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- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086145923
感想・レビュー・書評
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直季の「テン・ブランク」と桐哉の「オーヴァークローム」、ついに困縁の対決の時が。凄絶なまでに「自分たちのオリジナルの音」を求めたふたりの決着とは。
一番この二人が兄弟と感じた巻でした。藤谷さん、さらっと複雑な家庭事情語ってます。
あと、坂本くん純粋だ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
西条と藤谷さん
西条と坂本
西条と尚
そして、西条と桐哉
それぞれの関係が変化し、
また新しい関係へと変化する
音楽への純粋な気持ち故に交差するお互いの気持ち
そんなグラスハートな物語 -
筆者自身、複数で音楽を創ることに携わっているので、バンドをやったことがないにも関わらず「ああ、これわかる」という「阿吽の呼吸」というものがある。以心伝心、目で語る。やはり音は「全て」を語る。言葉では伝わらないことが伝わる。しかしそれが言語化できず、人はただ「感動した」という安易なキャッチフレーズに陥りがちなのだが。
この作品は、「感動した」という言葉を用いず、かといって「どのように感動したか」という描写のみにならず、その一歩手前で「音を創ることで何を感じたか」を延々と語る物語と言ってもいい。
そこには、恋愛・衝突・和解・誇示などの青春の要素てんこもりだ。
音を創る人間は、必ず「太陽」でなければならない。その太陽の光が融け合った時、その何倍もの強い光を発することができるのである。