炎の蜃気楼シリーズ(5) まほろばの龍神 (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086115926

感想・レビュー・書評

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  • ほーいほーい。爆発おじさん(久秀)の大事な平蜘蛛が悪さするお話です。

    東大寺での直江の独白、好き。
    とうとう想いを閉じ込めておくことが難しくなってきた直江…。
    高耶さんが記憶を取り戻そうとすればするほどに直江は追い詰められていくね。
    この人を護りたいと強く思う心と紙一重のところに凄まじい狂気がひそんでる危うい感じがたまらないですよ。

    でもそれでもまだまだ、穏やかな関係性に心はほっこりです。
    もうこの先ほっこり出来ないから今のうちにほっこりしとく!高耶さんはどんどん凄まじい『力』を見せ付けます。かっこいい。

  • ・直江氏の景虎様への矢印が本格的に始まったな………
    ・いや、ずっと最初から景虎様への激重感情の発露だったんかと思うと、納得なんだが……
    ・コバルト文庫でこんだけBLしてて大丈夫だったの??????ほんとに????????
    ・いたいけな女の子を傷つけちゃあかん…
    ・千秋、お前もしやヤレヤレ系主人公の系譜だな

  • 色々と、切なくなってきた5巻目。直江の狂犬っぷりが見えてきたな、と。あと、千秋はやっぱり面倒見がいいよね。

  • 炎の蜃気楼5

    だんだんホモってきました。

    直江の気持ちが語られるのだが、切ないというより、気持ち悪い。

    変態じゃね?異常だよ。

    朝四時の段階で起きていたって、ナニしてたんだあんたは。

  • 《闇戦国》に関わってるらしい火の玉の噂を聞き高耶と千秋は天理へ。ホイホイ火に犠牲になったなぎ少女の父。母も半年前に死んだという。なぎには平蜘蛛という付喪神が憑いている。
    30年前景虎は囮とわかりながら直江と美奈子救出のため向かい信長の《破魂法》を受け霊魂を滅ぼされるはずだった、ため直江は美奈子に景虎を宿した。
    高耶と直江はなぎの父の愛人から彼は娘が呪い殺す願掛けしていたと聞く。千秋はなぎの様子を見に行き彼女と知り合う。
    譲の仏自身説に惑う高耶は記憶を思い出すのを恐れるが、直江は思い出すよう言う。
    なぎの意識を奪い平蜘蛛は移動、それを追う3人と織田勢佐々政成。佐々に追い詰められ郡山城でなぎは龍神の使いと信じる千秋に祈る。護法童子の力で平蜘蛛退治。
    平蜘蛛の主人・松永久秀は明智と組み織田に宣戦布告したと佐々が言う。

    千秋の下まつ毛がうわーーーイケメン。高耶と千秋の素っ頓狂な掛け合いは微笑ましいですね。救い。直江の場面になる度その比で更に重さと暗さを感じる‥‥

  • 奈良が舞台で、今回は学生らしいエピソードもあまりない。
    ご当地戦国武将シリーズというのは言い得て妙である。

    徐々に過去が明らかにされていくところも見どころだが、
    千秋と凪の交流が兄妹のようで微笑ましかった。

  • 5冊目にして、だいぶ高耶が高校生でなくなってきた『ご当地戦国武将シリーズ(著者命名)』←もう学園サイキックアクションとは呼べない。今回は古都・奈良、武将は松永久秀と佐々成政が登場。成政好き~ヽ(●´ε`●)ノ

    かなり千秋が活躍した巻でした。そして直江の独白で、過去の景虎・美奈子を襲った悲劇の全貌が明らかに…。これは同じことをされたら100人が100人「許さない」と言う気がしますよ直江さん(涙) 読んだ当時は衝撃地的だったなぁ~。直江、本気で鬼かと思った。
    高耶が直江に馴染んでくる程に直江の苦しみが募ってきて、この巻では名言「私をこばまないで」がお目見え。あぁ~、段々タガが外れてきてる…(/´△`\) ダメだな、内容云々より2人の関係性の変化の感想になってきてる(泣) 直江のダメっぷりが徐々に明るみに出るにつれ、この先を知っているからこそ、高耶の貞操が心配でならないわ。

    まぁなんたかんだ揉めつつ(酷い省略ぶり)、剣の護法童子が登場したり(初!)、千秋の面倒見の良さが発揮されたり、高耶が新たな能力を使ったりと、少しずつ夜叉衆が(一見)復活している空気が嬉しい。やっぱり主人公にはかっこよく居て欲しいしね♪
    次は5.5巻『最愛のあなたへ』かぁ~。タイトルからしてやらかしてる雰囲気バリバリだな、直江(苦笑)

  • 奈良編。
    茶釜の妖怪、平蜘蛛に憑かれた女の子(秘密兵器)をめぐって争う。
    自覚がないまま秘密兵器になってしまったのは、不憫だった。

  • 1997年8月読了。

  • 第一部の話の中ではたぶん1番好きだった巻。何回も読み返したのを覚えています。
    発行当時は千秋先輩スキーだからかな~とおもっていたけど(なぎちゃんもかわいいし)もしかしたら直江さんが初めて高耶さんに手を出した巻だったからかも
    読んでいて、どうにも直江さんが景虎様に偏執的な愛情を抱くようになったのかよく分からなくて、三月堂のところを3、4回読み返したりしたんですけど、やっぱりよくわからなかった
    桑原先生自体もあとがきで「私にもわかりません」って言ってるので、いまはこれでいいのかなー
    そういや中学の修学旅行で三月堂いったのおもいだした

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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