りぼん おとめチックメモリアル選 天使も夢みるローソク夜 (集英社文庫(コミック版))
- 集英社 (2005年12月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086183956
感想・レビュー・書評
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私が初めて陸奥A子の名前を知った作品が、表題作だった。従姉からもらった「りぼん」での短期集中連載。でも、小学校中学年の自分にはハマらなくて、ちゃんと読まなかった…リアタイのチャンスを逃して、勿体ない!その数年後に陸奥作品のよさに開眼するなんて思わなかったあの頃!!
まぁ、出合うべき旬の時期ってあるよねってことで、あれからウン十年、ようやく読めました。やっぱり私は80年代以降の陸奥作品が好きだ!!バレンタイン、停電をテーマにしたオムニバス。ちょっとこじらせ気味な女の子達がめんどくさくて可愛いし、仲良し4人組が恋についてあれこれ夢を語り合うシーンなんてたまらん!!
ストーリーのよさは勿論だけど、やっぱり陸奥作品といえばディテールの細かさ。セーラーカラーの編み込みニットや襟元の凝ったチェックのワンピースなど、洋服のデザインがめっちゃくちゃ、可愛い!欲しい!!特に本作は、ホットドリンクがことごとく美味しそう。タイトルにも入っているミルキー・セピア(ウイスキーのホットミルク割り)、アプリコットブランデー入りミルクティー、ブランデー入りココアといったお酒入りドリンク、真似してみたい。
いつ読んでも面白い陸奥作品だけど、本書は特に冬に読み返したい。読めば読むほど、うっとりのため息がこぼれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最高の乙女ちっくをめいっぱい堪能。
本当に、陸奥A子さん、最高。
女の子たちが、みんな可愛くてほんわかして大好き。
言葉遣いも、「らしくて」素敵。 -
ストーリーも登場人物も可愛い〜♡
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めるへん。
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表題作が懐かしい。
災害以外で「あれっ?停電?」ってことはなくなりましたね。
少し待てば明るくなる安心感の上のドキドキ感。
(収録)天使も夢みるローソク夜(第1~4話)/金たろうくん/
おしゃべりな瞳/ミルキー・セピア物語/
マジカル・ミステリー・インスタントコーヒー
(解説・藤本由香里) -
んー なんだかちょっと、物足りない気がした。
乙女なきぶんにひたりたい時はいいかもしれないね -
とにかく可愛い。
元々私は陸奥さんをリアルタイムで読んでいた世代ではないのですが、好きで読んでいた杉浦さやかさんの本で陸奥A子さんのファンだということが書かれてあったのがきっかけで読み始めました。
その世界観の可愛さにびっくり!確かに時代を感じる格好や物、ストーリーではありますが、不思議と全てが可愛らしいのです。それは登場人物のちゃんちゃんこ姿に憧れてしまうほど。
私もこの世界の住人になりたい…なんて少女のような気持ちになってしまいました。 -
恋愛に興味なかった学生時代。一方、小椋冬美の垢抜けた恋愛漫画、大島弓子の下手な小説を読むより文学的なストーリーと個性的で繊細な線、そして純粋なときめきの陸奥A子ストーリー。今の陸奥さんのも嫌いではないが、やはり彼女の夢心地なときめきは、この時期の作品が断然好み。個人的に、最近、人気のある漫画(アニメですが)には魅力を全く感じない。
テレビ化もできない、この素朴さは、大好きだ。昔からのは変色したのでこういうのは嬉しい。 -
【天使も夢見るローソク夜(1〜4話)】
停電の夜、ローソクを灯していつもとは少し違う時間を。
?の果里さんの髪形や服がかわいくて好き。
?のちょっと変わり者の一竹羽雄くん、かなりツボ。
【金たろうくん】
女の子に興味なしの金たろうくんに恋をした拓美ちゃんががんばります。
かなりドタバタ劇です。
【おしゃべりな瞳】
ガッツくんと麻実ちゃんカップルの初めてのジェラシー。
誤解と和解。
【ミルキー・セピア物語】
ずっと憧れていた沢田くんとの初めてのデートに遅刻した峰代ちゃん。
落ち込む彼女に新たな出逢い。
ご縁の不思議さをかんじさせる物語。
【マジカルミステリー・インスタントコーヒー】
亡くなった姉の形見のマグカップで姉の好きだったコーヒーを飲むことにした野子。
野子の片想い、姉の秘めた片想い、二つのストーリーに胸がキュンとします。 -
停電の夜におきた、可愛い奇跡たち。
「おとめチック」っていう言葉は少し気恥ずかしいけれど、懐かしい気持ちになる漫画。