旋風は江を駆ける(上) (かぜ江シリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086142892

感想・レビュー・書評

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  • 古本で購入、念願かなって。
    このシリーズが三国志、特に断金ファンの主に女性に人気があるのがよくわかりました。
    勇猛で直情的な孫策と、冷静でどこか浮世離れしているような感のある周瑜(しかも美形)。
    全く正反対の二人なのに誰よりも深い信頼で結ばれている。
    文章も読みやすく、軽すぎず重すぎない。
    詳しい人々によると、正史に沿っていることも評価できるそうな。

    レーベルがコバルトなだけに、孫策と周瑜の友情の様子は(一部の)女性が好きそうな描写ではありますが。
    顎に手をかけ……とかね、狙ってますよね(悶死)。

    個人的に好きなのは、程普と周瑜の不仲についての描き方です。
    周瑜にも欠陥を作って、程普を一方的悪者にしないというのが、周瑜というキャラクターの深みなんかを作っていると思ったりします。
    また、作者の孫軍への愛情も感じます。

    断金萌えな私としては、終始にやにやしながら読むことができて大変幸せでした。

  • ●年振りに読み返してみたけど、やはり三国志の入門小説として
    入りやすさはダントツだと思った。
    正史をベースにオリジナルのキャラクター等も混じえて展開する
    物語は、違和感無く楽しめる。
    登場人物も多過ぎて覚えられないと言うことも無いんじゃない
    だろうか。

    三国は呉、周喩を中心に話が展開するが、歴史小説と言うよりも
    青春小説に近い。

    とにかく孫策が魅力的。
    特筆すべき点としては、呂蒙が若く性格がまっすぐで可愛い
    青年であること。
    上巻の終わり方に三国志を知らない人は騒然となる事請け合い。
    但しゲーム等のキャラクターを期待している人には、周喩と呂蒙に
    違和感を感じるかもしれない。

  • 中国・三国時代。戦乱の江東。軍の頭となった孫策は上官である袁術から亡き父の軍を取り戻したいと願っていた。親友の周揄に相談すると彼は負け戦を演じた上で袁術に泣きつけという。屈辱的なその策は成功を収め、若き勇者たちの戦いが始まった。

    めちゃくちゃ嵌まったーもう公謹カッコイイ
    一人一人のキャラクターがしっかりしていて、どの役も愛おしくなる本でした。無鉄砲で少し子供っぽいが真っ直ぐな主人公。冷静でありながら頭が切れ主君に忠誠を誓う同い年の主人公の家臣。この二人の友情がいいんだ~(>_<)。
    初めて三国志もの読んだんだけど、全然読み易かったうん、かなり好き。この著者の本今度また買ってこよーっと。

    「お前は俺のことを愚か者だと言う。」

    「ならば・・・傍にいて監視しとけ。」

    「はい。私の忠誠心は、4年前から貴方様のものです。」

  • 中国、後漢時代。武将の孫策は盟主の袁術から部下を取り戻し、独立しようと考え、幼なじみの周瑜に相談を持ちかける。

    三国志は三國無双ぐらいしか知識のない私です。
    それがあだになり、呂蒙のキャラがなかなか受け入れられず、どうにも物語に入り込めないという事態になってしまいました。
    その辺を割り切れればおもしろい話であったのは間違えなかったのですが……先入観を捨てられませんでした。

  • 三国志という題材でありながら堅苦しくなくて、青春小説っぽくて読みやすい。

    三国志の中で一番好きなシリーズです!

  • 現在12巻まで、続きは出るのかなぁ・・・
    少女小説とは思えないほど呉という国を大変綺麗にまとめたシリーズ
    呂範・孫河・孫堅好きの現在の私のバイブル
    ここまで見事に呉だけを好きなだけ読める本は他にはないはず!
    三国志関連の小説の中で一番好きな本です

  • 外せるものか、否、絶対に無理。心の底から愛してます。

  • 言葉にしようと思ったらいろんなものが溢れてきて収拾がつかない。まとめようとすれば、思い入れが強すぎて言葉にならない。<br>
    三国の呉を主軸としたコバルト歴史小説の第一弾。私はこれで三国志といえば呉にしか反応しなくなりました。呂子明が好きだ!!

  • 上手く説明出来ないぐらい大好き。朝香祥氏の作品はどれも好きですが、この旋風江シリーズは別格。

  • 私が最初にこれを読んだのは、高校生の時でした。
    その時は、三国志というものを全然知らなくて、コバルト発中華風大河小説かぁ、くらいにしか思ってませんでした。…ちゃんと下巻のあとがきに三国志のことが書いてあったのにな…。
    ただそれでも、孫策をはじめ男たちの熱い国取りをワクワクしながら読んでいました。この作品を読んでいたから、後で三国志というものを認識してからも、好きなのは孫呉だし、一番好きなのは周瑜です。

    内容は、少女向けコバルトらしく、三国志としては軽い文章やノリですが、読みやすいです。史実にもそっているし、初めて三国志に触れるにはいいのではないのでしょうか。

    シリーズものかと思いきや、いきなり上下巻で発売され、しかも上巻の終わり方がアレで…高校生のときはとにかく驚きました。続きが気になりますね。

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