わだつみの楊貴妃〈前編〉 (コバルト文庫―炎の蜃気楼〈10〉)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086117661

感想・レビュー・書評

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  • 炎の蜃気楼10。

    広島。修学旅行。直江は念能力が弱まる(なくす)。

    高耶は直江を喪失することを考えて、激しく動揺する。


    たくさんいろんな陣営が出てきて、覚えきれない。

    適当に読みとばしている。

    高耶と直江の関係は、まどろっこしい。

    正直になれよーーーーとつっこみながら読んだ。

  • 不知火が現れ、呉では客船から人が丸ごと消える事件がありその調査へ向かう直江。高耶・千秋も譲らと共に修学旅行で広島へ。そこで友の鳴海が失踪したさやかと知り合い調査へ。
    《力》が弱まった直江と高耶の対立は極致?

    直江がほんとに死にそうでうける。いいぞ高耶女王様もっとやれ
    譲がついに信長として覚醒(?)かあ‥‥早いような気もするけど一部この前中後巻で簡潔だからそんなもんか。長々伏線はらずに書いていってくれるスピード感がいい。

    勝者と敗者という対立でないと関係が保てないと考える景虎は直江に勝ち続けるしかできない。だから景虎は直江を敗し続ける。めんどくさい関係がどのように変化するか、楽しみです。

  • 高耶派の自分としては、譲と同じ気持ちで、
    景虎の任務のせいで高耶本人の人生が滅茶苦茶になっていくのが居た堪れない。
    甘いとか覚悟が足りないとか千秋は言うけれど、
    出席日数くらい高耶の分も催眠暗示でどうにかしてやれよと当時激しく思った。

    単なるまやかしで譲の自己満足に過ぎないとしても、
    せめて修学旅行くらい一緒に行きたいという気持ちは理解出来る。
    にも関わらず、修学旅行中に事件が起きてしまい…譲も気の毒である。

    千秋との掛け合いが多少救い。

    自分は広島には行ったことがなく、修学旅行も長崎だったのだが
    いつか行ってみたいなとこれを読んで思った。

    また、昨今毛利氏について多少学んでいたところだったので
    毛利や小早川などが出てくるところは興味深かった。

  • 直江、自滅ロードへまっしぐら。とうとう力を使えなくなってしまい、さらには視力まで奪われる。
    ここまでくると憐れ。
    がんばれ直江。

  • 遂に留年が確定してしまった高耶さん…。
    修学旅行だけは一緒に行きたい!と駄々をこねる譲に負けて広島まで行くけれど、やっぱり旅行どころではなくなりましたよね。

    直江は《力》が使えなくなってるし、肉欲に溺れてるし、脳内では高耶さんを抱くことばかり考えてるし、凄まじい荒みっぷり。

    顔を合わせればいがみ合い、傷付け合い、そしてますます荒んでいく2人。
    なんでこうなるんだろう。苦しい。
    スイッチ入った直江は饒舌だから、直江の方が執着してるふうに見えるけど、景虎様も相当直江に執着してる。
    恐ろしいほどに。

    すべてを捨てようとしてる直江。
    直江を縛るためには勝者であり続けなければならない景虎様。

    分かり合えるはず…ないね。

    あの譲にまで暴言を吐いてしまうくらい、余裕のない高耶さん。
    どんどん怖い人になっていくよ…。

    あんた本当に坊主だったのか?!…ってギャーギャー騒いでた頃が懐かしいです。

    ここにきて、名だたる武将がぞろぞろ出てきてややこしくなってきました。
    毛利に吉川、陶、そして尼子再興の山中鹿之介。
    でも1番わからないのは小太郎。
    何がしたいの?
    真の狙いはなに?!

    そして遂に信長が復活してしまいました。
    いろんな意味で桁外れな人。

    高坂の趣味が直江いじりなら、信長の趣味は景虎様いじり…ですね。
    あのテンション。
    さぞかし声でかいんだろうなあ…って、!連発の台詞読みながら想像してました。

    それにしても夜叉衆、モテモテ(違)

    最初バラバラだった出来事が次第に繋がって、思惑や筋道が少しずつ見えてくる感じがたまらないですね。

  • 広島。毛利一族。表紙の直江の視線がこわすぎる。

    高耶さんと千秋の掛け合いに和む。高耶が高耶でいる時間が短くなっていくにつれ、譲や千秋との半日常のやり取りがどんどん貴重なものになっていく。直江の400年で培ったテクニックによって高耶さんがおんもに出されちゃうであろうことが容易に想像できてつらい。しかしピリピリした直江と高耶さんを見ているのもつらい。ああ、高耶さん…!

  • 高耶さんがとうとうダブり確定した今巻。発行当時は学生だったので(しかも義務教育)留年という文字に戦慄したなあ~。なんだか高耶さんの将来を本気で心配していた。
    直江さんも精神的過労?で力が使えなくなり、なんだか終焉に向かって爆走しているようで読んでいて心苦しいです。

  • 2011年1月24日読了。2011年15冊目。

  • 舞台は四国、ゲストキャラは毛利&小早川さんちの皆さんです。
    N氏は相変わらずいい大人とも思えないことをウジウジ悩んで愚痴愚痴言って、身体の方にも変調を来たした模様。
    そんなこと言われても、言われた相手は困るしかないだろ…とそろそろ高耶さんに同情しています。
    N氏といい六道界の脅威といい、ややこしい相手ばかり身近にいて本当に大変ですね、ビシッと言うたれ。
    そしてまさかの第六天魔王来臨、高耶さんの明日はどちらだ。

  • BL要素満載になった一冊・・・一体どうしてこんな事に・・中学生には若干刺激のある表紙でした。若干レジ並びにくかった。

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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