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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784086106498
感想・レビュー・書評
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特異な世界観がけっこう、好き。
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電子化って手続きとか面倒なのかなぁ。権利って今どこが持ってるんだろう。シリーズの中でもちょっと独特な感じだった、はず。今頭の中に描かれる図形が正しいのか自信がない。っていうかあれ風車だっけ?
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私の小学生時代のバイブル。
自分がSF好きになったきっかけはこの大和真也の『ジュゼシリーズ』だった。
私の地元・名古屋の市立北高校在学中に奇想天外・新人賞取った人で、いわゆる少女向けのファンタスチックSF(と書いてある)だ。
作中に自分の知っている地名が出てくるのが、幼心に興奮した。(植田とか)
でも今思うとこのシリーズは単なる少女向け文庫とは侮れない話だった。
この『回らない風車』は私がこの人の作品の中で一番好きな話で、表紙には一目で主人公だとわかるかわいらしい女の子と、たぶん彼女の運命の人なんだろうな~な男性が描かれている。この表紙絵に一目ぼれして買ったのだが、この話のどこがどうファンタスチックSFなのかというと、
『生粋のジュゼ人でありながら今は地球で暮らす「ちひろ(表紙の女の子)」が婚約者である七尾(表紙の男性)を追って、風化の季節が始まり今はほとんど人がいなくなってしまったジュゼへ行く話』
ここまではいいんだけど、この女の子(ジュゼ人)は地球人にとっては垂涎の的だったりする。なぜなら
『プロが調理すると最高においしい洋菓子になるんです』
ほんとに、文字通りの「垂涎の的」。
なのでお金持ちの地球人はみんなジュゼ人を養子に迎えて地球で育ててる。つまりいつでも食べたい時に食べれるように、自分用のデザートをちゃんと確保してるわけだ。多感な小学生にこんなもん読ませていいんかー!
主人公ちひろはすでに腎臓かたっぽ取られてクッキーにされちゃってて、これ以上お菓子にされないように山奥の治外法権的な学園都市に隠れ住んでて、そんでもって彼氏は彼女の養父(腎臓クッキー食べちゃった人)の孫だったりする。さらっと書いてあるけどヘビーな世界……!
でもやっぱそこはコバルトなので、あくまで「そういうヘビーな世界観の上に立ったジュブナイル」なわけで、そこがいい。
今読み返すと背中こそばゆいくらいの一人称小説なのだが(しかも一人称「あたし」)、なんとなく「こういう世界も忘れたくないな」と少し思う。世のオタク少女が一度は通る「自分の感性と価値観が一番大事」という幼くて青い世界だ。 -
特異な世界観がけっこう、好き。
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