暗黒神話 (集英社文庫(コミック版))

著者 :
  • 集英社 (1996年11月15日発売)
3.85
  • (57)
  • (49)
  • (77)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 477
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・マンガ (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086170901

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 古代日本、宇宙、民族と民俗、遺跡、宗教、伝説…そういったものが物凄いエネルギーでごちゃ混ぜにされて、熱くたぎったスープのような状態で提供された感じ。だからまだ、未完成のような印象も受ける。もう少し体裁を整えて、味付けを工夫して、口当たりの良いものにして人前に出せば、もっともっと「いいね!」って言ってくれる人が増えるんじゃないだろうか。でも、ま、そうなってしまったら、たぶん、この原始的で混沌とした渦のようなエネルギーは霧散してしまうのだろうけど。

    この作品が、かつてジャンプに連載されていたってこともまた驚きだなぁ。今のジャンプではちょっと考えられないような大人テイストというか、半強制的に頭を使わせられる感じというか…昔の作品を読むと良く感じることだけど(漫画も小説も)、時代が新しくなるに従って、いわゆる「コドモ」の期間が長引くようになってきた気がする。

    個人的には、もっと登場人物の背景や内面を描いてドラマ性を高めてほしいとか、エピソードを淡々と繋げるのではなくそこに物語性と浪漫をもっと盛り込んでほしいとか、あげようと思えばいくつかの要望が浮かんできてしまうのだけど、たぶん、良い意味で、そういう小手先にまで気を遣えないような、早く昇華しないと治まりきらないようなパワーが、当時の作者の頭の中にあったのだと思う。

    今読んでもハッとさせられるような記述も多いし、後のアニメ文化に引き継がれているようなテーマ(人類の初期状態だとか、今後あるべき人間の理想とか)がズバリと記されていたりもするし、そういう意味では普遍的な魅力がある。そこを更に、縄文に始まる古代日本とからめたところが作者の鬼才たる所以。ところどころに描かれる、縄文土器の文様が妖しさを際立たせる。このへんの興味・関心が、妖怪ハンターシリーズにも繋がっていったのだろう。

    物語としては淡白なので心にズドンとくる話ではないのだが、ふとした時に手にとって、何度も読み直したくなる感じ。面白い仮説の史料集を読ませてもらっている感覚に近いだろうか。考古学や民俗学が好きな人なら尚更おすすめ。

  • 辛い時これで現実逃避

  • 壮大。

  • 「武は五十六億七千万後の未来で弥勒になったのかもしれない……」

    エヴァ旧劇場版はこれだ!!(もちろん「デビルマン」も。)

    「ああ……飛鳥に日が昇る……」

    人が主体的に動くのではなく、神話の解釈を追うことで人は動かされている。
    こんな漫画唯一無二だ。

  • 日本の神話に興味が湧く。

  • 1976年に週間少年ジャンプで連載されていた古代日本伝奇マンガ。やはり名作は名作、何度読んでもすばらしいです。当時初めて読んだ時、弟橘が崩れるシーンを読んだ時に受けたショックを未だに鮮明に思い出せます。ここらへんが私の古代史好き原因の一端がありそうです。

  • 苦手な絵柄だったが、内容頑張って古代、宗教の謎を追っていく構成で、ちょうど、古事記について色々知識を得ていた時だったので、面白く読めた。

  • 古代の豪族の末裔たちが、宝と言われているものを巡って、鍵となる主人公の少年を日本全国に連れまわしたり、主人公が自発的に移動したりする。
    施餓鬼寺の所が印象的でした。
    宝とは何か? 手にするのは誰?

  • 昔、読んだ時は、「なんかよくわからない怪物の話」みたいな印象でした。
    で、どっちかというと、「孔子暗黒伝」を読んで、それと関わりのある話ということで、「すげえ」と思っていました。

    今回、読んでみると、日本史の知的好奇心みたいなものが、ムクムクとわき上がってきました。

    昔のマンガって、アイデアを惜しみなく投入して、ものすごいスピードで、物語が展開していくなぁとつくづく、感心します。

  • 何度も読み返したくなる漫画

全37件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

漫画家。『西遊妖猿伝』『妖怪ハンター』『栞と紙魚子』『マッドメン』『諸怪志異』『暗黒神話』『孔子暗黒伝』など、数多の作品で唯一無二の世界観を確立。2014年、第64回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

「2019年 『漫画家と猫 Vol.1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

諸星大二郎の作品

暗黒神話 (集英社文庫(コミック版))を本棚に登録しているひと

ツイートする