シンデレラ ミステリー (集英社文庫―コバルト・シリーズ)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 217
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086106450

感想・レビュー・書評

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  • 先日、「迷宮」の方を読み返したのでこちらの「ミステリー」の方も読み返してみました。やっぱりこちらも懐かしかった~

    シンデレラの国から戻った利根は、高校で親友もでき部活にも励み、幸せな生活を送っていた、はずなのに・・・また、あの世界に戻ってきてしまいます。

    はじめてできた親友と好きな人のどちらかを選択しなければならないような気がしたり、親友とは別の時間を持つことに不安を感じたり、思春期ならではの繊細な気持ちの揺れがやっぱりとても上手。大人の目線からみたらなんてことないのにね。

    こうやって一歩づつ大人になって行くのかな。がんばれ利根ちゃん!

    次はジャパネスクシリーズを読み返そうかな。。

  • シンデレラ迷宮 ミステリー版 ジェイン編、といったところでしょうか。
    前作「シンデレラ迷宮」よりも圧倒されるところは残念ながらなかった。
    ヒロインの成長がまた一歩踏み出された…そんな感じ。
    氷室さんのあとがきで何だかしんみりしてしまった。

  • 帰省中に再読。シンデレラ迷宮の続編。高校生になった利根は、万里(ばんり)という親友もでき、引きこもりだった中学時代から一転、それなりに充実した毎日を送っている。しかし、それなのになぜかまた、踊り子たちのいるあの世界に戻ってきてしまう。しかもなぜその世界に来てしまったかという記憶だけ失って。

    前作から引き続き登場するのは踊り子オディールとジェインのみだけれど、肝心のそのジェインが、冒頭から失踪しており、利根はジェインの失踪の理由を行方を追うことになるミステリー仕立て。その過程の中で利根自身の現実逃避の理由も明かされ(思い出され)ていく。

    前作ほどのカタルシスはなかったけれど、踊り子にもう一度会えたのは嬉しかったし、彼女と利根の別れの場面は切なかった。

  • 10代から20代前半くらいに読みまくった氷室冴子。なかでもこのシンデレラシリーズが一番好きだった。今でもたまに読み返す。

  • 『シンデレラ迷宮』の続編。
    利根は作りだした世界からは帰って、自分の世界できちんと楽しんで生きていると思っていたのに、またその夢の世界へ紛れ込んでしまった。そこでは分身ともいえるジェインが行方不明になっていて。
    自分自身を見つめなおす世界がどこかにある――。ジェインの失踪の理由を探しながらも、本当は自分自身を客観的に見つめなおし、自分自身がこの世界に逃げ込むことになってしまった理由を探し、そして帰る方法を探しているという構成。
    ようやくできた友人との大切な時間と、好きな人との間でぶつかりたくなくて逃げたくなる稚い心が愛おしい一冊。

  • ジェインが愛したのは誰だったのか。謎解きを気にせず読めるとこがよいです。
    ジェインエア読んでみよ。なんかアガサクリスティの、フランスの保養地(イメージ)がでてくるようなのが読みたくなりました。

  • ◆『シンデレラ迷宮』再読に引き続き。◆『迷宮』のような時代のギャップを感じる表現はなくて安心。◆親友と過ごすキラキラした時間から好きな人との時間を分かち、親友と別の時間を持つようになることへの不安と困惑がよく書かれている。けれどやはり『迷宮』の方が深みがあったなぁ。◆とりあえず、『ジェイン・エア』はこの機に乗じて再読したい。

  • 小学生の時からの心の根っこにあるバイブル。
    ずっとずっと大切な本。

  • 父さんが古い家から持ってきた本。どうやら続編っぽい。

    利根は現実逃避癖があって、自分の内面世界で、以前(前の巻)冒険をして成長して元の世界へ戻ってきたのかな?

    充実してる現実。だからもう、あの世界へ行くこともないと思ってたのに、内面世界へ。

    内面世界の友達ジェインが行方不明になっていて、その原因が新しく出会った人たちにあるのではと探ってく。

    利根すら気づかない深層心理と、この世界の出来事の根幹はリンクしてるっていうのが面白いなぁと思った。
    自分で心を暴いて、結論を出して帰ってくるっていう、すげー自己解決方法なんだよね、コレ。

  • 大好きな本の続編というだけで嬉しい。あの物語にまだ続きがあったなんて~!
    ミステリーとついてる通り、推理もののように話が展開していきます。おもしろくてぐいぐい読めました。

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著者プロフィール

氷室冴子(ひむろ さえこ)
1957年1月11日 - 2008年6月6日
北海道岩見沢市出身の作家。本名、碓井小恵子(うすい さえこ)。1980年代から1990年代にかけて集英社コバルト文庫を代表する看板作家だった。藤女子大学文学部国文学科在学中、第10回「小説ジュニア青春小説新人賞」へ「さようならアルルカン」を応募、佳作を受賞してデビュー。宝塚歌劇をモデルにしたコミック『ライジング!』原作者を経て、作家に専心。
以降多くの作品を手がけ、『なんて素敵にジャパネスク』シリーズ、『銀の海 金の大地』シリーズなどが代表作となる。『海がきこえる』は1993年にスタジオ・ジブリでアニメ化された。2008年6月6日、肺癌で逝去。

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