスが何を考えてるのかわからなくて、彼の動向が一番気になりますね。

    エドガーが合流したので、次巻はずっと一緒だよね。
    続きが気になります!

  • メロってきた
    リディアに関わる人はみんな更正していくんだねー
    やっと!二人が一緒に!正しい道だ
    どんどん信頼しあって、強くなって、並んで歩こうとしてる
    守りっぱなし、守られっぱなしじゃなくて、補い合うのが夫婦なのだよねえ

  • ちょっとダレていたのが、しゃきっとした気が。
    初期の、「胡散臭く口説いてくる美形貴族」を「歯牙にも欠けずつんけんしてるふりをして、内心どぎまぎさせられている少女」という構図が好きだった私としては、結婚してから、リディアがなにかというと、貴婦人として振舞わなくてはとか、気品がうんちゃらかんちゃらいうのが正直面白くなく。リディアって、もともと気品のない下衆い女性ではないと思うのですが。身分がちょこっと低いだけで、そもそも、出自ですべてが決まる世界に身をおくのなら、あきらめて自分らしく振舞えば良いじゃん。ていうか、あなたのバックにはエドガーがついてるんだから、何があっても大丈夫だってば。
    というイライラを完全に払拭させてくれる、リディア節。そうそう、彼女はこういう強さを持った女性なんだった。だからこそ、エドガーは彼女に惹かれたし、依存しているし執着しているし、リディアはエドガーの弱さを受け止められるんだった。と、ふたりの絆の深さを再確認できる巻でした。特に、挿絵つきのエドガーの寝室でのシーンは、まだ事態はなにも好転していないにも関わらずホッとしました。
    少しずつ佳境に向けて進み始めた気のする巻でもあります。リディアとエドガーだけでなく、ロタとポール、ケリーとレイヴン、ニコとリディア、ニコとレイヴン、ケルピーとアーミン、レイヴンとアーミン、と出てくるキャラクターたち各々の関係性が深まったように思います。ニコという友達を見つけ、ケリーという人間とも仲良くなり始めたレイヴンと違い、孤独感が強くなっていくアーミンにも、彼女なりのハッピーエンドを、と願っていたので、ケルピーとの距離が縮んでいくのは大歓迎です。どうかこのまま、彼女も笑顔でこのシリーズを迎えられますように。

  • 【伯爵と妖精26作目】
    エドガーとリディアが会えてホッ。
    プリンスに勝てるのか次作も楽しみ。

  • そして組織を出て、リディアと共にいることを決めたエドガー。
    やっぱりふたりは一緒にいるべきだ。
    それに……キヤァ(*ノノ)
    ラノベなのにっ!

    前巻のエドガーの、リディアに対する冷徹な態度は(今までが甘々だっただけに)単なる一読者のはずのわたしにもかなりのダメージだった。
    わたしがリディアだったなら。
    いつの間にかリディアに感情移入していたから、エドガーの裏切り(に見える行動)は本当につらくて。
    ふぃー。本当に良かった!(これで安心して読み進められる)

    起承転結、でいえば前巻は間違いなく「転」
    そしてこの巻は、「結」の導入部か。
    ハッピーエンドになることを願って次の巻を手に取ろう。

  • シリーズ第25巻。やっぱりエドガーとリディアには二人一緒にいてもらいたい。出会いを振り返ってるシーンが懐かしい。不安は多いけれど、とりあえず今は行動を共にできるようでうれしい。

  • 表紙のリディアの髪、すでに赤錆色でもなんでもなくただの栗色に見えます…w

    本文はようやく最初からずっとエドガーとリディアが一緒。
    エドガーの言葉は一生懸命無関心を装ってるんだけど、行動がまったくともなってなくて、そこがせつなくていいかんじにきゅんとする。
    エドガーが組織を出るときの鬼畜っぷりもいいかんじです。
    リディアに現状も把握してもらえて、次はふたり一緒に妖精国へ。

    全巻のあとがきでは、目的地が終着地とは限らないってことだったので、妖精国から英国へ戻ってからが正念場なのかなーやっぱり。

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著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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