なぎさボーイ (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 278
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086106894

感想・レビュー・書評

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  • 読む本がなくなった時に母に薦められて読んだ本です。いまの中高生にぜひ読んで欲しい一冊。本は古くなっていくけど、内容はずっと色あせないで鮮やかなままなんだということを教えてくれた一冊です。

  • はい。我が青春の本です。なぎさちゃん、いえ、なぎさくん視点の本ですが、小難しいこと考えているようで結構単純、な男の子を「かわいい」と思ってしまった中学生の私。

    話は変わりますが、キンキキッズが出てきたとき、このシリーズ、映像化してほしいなー、と思いました。なぎさちゃ、くんは剛くんで、北里くんは光一くんで。

  • 「海が聞こえる」の再読を機に手に取る。主人公のなぎさ。名前と身長にコンプレックスを覚えるも、古風でまっすぐ一本気なスポーツ少年で、周りには愛されるキャラ。そんな彼が、幼い頃から知ってる多恵子を鬱陶しく思いつつも、不器用に、自分が惹かれていることを認めていく様が描かれる。ここに出てくる多恵子は、おせっかいででしゃばりだけど、姉のようにしっかりして描かれるが...。

  • 再読です。
    懐かしい。
    氷室文学賞の話を聞いて以来懐かしくて再読しています。
    今になるとええ?ヒゲがはえたの?とか
    大騒ぎするなぎさママの気持ちがわかります。

  • 手放し本。
    高校生の頃初読。カバーイラストが渡辺多恵子で楽しみに読んだが、キャラクターが全員なんだか苦手で、社会人になってから再読したら最後まで読めなかった。

  • 漫画のよう。男子中高生の素直になれない可愛らしい葛藤を垣間見ることができる一冊。

  • 渡辺多恵子だ!と驚き。これまでの中で、一番登場人物とイラストがしっくりきている気がします。
    そして、ミステリアス槇さん。その得体の知れなさはこれまでにない貴重さでは。どのぐらいミステリアスって、富田月子さんが思い浮かびました。

  • 多恵子→北里→なぎさ
    という順番で読んできたので、いろいろと納得。
    氷室先生ってもうほんっと、人物の心の動きを描くのがとっても繊細で……素敵すぎます。
    槙修子だって単なる当て馬じゃなくて、その中で各人物が何を考えてどう動いてるかってドラマを描いてて……書き手として本当に尊敬!
    わたしにできることと言えば、少しでも読み込んで、少しでも人物描写ができるよう学ぶこと、だけですね。頑張ろう。
    なぎさちゃんも、ターコも、槙修子も、松宮くんも、北里くんも、みんな本当に素敵で愛すべき人たちなんだなぁ。参った。

  • 「多恵子ガール」と1セットで1作品とみなしての、一生モノ評価です。
    読んだのが中学時代だったせいもあってか、
    男の子と女の子の心の書き分けの上手さが印象に残りました。
    大人になって読み返してみれば、
    なぎさくんは結局、少女小説の中の男の子だったわけですが、
    それもまたひとつの完成形だと思っています。

  • もうね、読んだ当時はせつなくてせつなくて…
    完全に渚君に恋しちゃいましたね☆

    私にもあったんですよ、10代が。

    最近のケータイ小説の展開とちがって、
    彼か彼女が不治の病で死んじゃったり、
    先生や先輩にアレコレとされちゃったりていうのは、
    まったくありません。全くです!!

    それでもこれだけ切なくドキドキさせるんだから、
    氷室冴子、恐るべしですよ…

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著者プロフィール

氷室冴子(ひむろ・さえこ)
1957年、北海道岩見沢市生まれ。 1977年、「さようならアルルカン」で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞し、デビュー。集英社コバルト文庫で人気を博した『クララ白書』『ざ・ちぇんじ!』『なんて素敵にジャパネスク』『銀の海 金の大地』シリーズや、『レディ・アンをさがして』『いもうと物語』、1993年にスタジオジブリによってアニメ化された『海がきこえる』など多数の小説作品がある。ほか、エッセイに『冴子の東京物語』『冴子の母娘草』『ホンの幸せ』など。 2008年、逝去。

「2021年 『新版 いっぱしの女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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