- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086116503
感想・レビュー・書評
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校門の前で、誰にも見えないピエロは踊る。ひとりひとりを風船に変えながら、その時を待ち続けている…… ある日、一人の男子生徒が忽然と姿を消してしまう。彼に告白した真希も、友達のユーカも、他のクラスメイトも続々と失踪してしまう。異常事態に学校中が震えあがる中、彩は歳の離れた叔父の塔也と共に「夢影樹」の力を借り、「夢の影」がいるあちら側に行くが、そこでは無数の人間が風船になって吊るされていた。不気味なピエロを前にして――幻想と恋愛を書かせたら右に出るものはいないシンガーソングライター・谷山浩子の、いつもの作風により近いコバルト文庫第四弾。
私の名前と漢字まで同じキャラが出てくるので名前出るたびソワソワしたw これまでの三作のキャラが出てくると思ってたら全然違ってた。作風も違ってた。でもむしろこの作品が一番浩子さんっぽいなと思います。あ、いつもの浩子さんだと安心してしまうくらいにはw ピエロが歌う歌は浩子さん曲にしてそう。今度アンケートとかに書いてみようかな。
夢影樹の設定とか夢の影とか塔也とそのお手伝いとか設定といいキャラといいこの作品だけで終わらせるのは勿体ない。シリーズ続けばよかったのに。ただ、いつもの浩子さんではあるけどそれまでと結構作風が違うから若干戸惑う読者さんはいたかもなー。内容も少し微妙だったし。うーん、って感じでした。でもあとがきで「幻想」「恋愛」これが谷山浩子の二本柱ですって言っててそれがまんま私の創作とも合致したのでああ浩子さんついていきますっ!って感極まったりもしてましたw詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夢をテーマにしたファンタジー、をちょこっと少女恋愛ものに寄せた雰囲気? そんなファンタジー中長編。
現実に生きてる人が裏側に抱えてるものの発現としての「夢」を主題に描かれたお話です。
ふわふわしてそうなんだけど、ある意味ふわふわしてるんだけど、それでいて黒い部分は容赦なく黒いのがさすがというかなんというか。この描き方はなかなか真似できないね。
個人的には「とても好きな主題・とても苦手な切り口」で評価が難しいけど、3つじゃ足りないので星4つ。 -
過去に読んだ本。
谷山浩子さんの著書である。
サンリオ系のファンタジーとは一風違っているけど、面白かった。
また読んでみようかなぁ。