耳をすませば (集英社文庫(コミック版))

著者 :
  • 集英社 (2005年7月15日発売)
3.84
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本棚登録 : 473
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086183383

感想・レビュー・書評

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  • 連載当時、人気が無かったのがびっくり。わたしは柊さんの作品ではこれが1番好き。映画より原作が好き。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「映画より原作が好き」
      柊あおいの作品は読んだコトないのですが、とっても懐かしさを感じる素敵な絵です(表紙を見た感想)。これを読んでから、ジ...
      「映画より原作が好き」
      柊あおいの作品は読んだコトないのですが、とっても懐かしさを感じる素敵な絵です(表紙を見た感想)。これを読んでから、ジブリの映画を観てみようかな、、、
      2012/11/27
  • 映画はちゃんと見たことないので知らなかったけど、ジブリが原作だと思ってたので新たな発見でした。
    純粋に少女まんがだなぁーって自分は感じたけど、作者の柊さんが近藤喜文さんとの対談にて「典型的な少女まんがから外れた作品として本作品を描いた」って言ってて、少女まんがってひとくくりにするのはダメなんだなあって。
    一つ一つの作品にも作者のこだわりがあり、作品のコンセプトがあるっていうことを改めて実感しました。

  • 8月、夏休み。本が大好きな中学生・雫が不思議な猫に導かれてたどりついた場所は…? 気になる少年との出会い、将来の夢、生まれて初めての気持ち…。雫の中で、なにかが変わりはじめる――。
    スタジオジブリによってアニメ化もされたファンタジックストーリー。
    【同時収録】耳をすませば 幸せな時間 解説エッセイ/鈴木敏夫 対談/近藤喜文&柊あおい あとがき/柊あおい
    スタジオ・ジブリでアニメ化されたストーリーとほぼ同じですが、細かい部分が違います。
    天沢聖司が目指しているのはヴァイオリニストではなく、絵描きであること。聖司の兄と雫のお姉さんは、付き合っている。雫の親友の夕子が、最初は聖司のイメージが悪かったけど彼の良さが分かって惹かれる一方迷っていた雫に、自分に正直になりなよと励ましたり、役割が大きくなっています。雫が書いている物語の内容も、かなり違います。
    鈴木プロデューサーによると、宮崎駿は原作を真ん中あたりしか読んでいなくて前後を想像して脚本を書いたそうです。
    作者が描ききれていなかった部分もアニメ化されたストーリーに含まれているので、その辺も含めて楽しめます。

  • 図書館で借りた本のほとんどで先に借りている人がいる事に気づいた女子中学生の物語
    言わずと知れたジブリ映画の原作

    原作とちょっと違うとは知っていたけど、その少しの違いが物語の主題まで変わっているように思える

    ・映画と原作の相違点
    雫はカントリーロードの作詞をしない
    聖司はヴァイオリンを作らずに絵を描いている
    なので、雫は歌わない
    聖司の兄、航司がいる
    聖司は告白はするが、プロポーズではない
    雫が物語を書くのは変わらず

    原作だと、どうしてもガールミーツボーイの恋愛が強めに感じられる
    映画の主題は、魔女の宅急便でも描かれているように、世間的には幼い年頃で将来の展望や目標に向かう迷いとひたむきさかな


    巻末の鈴木敏夫さんのインタビューや柊あおいさんの対談で、作品の背景を色々と知れた


    宮崎駿がマンガの序盤を読んで自分が想定したストーリーと違うと言ったのは知ってたけど、その経緯は初めて知った
    何というか、大御所のクリエイターって面白エピソードに事欠かないよなぁw

  • 非常に面白かった。
    映画が好きなので、一応原作も読んでみるか、と思い、手にとって見た。正直、少女漫画ということで、全然期待していなかったのだが、読み終わった直後の感想は「少女漫画」ってこんなに面白いのか!?だった。
    特に「幸せな時間」の方はファンタジーテイストで短編的にさくっと読める面白さだった。
    本編の方は映画と対比しながら読んだが、案外映画でもシーンを踏襲している箇所が多いということが驚きだった。また、漫画の方は(雑誌社からの要望だったらしいが)恋愛が話のベースとなっている一方、映画の方は夢や人生等にもフォーカスしている点が大きく違うところだと思うが、それは巻末の近藤監督と柊さんの対談を読んで納得した。柊さん曰く:

    --
    「次の作品[本作]は恋愛だけでは終わらない、もっと広がりのある世界といいますか、好きだ、嫌いだに終始するのではなくて、生きて行くには恋愛以外にも大事なことがたくさんあるわけですから、異性との関係も、人間的な深いつながりとして描けたらいいなって思った」
    「私が描いた作品というのが、そもそも自分の描きたいことを描ききれないうちに終えてしまった作品だった(略)宮崎さんの絵コンテを読ませて頂いた時、私の中で未消化で終わっていた部分、私が原作で描きたいと思っていたことがほとんど全て入っていて、やっとこの作品がきちんとした形で結末を迎えることができた」
    「描き始めた時は長く続けるつもりで、いろいろ伏線をはっていたんですが、途中で終わりにしなくてはならなくなって、描いた伏線をとにかく整理して終わらせるのにとても苦労しました」
    --

    もともと原作が恋愛だけに留まらない、人生や人間関係の悩み等もスコープにしていた作品だったからこそ、映画とのつながりも違和感無く読めたのだと思う。
    また、正直1話、2話は非常に面白かったのだが、3話、4話でいきなり恋愛ムードが強く出てきてしまって少し冷めてしまった。それも、上記を読んで納得できた。柊さんの希望どおり、長期連載になっていたら…と思わずにはいられない。
    また、映画の方で描かれていた「おじいさんとバロンと雫の関係」についても、原作でもやはり同様に描かれる予定だったというのも上記を読んで理解できた。(第1話でそれっぽい描写があるのだが、先述のように後半はほとんど恋愛劇になってしまっていたので、そのあたりの描写があまり無かった)
    あと少し気になった点として雫のキャラクターが原作はかなり明るい目の子として描かれている(著者のあとがきもかなり明るい感じなので著者の性格が反映されているんだろうか)一方、映画では少し悩みや憂いのあるキャラクターとなっているのも興味深かった。映画ではやはり、あのキャラクターの方が魅力的だと思った(年齢の設定差の影響もあるだろうが。漫画は中1だが、映画は中3)。
    最後に柊さんの結婚に関するエピソードがなかなかドラマチックで素敵だったので、メモ:
    「最初にあるお店で[バロンの人形を]見つけた時、ちょと値段が高かったんで買わずに帰ってきたんです。でもやっぱり欲しくなって、何週間か後に買いに行ったら、もう売れてしまっていて、諦めたんです。ところがその人形を買ったのは今の旦那で、誕生日のプレゼントに私にくれたんです。」

  • 柊先生の『星の瞳のシルエット』をリアルタイムで読んでいた、りぼんっ娘だったけど『耳をすませば』は記憶に残ってなかった。ごめんなさい!映画『耳をすませば』近藤監督との対談を読めばまんがは連載4回での早期切り上げだったとは。恋愛まんが花盛りのあの頃のわたし、りぼんっ娘たちには、彼とは同志のような関係で、女の子が自分の夢を見つけて、自ら道を切り開いていく的なストーリーは、まだまだ受け入れられる状態じゃなかったみたい。ジブリ映画の『耳をすませば』が大好きだから、改めて原作を読んでみたけれど、えー面白いよ。それに地球屋の店内の様子なんかアンティーク雑貨屋さんのようで素敵。バロンがずっとお店にいる理由も分かったし……本当はこのお話の中で恋人に逢わせてあげたかったな。このストーリーの良さ、あの頃のわたしには分かんなかったんだなぁ。この原作、宮(宮崎駿)さんが想像を膨らませた物語と「ストーリーが違う」と怒り出したらしいけど、このくだり読んだ途端、プロデューサーの鈴木さんの当たり前です!ってツッコミに笑っちゃった。わたし的にはラストは映画の方が好み。聖司が雫に愛の告白を叫ぶとこが実はお気に入りなのだ。原作よりも思い切った告白!次は映画『猫の恩返し』の原作を読みたいな。バロンの恋人とのお話出てくるかな?

  • 多分、単行本から加筆修正しているようで、いいお話にバージョンアップしてました。
    個人的には映画よりこちらの方がいいなー。
    絵柄はやっぱりりぼんぽくない「耳をー」の方が好きです。

  • 映画の元となった作品。
    マンガがとしては…だが、参考にはなる。
    この本で1番面白いのは近藤監督と原作者の対談。これは本編以上に面白かった。

  • ■書名

    書名:耳をすませば
    著者:柊 あおい

    ■概要

    8月、夏休み。本が大好きな中学生・雫が不思議な猫に導かれてた
    どりついた場所は…? 気になる少年との出会い、将来の夢、生ま
    れて初めての気持ち…。雫の中で、なにかが変わりはじめる――。
    (From amazon)

    ■感想

    やっ~~~~~と、売ってました!!!
    これ、本屋に行くたびに探していたんですが、なかなか売って
    なかったのです!!
    いや~~見つけたときはテンション上がりましたね~~

    内容は、スタジオジブリの映画"耳をすませば"の原作です。

    こういうのって、総じて原作の方が面白いけど、これも例に漏れず
    原作の方が面白いですね。

    いや、勿論、映画も面白いんだけど、漫画の方がすっきりしていて
    良い。ただ、聖司の心情の変化は、映画版が圧倒的に丁寧に描いて
    います。漫画はすっきりしていますが、弊害として男性側の心情
    の変化が、早いというか、雑です。

    映画を見ていないと、かなり想像を膨らませて読むことになります。

    基本的には面白いので、読む価値有りです。

    最後に不満を一つ。
    短編の"耳をすませば 幸せな時間"が同時収録されているなら
    言って欲しかった!!
    (まあ、背表紙に書いてあったのだが、これとは別に"耳をすませば
    幸せな時間"も売っていたため(普通は品切れ)、テンションがあが
    り背表紙に気がつかなかった・・・・)

    これとは別に"耳をすませば 幸せな時間"も買っちゃったよ!!

    この文庫版の"耳をすませば"に未収録の短編"桔梗の咲く頃"も
    面白く読めたからいいけどさ・・・

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著者プロフィール

1985年の初連載作「星の瞳のシルエット」が大ヒットに。その後も、スタジオジブリにより映画化された「耳をすませば」「バロン 猫の男爵」や、「銀色のハーモニー」など少女たちの熱烈な支持を受ける作品を発表し続けている。

「2021年 『星屑セレナーデ 星の瞳のシルエット another story』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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