炎の蜃気楼シリーズ(12) わだつみの楊貴妃(後編) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086118088

感想・レビュー・書評

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  • 炎の蜃気楼12

    直江の出番は表紙だけ。まあ、死んでるし。

    二人の父親(竜と謙信)の動向が気になる。

    高耶は、痛々しいな。

    この後、どうなるんだろう?

  • 番外などあわせて47巻?もある中で個人的にはここが一番輝いていたかなという気がします。久しぶりに読んだらやっぱり面白かった。このシリーズ好きだったなと思いだしてドラマCDまで引っ張り出して聞きましたがもう聞けたもんじゃないですね(笑)悶絶。速水奨さんを知ったのはこれだったなと懐かしくなりました。

  • 直江があっけなく死んでしまう。高耶の《力》が暴走するところ父氏康の竜の化身が救う。
    綾子は下間頼廉から満珠を奪うことに成功するも信長に奪われる。友姫と弥山に行く。
    捕らわれていた千秋を高耶が助け出し、輝元の霊を操り村上武慶を寝返らせる。千秋に乗客の救出を任せ、『大和』の舟形を破壊。
    信長は干珠と満珠をつかい嵐を起こし、大和を毛利とぶつかる陶もろとも消す。友姫が弥山で漁の魂を使い干珠と満珠を破壊。
    高耶は下間頼竜とぶつかるが天狗の力を借りた千秋の援護で大和にとらわれていた魂を調伏。
    信長に意識を乗っ取られていた譲も『魔王の種』に謙信の助け?で無事《凍結波》がうたれた。
    目覚めた高耶は小太郎を直江と認識していた。

    直江が死ぬまでが一部だったんですね。うーん全然お話としてはこれからで続き気になる。病んじゃう高耶が痛い。直江がいなくても千秋も綾子も譲もいるじゃないか。と思うけど、譲以外の奴らは基本高耶を突き放してかかるからそりゃ病むか。もう少し誰か優しくしてさしあげろ‥‥
    譲が景勝であることも明かされましたがこれから景虎VS景勝になるのかな? 歴史無知でわからないですが、わからないまま炎の蜃気楼で知って楽しもうと思います。やーお勉強になる(ならない)
    挿絵まったくないのも東城先生のご都合だったのでしょうか。正直どんどん粗くなるなとは思っていたのですが、代わってしまうのは残念だな と思ったら
    http://togetter.com/li/138602
    こんな裏話‥‥集英社おい

  • 第一部完結。
    この次の巻までは少なくとも当時きちんと読んだはずなのだが
    全くと言って良いほど記憶に残っていない。
    「悪夢のクリスマスイブ」とされるが、印象にないのはここ数冊で
    この作品にというよりまぁ直江に対して、嫌気がさして飽きてきていたからだと思う。

    発狂してしまう景虎。萩城が炎に包まれる最中、氏康だけが唯一の良心のような。
    父親として景虎を大事にしてくれる愛情が、他の登場人物では見られないところなので
    少し安心出来る。

  • 直江が死んで、景虎が狂い、第一部終了。
    痛々しい・・・。

  • 直江を失った高耶さんの恐ろしいほどの統率力、半端ありませんでした。
    ぼろぼろなのに、現実を歪めてまで敵に立ち向かう高耶さんがほんとうに痛ましくて…。
    直江のことがあってヤケになっているのかと思いきや、直江がいない現実を否定して、悪い夢の中だと思い込んでいるっていう事実がすごく…もう…壮絶すぎる。
    景虎さまの愛、壮絶すぎる。
    そしてあまりにも脆すぎる。

    現実を歪めなければ生きていけないほど、直江は景虎さまの全てだったんだなぁ…。

    それにしても戦闘シーンはど派手で迫力ありました。
    広島・萩は壊滅状態なんじゃ…?
    建造物ぶっこわすし、マグマは呼ぶし、空には天狗や龍が舞って虎は吼え、海には戦艦大和。
    凄すぎる。
    そんな事態の裏側で巧妙に糸を引いて解決に導いた高耶さん、恐ろしい。
    あの信長まで利用して大和を沈めたのはお見事。

    事態はめちゃくちゃだけれど、不浄霊を生まないようにきちんと調伏してあげるあたり、優しいなあ…と涙がこぼれました。
    優しく清浄な浄化の光、印象的でした。

    譲はあんなになっちゃって、謙信公も出てきて、漁姫と友姫の結末も切なかったし、いろいろ、本当にいろいろありすぎの巻だったけど、とにかく最初から最後まで高耶さんが痛ましくて痛ましくてたまりませんでした。
    信長と対峙してる時、景虎さまの脳裏には信長の前生の姿も浮かんでたのかな…とか考えると余計に切ないです。

    なんでこんなに過酷なんでしょう…?
    でもこの先も高耶さんは現実を歪めてるために生じる矛盾に苦しみ続けるんですよね…あぁ痛ましや…

  • 第1部の終了です。このまま直江は戻ってこないのか?いやそんなはずはと思いながら

  • 山口、広島。一部完結。

    ここまで数日で読破し心霊現象や換生のみならず、龍や天狗が出てこようともなんとも思わないどころか胸が躍るようになった。

    なんだか今まで主に直江の下半身事情についてばかり注目してしまったような気がするけど、直江が何故あそこまで高耶に執着するのか、高耶にとって直江はどういう存在だったのかが、ここにきてやっと少しづつわかってきた。傷つけ合いながら堕ちゆく二人…切ない。ほんと切ない。

    それにしても中編から続く高耶の慟哭を読んで、なんて脆い人だったんだろう、と。あの強さは脆さの裏返しだったんだな…。ミラージュを読んでまさか泣く日が訪れるとは思ってもいなかった2011年です。

  • 第一部完。まさに「爆完!!」という感じ。
    高耶さんがどんどん痛いことに…。
    発行当時は号泣して読んだ記憶が。今現在1巻からこの巻まで改めて読んでおもったのは直江さんそんなに高耶さんに優しくしてない、よね?

  • 2011年1月26日読了。2011年17冊目。

    第1部完結。

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著者プロフィール

千葉県生まれ、東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。「風駆ける日」で1989年下期コバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞後、90年『炎の蜃気楼』でデビュー。同シリーズは累計680万部を超える大ヒットとなる。他の著書に、今作を含む「西原無量」シリーズ、『カサンドラ』、「赤の神紋」シリーズ、「シュバルツ・ヘルツ」シリーズなど多数。

「2023年 『遺跡発掘師は笑わない 災払鬼の爪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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