- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086302067
感想・レビュー・書評
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「紅」の作者によるデビュー作(だと思う)。
文字通り電波的な彼女(堕花雨)につきまとわれ、電波的な事件に巻き込まれるそんな話。
話的に多少中だるみ感はあるが、キャラが際立っているので苦痛に感じるような事はなし。
今回は主人公のジュウが雨を認めるまでにかなりのページをさいたので、雨を認めたあとのこの後の話がどんなことになるか楽しみだね。 -
結構グロイと思いますが、大好きです。
現実的そうであって非現実で、これからどうなるか楽しみですよ。 -
題名で侮っちゃいけない本。
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『紅』と同系統の体張ってヒロインを受け止める
暗闇(高校生だから)がかった高校生活もの
最初の作品だからか
「電波的な彼女」である理由が
ワトソンが犯人でないのは一冊目でのみわからない
ということにしかなっていない気がする -
「紅」のように相変わらず、治安の悪い事件ばかりが起こる世界観。
「紅」よりも主人公が弱く愚かだと認めている分、【日常的】の延長のような事件が発生していく。
その日常的な事件への解決が面白い。
ライトノベルの分、凄惨事件はないがもっとブラックな内容を読みたいと思わせる作家さんだと思っている。 -
不良を気取る少年が、前世がどうとかいう電波系な同級生にストーカー的に付きまとわれつつ、
クラスメイトの巻き込まれた殺人事件の解決に奔走する話。
「紅」がそこそこ面白く、世界観に関連があるとのことなので読み。
ただ、紅で感じた面白さは感じられなかったのが残念。 -
ずいぶん昔に紅を読んでたときに一緒に買ってそのままにしていたのをやっと読めた。
これは想像しているよりもずっと凄惨な世界観。理不尽な暴力が罷り通るのに、人々の生活はひどく現実的で、例えば殺人事件が起きても忘れることで平生を保とうとする人の心理がよく描かれてます。ライトノベルというよりサスペンスといった方がいい。出てくる事件もなかなか思い付かないようなエグい話が多い。次の巻で抉り魔の話とかやるんだろうか…それにしても主人公周辺がチート級の強さである以外は結構リアル。犯人の狂い方が常人に理解できるように秩序だって狂ってるのがさらに怖い。
一方で雨とジュウの対話は深みがあって面白かったです。特に引用にかいた箇所は読んで「ほう、なるほど」と頷いてしまった。
雨とジュウの関係が(本当の意味で)明らかになることはあるのだろうか…
片山憲太郎の作品





