- Amazon.co.jp ・マンガ (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086183918
感想・レビュー・書評
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ブクログを始めた当初から、フォローさせてもらってる方の要素のひとつとして「諸星大二郎が好きな人」というのがあります。
歳がだいたい10こ上ぐらいの人で、話が合う人とよくツルんでいると、必ず諸星大二郎とか星野之宣とか花輪和一とかが好きで。
色んな好きなものを掘り下げていくと、必ず諸星大二郎と出会う。
それは必定。
なんたって、細野晴臣も吉野寿も諸星ファンなのだから・・・。
昔、『暗黒神話』かなんかを大判の方で買ったのだけど、これは当時あまり面白いと感じませんでした。でそこで一旦興味が途切れちゃって。
2000年代に入ってから、文庫サイズで色々出ていることを知った。
うをーこりゃ手軽に安く買えるぜ!!と思って、色々とお薦めを訊いたりしつつ集めてました。
その中で、最初に買うならやっぱり『妖怪ハンター』と『マッドメン』がとっつきやすくていいのかな、と。
最近、諸星クラスタ(あるのか?w)の人たちに触発され
棚を探したんだけど、この『天の巻』だけ購入していなかった・・・。
なので早速購入。
文庫版だと、テーマ(登場人物)ごとにまとめられているので読みやすい。
今回は初期の頃よく取り上げられてた「生命の木」から派生して「大樹伝説」が全体のテーマ。
ウチの県にもあるんですよ・・・伐株山っつって。
山が伐株の形をしているので、楠の巨木を切り倒した跡だとされていて、倒れた木の先端が「ながさき」、葉っぱの跡がついたから「はかた」。
そのぐらいデカかった、という伝説。
他にも、石川県の白山比咩神社が登場しておおっ!?となる。
石川へは今秋旅行予定なので探訪ツアーしたいな~。
諸星ギャグは2箇所ほどで爆笑しました。
「私の髪は二十年前からこうだ!」
『栞と紙魚子』もそうだけど、'90年代の諸星ギャグはツボに入るなあ・・・。
そんな稗田礼二郎先生も来年で40周年ですか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本の神話や伝承、童歌に隠された恐ろしいストーリーが興味深い。
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薫と美加の兄妹が出てくる生命の木シリーズ。
「花咲爺論序説」「幻の木」「川上より来たりて」「天孫降臨、第1章大樹伝説、第2章樹海にて、第3章若日子復活」「黄泉からの声、第1章井戸のまわりで、第2章読みからの声」「天神さま」 -
生命の木映画化記念。全部大きいので持ってるはずなんだけどつい買ってしまう
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<目次>
花咲爺論序説
幻の木
川上より来たりて
天孫降臨
黄泉からの声
天神さま
<内容>
妖怪ハンターシリーズで、高木神と溶岩樹形、日航ジャンボの事故を巧みに組み合わせた「花咲爺論序説」「幻の木」が秀逸。その「花咲爺論序説」は、のちの「魔障ヶ岳」につながる。「黄泉からの声」は、皿屋敷伝説をうまく使っている。カッパ伝説の「川上から来たりて」、通りゃんせからの「天神さま」も面白いし、「花咲爺序説」からの連作の「天孫降臨」は,力作といっていいだろう。 -
読んでいる最中、没頭してしまって、これは実際にあったことなのではと思うくらいだった。
重厚な面白さ。 -
稗田先生が考古学の先生ぽい仕事をしてゐる。
祭祀場としてのストーンサークルの関係は実はー はこっちの方が面白い。
なんか見てしまふ。 -
●花咲爺論序説 幻の木 川上より来たりて 天孫降臨
●黄泉からの声
●天神さま -
地の巻・天の巻・水の巻一気読み。何度読んだか覚えていないけどやっぱりおもしろい。なかでも「生命の木」が傑作中の傑作なのは周知の通り。創世記から福音書までをわずか数十ページで描き上げてしまうのは諸星大二郎以外にはいない。