- Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086170031
感想・レビュー・書評
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泥沼化というか、苦しい。でも好き
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この漫画の三つの柱
"ロシア革命”
たくさん散りばめられた"一途な片想い”
そして"ミステリー”
第1巻から登場している重要な人物が何人か死亡
でもミステリーは続く… -
コミック・ラノベ・BL
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2015年3月26日読了。ユリウスとクラウスの別離。キャラクターが多数登場するが、特に女性キャラは見分けるのが困難…。(そばかす属性のあるロベルタくらい、容易なのは)出てくる女性キャラが登場した瞬間、主人公キャラ達に激しく恋愛感情を抱いていることが明かされるこの展開は、最初は「ありえねー」と思うものの、だんだん脳がマヒしてくるというか、慣れてくる。
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舞台がドイツだから、ということで、年が2倍も離れた日本人の女性が貸してくださった。
正直なところ、自分が今現在ドイツにいようがいまいが、そんなことはこの漫画の世界を享受するにおいて、さして重要なことではないと思った。
ただひたすらに、表現されている人間に夢中になった。
主人公に同化するわけでもなく、かといって分析するわけでもなく、
音楽大学、ロシアの革命を背景に繰り広げられる、池田理代子氏の世界をただただむさぼるように味わった。
読み終わったとき、「あぁ、この世界をもう一度、初めて訪れる感覚とともに訪れてみたい」という思いがした。
一度目に読むその感覚、が忘れられないシリーズだ。
ちなみに、私はベルバラ世代でもなく、少女マンガの熱烈ファンというわけでもないので、
この漫画の恋愛的要素にはあまり関心がなく、貸してくださった女性に「泣いたでしょう?」と聞かれたとき、
なんと答えたものか困った。
私の正直な感想としては、この作品の世界がずっと続いてほしい、といったところだろうか。
完結、涙、という過程を歩ませない、もっと、もっと読みたい、そういう欲求を呼び起こす作品だと思う。