炎の蜃気楼シリーズ(9) みなぎわの反逆者 (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086117302

感想・レビュー・書評

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  • 炎の蜃気楼9。

    表紙の高耶がかっこいい。

    「普通にBL」だっていうからかなり期待していたのだが、薄い本に慣れた身には肩透かしだった。え、本番ないの?っていう・・・・。

    高耶がかなりいやな受になってきた(誘い受?っていうのかな)。

    直江はどんどん変態の攻。

    あんまり萌えないカップルである。

    橘義明はまだたったの27歳なの?秘書には萌えたが、若すぎる・・・・。37歳くらいかと思っていた。

  • 今回でようやく景虎側の想いが垣間見れた。やはり彼も執着があるんだな。

    綾子こと晴家メイン。彼女の二百年前の想いびとが明かされる。その慎太郎と瓜二つの換生者、荒木村重。一向宗と毛利軍の間を持つとの噂で高耶と綾子は彼を探しに京都へ。そこで大阪の会社で秘書をしていた直江と高耶は会う。
    下間頼廉が荒木ゆかりの曼荼羅を探して持ち主の社長と接触したところだった。
    曼荼羅に込められた怨霊を調伏しようと曼荼羅の預けられた鞍馬寺に向かうも怨霊は頼竜に守られ出来ず。天狗の力を借りて下間兄弟と戦う。

    行ったことある土地はわくわく読めるな〜確かに歴女って人生少し楽しくなりそうな趣味だ。うらやましい。

  • 景虎と晴家の組み合わせはとても好き。
    ことここに至ってはねーさんだけが高耶 の救いな気もする。

    人の記憶はあやふやなもので、自分の記憶が真実なのかは非常に危うい。
    200年もの間ともなれば、実際に危ういだろうし、そう疑ってしまう気持ち、
    それでも信じたい気持ちも理解出来る。
    晴家の過去について明かされ、思い出に振り回されつつも
    毅然と判断し立ち向かう彼女が恰好良いなと思う。
    そしてまた、とてもキュートだとも思う。
    いつか彼女の想いが報われる時が来ると良い。

    それと、思い人とは違うときっちり言ってあげる荒木村重も真摯で良い。
    七松辺りに住んでいたことがあったのだが、何も知らなかったので
    史実については色々と驚くものがあった。

  • おおっ! ついに高耶に「勝ったら抱かれてやる」とまで言わせたか。
    綾子の昔の恋人に似た人が登場。綾子、憐れ。
    頑張れ綾子ねえさん。

  • ねーさんが200年もの長い間待ち続けてる恋人のお話。
    時間が経ち過ぎて本当は顔も声も忘れてしまっているのかも、、、と疑心暗鬼に陥って取り乱すねーさんが痛々しくて。
    やっぱりどうしても村重を調伏できなくて、どうにかして逃がそうとするけどそれも出来ずに、最後は信じて生き続けるために自ら調伏したねーさん、切ない。
    そしてとても強い。

    あたしはいつまでもあのひとの右の腕だもの…

    いつか、慎太郎さんの魂に出会えることを願わずにはいられなかった。

    そしてそんなねーさんに寄り添う高耶さんがとてもとても男前。
    最後の鴨川のシーン、印象的です。
    この人たちは悩みながらもこうやって寄り添って支え合いながら400年も生き続けてきたんだなあ。

    と。
    全体的にはとても素敵なお話で大好きな巻なんですが。

    ねーさんの切ない恋物語の裏で直江さんは高耶さんに大人の本気を教えてあげていたわけで…。
    いろいろ…いろいろ問題発言もありつつ…です。
    あまりにも卑猥で生々しくて、怖いです。

    敗者と勝者。

    このしがらみがこの先もずーっと2人にまとわりついて話をややこしくしていくんですね…。

    直江は俺のものだ!って独占欲むき出しの高耶さんも相当直江に執着してると思うんですが。

    無意識に発揮する《力》が桁違いの高耶さんがかっこよくて本当にどうしたらいいんでしょう…!
    魅力的すぎる…!!

  • 京都大阪がぶたいです。こんかいは姉さんがメインといっても過言ではない。

  • 京都。荒木村重。

    晴家ねーさんと一緒にいるときの高耶さんがかっこよすぎて惚れる。

    直江は……なんなの。直江に見える風景が高耶さんや私たち読者と違うものであることは理解できるけど、長い時間を生きてるわけだから、もうちょっと制御できないものかね下半身方面。おんも、ってさぁ…

    とはいっても覚醒した高耶さんが素敵すぎてM気味の私は異様に興奮しました。独占欲むきだしの高耶さんはたまらんです。

  • 綾子さんが切ない。
    200年別れたひとの帰りを待つなんて生半可じゃないな~と思います。一途って言葉じゃ片付けられない。この先慎太郎さんには会えるのか。出来るなら再会してほしいな…
    それにしても今巻は綾子さんの話のはずなのに、直江さんが秘書になったりセクハラしたりで、直江スキーには嬉しい巻かも?
    直江さん。9巻読んでやっと何を考えるのか理解できた気がします。9巻て!そう思うとやっぱり面倒くさい人だなあ~

  • 箱根などを舞台とした作品です。

  • 2011年1月23日読了。2011年14冊目。

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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