伯爵と妖精 真実の樹下で約束を (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086015653

作品紹介・あらすじ

テランの手を逃れ、再び一緒に妖精国を目指し始めたリディアとエドガー。時折自分のなかで暴れ出すプリンスを意志の力で抑えようと苦しむエドガーを、リディアは傍で必死に支える。スワンの船を降りボートに乗り込んだリディアたちは、カテーナの道しるべを目印に妖精国へと漕ぎ出す。そして念願だった妖精国上陸を遂に果たすのだが、青騎士伯爵が不在だった妖精国は崩壊の危機にあって。

感想・レビュー・書評

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  • とうとうイブラゼルに到着。
    ダネルとその兄のこともあり、到着してから次々と場面や
    キャラが動いていってハラハラしました。

    そして、とりあえずあの大樹を守ることには成功したものの
    …ええーエドガーが…!
    まさか…ということは1巻からずっと読者が親しんできたエドガーとは
    もう会えないの!?
    リディアにとってはショックだろうな…。
    あとがきを読むに、そろそろ物語りも大詰めらしいので
    この先でなんらかの救済があることを願っています。

  • ジミーとユリシスの絆の強さに涙
    ダネルがバイオリンを手放す意味

  • ユリシスー!なー!あんた泣けるよ
    ジミーも!!
    ダネルはけっきょくフェアリードクターだったのか
    まさかの双子設定は顎が外れたよ
    入り組みすぎててこんがらがる
    人の思惑が交差しながら話が進むけど、ちょっと種明かしが唐突すぎてついていきにくいですー
    はやく自信家のエドガーに戻ってほしいなあ

  • たぶん、このシリーズ中一番すきな終り方だったように思う。いえ、展開は好きではないですが、最後のエドガーのセリフが。
    ここ数巻、ずっと苦しいままでいたエドガー。久しぶりに見せた調子の良い彼と、これからのことを思う辛い彼と、そして最後の言葉に込められた意味を思うと、リディアでなくても泣けます。ここからまた急展開になるのでしょうか。
    作中でも触れられていますが、血のつながりはないみんなが、ひとつのファミリーとして機能し始めていて、それに心を打たれました。みんな、それぞれがそれぞれのことを思って決断を下していて、ちょっとばかりの犠牲にはなんの躊躇もしないけれど、どれだけ自分がファミリーにとって必要か知っているから、生きていようとする。死んでも良いと自己犠牲をするのと、生きて帰ってくると決断して危険に足を踏み入れるのでは、大きく意味が違います。だからこそ、みんなが死なないように、これからも生きて行くために行動していて、それに逐一感動しました。
    そして、ユリシス。まさか、彼に泣かされる日がこようとは。ネタバレになってしまうので書けませんが、ユリシスの苦しみも悲しさも、これからエンディングまでのどこかで浄化されれば良いのにと切に願います。
    切ないし悲しいし、これからのことを思うと苦しいのに、大好きな巻です。

  • 【伯爵と妖精27作目】
    エドガーの記憶、どうなってしまうんだろう?
    今回もハラハラドキドキしたけどユリシスの最期はよかったな。

  • シリーズもはやいもので、27巻。残り5巻となる。
    なんだかいろいろややこしくなってきて、ついてくのに必死になってきたり……(すみません)

    まだ、時々、誤植や校正もれがあって「あ゛~」となる。

    ユリシスのことを少し見直したのに、結局、そうなるしかなかったのかなぁ。
    プリンスを屠るためには、道はひとつしかなくて。
    そんなときでも、ラブラブ要素はなくならないのがこのシリーズのいいところ。
    エドリディはシリアス街道まっしぐらなので、その役目は、ポール&ロタとレイブン&ニコ(笑)
    いつからだろう、毎巻レイブンとニコの2ショットイラストが必ず挿されるようになってて、それを見れば癒される!(*´▽`*)ほゎ

    これからイギリスにもどるのだろうけれど、
    ハッピーエンドには程遠く、エドガーとリディアの絆の強さだけがたのみ。
    エドガーの記憶がどうなるのか、正念場はまだまだこれからだ。

  • なんか話がごちゃごちゃしてきた。あっちもこっちもワァー!みたいな。

  • シリーズ第27巻。複雑さについていくのが必死。ユリシスがちょっと好きになる。ダネルの双子の兄・ニールの登場もあったけれど、ひとまず良かった。エドガーの記憶がどうなるか気になる!

  • あいかわらずリディアはリディアでエドガーはエドガーなんだけど、ふたりのあいだの信頼がしっかりしてくれて、というかリディアが強く成長してくれてよかったなーという一冊。
    あとはユリシス。テランが出てきてからはユリシスの人間ぽさがより強調されてたし、伯爵家の血をひいてる唯一の存在なのでまあこうなるかなーとは思ってたけど、ジミーにまでああいう設定がついて、よりやさしい印象に。
    さすがリディアということにしておくべきか。

    エドガーはぜんぶ記憶なくしちゃうみたいなので、英国に戻ったあともかなりごたごたするんだろうけど、テランも蛇も残ってるのでまだまだダークめな展開はつづくのかな。
    エドガーなら記憶なくてもそのへんの算段は上手につけつつ片付けてくれる気がするけど、そろそろあまーい日常の短編集でも読んで息継ぎしたいところ。

  • イブラゼル(妖精国)に到着し、物語も終盤に。早く二人が幸せに落ち着いて欲しい。次巻ではまたすったもんだありそうだなぁ。

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著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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