- Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086172035
感想・レビュー・書評
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いつも一緒だった幼馴染の「きしんちゃん」を失った悲しみを抱えたまま、音楽科の高校で学ぶ麻子。不器用で不安定、いつもいっぱいいっぱいだけれど、それは自分の感情と大きすぎる才能を持て余しているせいみたいですね。
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かなり古い作品だけど、くらもちふさこ作品の中で1、2を争う好きな作品の1つ。
これを読むとピアノを弾きたくなる。
演奏シーンがよくある音符や効果音ではなく、演奏者の指の動きや表情、コマ割りで表現しようとしてそれがさらに印象を強くする。
主人公と幼なじみのピアノ、恋と人間的な成長と胸キュン要素が多すぎる。
音楽とは何気ない日常にあり、それに気づき感動することが一歩であるということを教えられた気がする。
主人公の母親の育て方の意図があとで明らかにされ、守ること助けることだけが教育なのではないんだなと考えさせれられた。
負の感情はなにも生まず、正の感情が人間を成長させ、閉じた心もを溶かし、温もりを持たせるのだなと感じた。 -
透明で、あたたかい。
くらもちふさこの作品って、そんなイメージがあります。
いつもポケットにショパンは、母の本棚で発見して以来、今でもお気に入りの作品。
初めてこの漫画を読んだころはまだ小学生で、当時は麻子ちゃん視点で読んでいましたが、あれから十数年、今になってみると、きしんちゃんのお母さんの気持ちもなんとなくわかるような。。。
年をとってから読んでも、やっぱりあったかい気持ちにさせられる、素敵なお話です。 -
昨年末、んー十年ぶりにピアノのレッスンを再開。
子どもの頃は、週一回先生のお宅に行ってるというだけで、まともに練習をした記憶なし。当然、まともに弾けるレパートリーも持てないままフェードアウトしたピアノ。
今は、毎日ピアノと触れあう時間が楽しくて仕方ない。思うように動かない指との格闘で、相変わらずレパートリーと呼べる曲も仕上がらず。だけど、「弾いてみたいっ!」とあこがれる曲の数は、日に日に増えている…
そんな気持ちで久々に読み返した『いつもポケットにショパン』全5巻。私が持っているのは、マーガレットコミックス版。表紙のあさこときしんちゃんが、かわいい。
ストーリーには、友・ライバル・親子、いろんな人間関係の交錯が描かれている。その真ん中にはピアノ。自己満足のためのお遊びではない、人に聴かせるピアノの世界を生きるキャラクターたちは、孤高の存在。
だけれど、日常を覗くと、あれれ?こんなにも不器用で愛らしい人々。思わず「ふふっ」と笑ってしまう場面がいっぱい。で、涙もいっぱい。
くらもち作品は、ストーリーはあくまでも無駄なくストレートに突き進むけれど、ストーリーを編むシーンには、たくさんの遊びが散りばめられて、それがキャラクターひとりひとりを印象づけてる。読み終わった後、大好きな‘友だち’が増えてる、そんな気持ちになれる。『いつも~』は特に、そんな友が満載の作品です。
一冊の長編小説を読んだのと同じくらいの長い余韻を味わわせてくれるコミック。やっぱり大好き、そう再確認。 -
きしんちゃん!
昔の少女漫画の女の子は抱きしめるほど可愛い。
昔の少女漫画の男の子はしびれるほどかっこいい。
くらもちふさこ!だいすき! -
かつての少女漫画特有の西洋趣味で彩られたピアノ漫画。<br />演出はそこまで過剰ではないため現在でもそこまで違和感なく読める。<br /><br />ピアノを軸に、主人公の少女と母、幼馴染の少年とその母の微妙な関係を描く。<br /><br />知人に勧められて読んだ、私にとってのくらもちふさこ初体験となったが、非常に面白かった。あとがきにをみると、最初と最後だけ決めて書いたというような説明があったが、言われてみれば確かに最後の1ページだけやたら綺麗に収まっていて多少温度差がある。<br />なんとなく天然コケッコーの映画のイメージから、空気漫画家なのかとばかり思っていたが、この作品を見ると、十分にエンターテイメントとしての引き込みがあり、くらもちふさこという作家の力を感じる。<br />別の作品も読んでみたい。
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絵が好きで大分前に読んだ
母が有名ピアニストで、自分は母からはレッスンして貰えないけど幼なじみのきしんちゃんとピアノを習っている。
子供の頃の楽しい思い出、失敗、境遇…
登場人物は高校生なのにとても大人びていた。自分には縁のない世界に憧れたなぁ。今読み返しても大人っぽい。 -
不朽の名作。まず世界観が素敵。
何度読んでも鳥肌が立ってしまう。特に最後。 -
音楽も根性