百年の恋も覚めてしまう (集英社文庫―コミック版)

  • 集英社 (2001年7月発売)
3.54
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  • 本棚登録 :132
  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086176170

作品紹介・あらすじ

笙子の隣の席は、魚やさんの息子・新田くん。同じクラスの眞紀ちゃんという手強いライバルにも負けず、あの手この手でなかなか良い雰囲気に。ところがある日、何気ない母親の一言で、笙子の気持ちに変化が起こり…!?

百年の恋も覚めてしまう (集英社文庫―コミック版)の感想・レビュー・書評

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  • <香魚子さんのレビュー>
    表題作は60Pの読み切り短編で、同じクラスの魚屋の息子に恋をしているおませな小学生の女の子が、ある日ささいなことがきっかけで醒めてしまい…というところから始まる、女性の等身大の成長物語です。
    くらもち先生の漫画はどれも大好きなんですが、この作品を読んだ時は特に、鋭い刀ですっぱり斬られたような衝撃がありました。
    コマの枠線の一辺ですらすばらしい演出ができるということを目の当たりにして、感動したんです。
    私の中で基軸のような作品です!

    ▼ブクログお知らせブログにも香魚子さん情報を掲載しています
    http://info.booklog.jp/?eid=439

  • 女の子のずるい部分や内面的な描写がおもしろい。
    心の内を深く描いていてしめつけられる。

  • あれだけ好き、好きと胸をこがしていたのに、ふとした瞬間にその好きが消えてしまう。
    そういうの、分かるな・・・。
    「百年の恋」といえどもそれが恋なのかもな・・・。
    なんて事を思いました。
    作者の瑞々しい感性を感じた、ちょっぴり深いお話。

  • これは…大好きだ。好きな人のイマイチなところを見つけてしまって冷めてしまう。宇佐美くん(くらもち先生宇佐美って名前好きだなあ…)という外見もイマイチくんを適当にあしらって…で自分にも嫌気がさして冷める。でも最後は初恋の男性と再会。イマイチだと思っていた「離れた目」もひっくるめてもう一度恋に覚める。上手い。ホント凄い。こんなに印象に残る読みきりはあまりない。

  • やっぱり、くらもち漫画は面白い。特別な仕掛けのない、日常なのに、ああわかる・・・って感じが・・・昔から本当にこの方には共感してきたなあ。
    絵柄はずいぶん変わってしまって正直苦手なんだけど、でも10代の頃読んだ「糸のきらめき」とは違う部分で、今はまた「100年の恋・・・・」に共感できる。共に進化してこれた・・・というとおこがましいけど、いつもタイムリーなものを読むことができて幸せ。

  • これはもう、タイトルが!!
    何故「冷める」ではなく「覚める」なのか!
    これは読んでいただければ分かると思うのだけれど、
    きっと「百年の恋に冷める」一方で「百年の恋に目覚める」からなんだろうなぁ。
    まぁ、最初と最後の部分だよね。

    この漫画の主人公が持つ感情ってきっと誰もが持ったことのある想いだよね。
    自分のことは棚に上げて他人ばっかり評価してさ。
    それを本人に婉曲的に主人公にそして我々に気づかせてるのが
    多分宇佐美くんの存在なんだろうなぁー、
    本編でもそうだが、なかなかにくいやつである。
    これがまた、コーラスに連載されていたっていうのが!
    思春期を過ぎた頃(に読む雑誌と私は感じています)に読むからこそ
    すごい影響力のある漫画だよね。
    自分の中の懐かしさと恥ずかしさとあさましさが葛藤する感じ。
    あーいい漫画!!

    この本には全部で4つの短編が入ってるのだけれど
    最初と最後は特に良い!
    最後に収録されている「糸のきらめき」は
    私プロデューサーだったら月9にするレベル!!
    それぐらいドラマチック!
    そして儚い。
    うあぁぁぁぁぁああ!
    ここで来るか!!
    いやーん運命的!!
    って感じです、読んでる途中の頭の中を文章化すると!笑
    とりあえずいろんな人に読んでほしいです。
    あと余談なんだけれど
    私はこの話を読んでなぜか「NANA」を思い出しました。
    音楽の話だからか、それとも主人公がレイラっぽいからかは謎。笑



    この本に入っている4つの漫画どれをとってみても
    「うわーっ!とりあえずこれ読んでみて!」って言いたくなる程いい漫画、てか漫画達!!
    素晴らしい短編集!!
    久しぶりにこんな漫画に出会いました。

  • 表題作は、些細なきっかけで恋する気持がすぐに覚めてしまう女の子の話。そんな誰にでも覚えがあることをサラっと描いています。「こういうことってあるよねえ」と、ついつい相槌を打ってみたり。

    いいアクセントになっていたのが「宇佐美君」のくだり。ちょっと悲しくなる。宇佐美君みたいな人、誠実だけど恋愛対象にはなりにくい。くらもちふさこならではの微かに張られた糸の存在もよい。こことここつながってる?みたいな。

    同時収録に、中3の女の子の淡い恋と植物人間の男の子「セルロイドのドア」、戦後の日本を舞台に、子供時代の夢と現実が交錯する記憶を描く「パラパラ」、歌手として生きる女性の物語「糸のきらめき」。

  • 文庫シリーズで読んでいくと、大体その人の作風の変化とかいろいろとわかるけど、くらもちふさこの場合、僕がいいなって思う部分が出てくるのは90年代以降の作品みたいな気がする。いわゆる「天然コケッコー」と同じ画風になったくらいから。この作品集の場合だと表題作と「パラパラ」。微妙な部分をばっさりと思いも寄らぬ方法で描く天才だと思う、この人は。というか、そもそもの作者の見つめているであろう視点が常に他の人とちょっと違う気がする。(07/12/14)

  • くらもちふさこの読みきり集。
    読みきりなのに奥が深くておもしろい!!!
    世にも奇妙みたいなノリで見れる(ホラーじゃないけど)オムニバス。

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