オルフェウスの窓 2 (集英社文庫(コミック版))

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  • 集英社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086170024

感想・レビュー・書評

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  • いろんな登場人物がいろんな絡み方をし始めてどんどん話がややこしくなってきました。
    ユリウスは可愛いし、クラウスはかっこいいし、イザークも大活躍なのですが、それ以外の人達もキャラが立ってきて楽しいです。
    特にマリア・バルバラさんは悪い人とだけ思ってたのが申し訳ないくらい人間味があって共感できるキャラクターですね
    一巻に比べて女の子たちが物語に絡んでくるので、池田理代子先生の美麗な作画がより一層楽しめます。

  • 日露戦争が勃発した。
    予想に反してロシアは敗退をつづけた。
    しかし、アジアの銃声もここヨーロッパにはとどかず、
    華やかなカーニバルの嬌声が町をうずめていた。
    音楽学校生とによる、カーニバル恒例のだしもの、
    「ニーベルンゲンの歌」で王妃に扮したユリウスは
    小道具の剣でさされることになっていた。
    その剣がいつの間にか本物の剣にすりかえられて
    ユリウスの胸にのびた…!!(カバーよりコピー)

  • コミック・ラノベ・BL

  • 2015年3月26日読了。男装の麗人が出てくる欧米歴史恋愛ドラマ、とくくれば「ベルばら」と似たお話なのだが、まずこちらの主人公ユリウスは「周囲が『女性であること』を知らない、男装の麗人」である点でオスカルとは違う。「男装の麗人が劇で女装する」というシチュエーションは好事家にはたまらないのだろうが、さすがに「現実にはありえねー」という気がしてしまうが…。あと登場人物たちは他にあまりすることがないのか、皆恋愛感情にもだえ、生まれの運命を呪い続ける…。

  • ベルばらから更に進化した感じ!!

  • 舞台がドイツだから、ということで、年が2倍も離れた日本人の女性が貸してくださった。

    正直なところ、自分が今現在ドイツにいようがいまいが、そんなことはこの漫画の世界を享受するにおいて、さして重要なことではないと思った。

    ただひたすらに、表現されている人間に夢中になった。
    主人公に同化するわけでもなく、かといって分析するわけでもなく、
    音楽大学、ロシアの革命を背景に繰り広げられる、池田理代子氏の世界をただただむさぼるように味わった。

    読み終わったとき、「あぁ、この世界をもう一度、初めて訪れる感覚とともに訪れてみたい」という思いがした。
    一度目に読むその感覚、が忘れられないシリーズだ。

    ちなみに、私はベルバラ世代でもなく、少女マンガの熱烈ファンというわけでもないので、
    この漫画の恋愛的要素にはあまり関心がなく、貸してくださった女性に「泣いたでしょう?」と聞かれたとき、
    なんと答えたものか困った。

    私の正直な感想としては、この作品の世界がずっと続いてほしい、といったところだろうか。
    完結、涙、という過程を歩ませない、もっと、もっと読みたい、そういう欲求を呼び起こす作品だと思う。

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著者プロフィール

1947年12月18日大阪市生まれ。
東京教育大学(現・筑波大学)文学部哲学科在学中より漫画を描き始め、1972年から連載を始めた代表作『ベルサイユのばら』は空前のヒットを記録し、宝塚歌劇団の舞台でも上演されるなど、漫画の枠を超え幅広い層に永く愛される。
現在は活動の幅を広げ、劇画家、声楽家としても活躍の幅を広げている。

主な作品
『ベルサイユのばら』
『オルフェイスの窓』
『女帝エカテリーナ』
『天の涯まで-ポーランド秘話-』
『栄光のナポレオン-エロイカ-』
『おにいさまへ…』

「2013年 『聖徳太子(7) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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