- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086302210
感想・レビュー・書評
-
第2巻では皆崎達彦が舞台回しを務めていましたが、この巻では小野寺笑(おのでら・えみ)という少女がストーリーを引っ張っていきます。機械の精霊「jini」を操るリングを駆使して、最先端の設備をそなえた六本木の巨大ビルのなかで暮らしている彼女のもとに、ゲーリー・ホアンや美鎖、弓子が、それぞれの思惑をもって近づいてきます。
魔法にかかわるリソースはすべてのひとにアクセス可能でなければならないという、いわば「極左思想」の持ち主のホアンは、魔女のライブラリを解放するためにジギタリスのゴースト・スクリプトを呼び出します。大規模魔法が組まれていることを感じとった弓子は、魔法の悪用を防ぐために火中に飛び込んでいきます。そんな弓子と彼女が持つケリュケイオンの杖を魔女のライブラリから遠ざけるために、美鎖はふたたび弓子と戦う決意をします。
ちょっと残念だったのは、笑がこよみたちと共闘することを決意するに至る心情がよくわからなかったこと。それまでがすごくおもしろかっただけに、理解しがたい展開にはがっかりしてしまいました。
この巻では、弓子やこよみをさりげなくリードしたり、「おっとテレポーター」というハンドル・ネームで笑にアドヴァイスをあたえたりと、嘉穂が大活躍しています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
9784086302210
-
罠だろう、と言いながら師匠が訪ねたビルに
何故か連れてこられた弟子と、弟子に泣きつかれ
一緒に来る事になった友人。
そして当然、彼女も出てくるわけで…。
いつものメンバー勢ぞろい。
弟だけが、今回出番なし。
ビルひとつを己の王国にしている少女は
最初からそうなのか、つけ上がってこうなのか。
むしろ3番目のお父さんが気になります。
御同類でしょうか、やっぱり。
いつまでも自堕落な生活は続かない、と
言われているような気もします。
今回もたらいによって、平和的(?)に解決。
そしてうっかり蚊帳の外になって
忘れていた戦い中の彼女達。
あとがきの後に小話があり、より抜き? と思ったら
まったくもって違いました。
かなり気になる状況です。 -
よくわかる現代魔法第4巻です。
実質3巻の続きになりますね。
ギバルテスとケリュケイオンの杖が深く関わってきます。
今回の主役はレギュラーの中で唯一の一般人である嘉穂。
ゲスト主役の笑とは過去で会っているのに、結局お互い気づかぬまま終わっていますね。
そして、最後の最後には…。
たらい魔法は実質2回ぐらいしか使ってないかな。
笑の過去と、嘉穂の過去が中心だし。
敵は第1巻あたりで出てきた中国人と3巻のギバルテスだし。
5巻で魔女のライブラリ編が完結なので、あとがきの後の話の続きが楽しみです。
やっぱり面白いですね。
今回出てきたjiniですが、妖精のジンなんでしょうねぇ。
と思って調べたら、ヨーロッパはジニーって言うんですね。
読み方はほぼ一緒らしいです。 -
プロローグのデスクリムゾンネタに吹いてしまった;;(作中にも出てきたw)
終盤は、ええっ!っていう展開。
後書き後に続きがるのは卑怯だよw
TV番組でエンディングロールの後にちょっとしたシーンがあるのはよくある演出だけれど、これを小説でやられるとは思わなかった。。
今回は明確に次巻に続く話だけれど・・・次巻はいったいどうなる事やら。 -
4086302217 2005・1・30 1刷 224p
-
きゃぁぁああああっ!!
嘉穂ちゃんが表紙よぉぉぉおおおおっ!!!
………と、本屋のラノベコーナーで悶絶していたのは私です。
声は流石に出しませんでしたが、手にとって「ぱぁぁ…っ」としていたらしいです。
らしいというのは、その本屋が今のバイト先だからです。
だって地元ですから。常連ですから。顔も覚えられますでしょう。
私ったら………。
恥ずかしい子………っ!
中身も、1巻と同じくらい嘉穂ちゃんいっぱい出てて嬉しかったです♪
そして無性に烏龍茶が飲みたくなりましたー。
-
「よくわかる現代魔法」の第四巻。<BR>
相変わらず現代魔法の説明はわかりづらい。特にホアン(悪役)の言ってる事は半分も理解できなかった。自分の読解力が無いのか不安になってくる…。</p>
しかし、どうしても嘉穂のしゃべり方は好きになれない。というか、密室空間に閉じ込められたときに残り何時間呼吸できるかを計算できる女子高生なんて絶対に居ないだろう…。 -
コードと呼ばれるプログラムをコンピューターで実行して魔法を発動する現代魔法。そんな世界のストーリー紡ぐ、4作目が『jini使い』だ。
みょうちきりんな少女、小野寺笑が今回の案内役だ。家出少女で、わるいヤツこの上なく、でも、ツインテールだから許す。ソロモンの指輪のごときリングを手に巨大な電子化されたビルに君臨、そこに役者どもが集う。
相変わらず、ぴょんぴょん跳ぶ話しぶりだし、あたしのコンピューターの知識は乏しいままだけど、この現代魔法の世界に引き込まれるストーリーテリングには、またしてもやられてしまう。
宇宙人かもしれない男に流暢な日本語をしゃべる謎の銀髪外国人に『おっとテレポーター』。今回も悪人が悪人づらして、悪業三昧してくれるのが心地よい。ゲーリー・ホアン、かっこいいぞ。
主役キャラの作りは適当だが(しつれいっ)、仇キャラの作りは熱がこもってるような気がするのは気のせいか。
さて、今回は電子機器にやどる自動精霊、jiniを調味料に使い、最悪の魔法使い、ジギタリス・フランマラキアの新たなる復活を巡る戦いとなります。
六本木の巨大ビルを舞台に、上へや下へや、六者六様の思惑で立ち回り、絡み合い、話は展開していきます。次第に、それぞれの狙いが明確になりながら。
烏龍茶。もしかしたら、今回の狂言回しはこいつかもしれません。人ではありませんが。
呪いはそれ相応の報いがなければ解けない。マンドラゴラと同じこと。もし、自らをその糧とせず、他人を糧としようとするなら、あなたは止めますか。
それをきっぱりと拒絶するとすれば、彼女しかいない。弱く、震えながらも、両手を広げて、止めに入るのだ。
巻を重ねるごとに、痛快娯楽アクション小説ぶりに磨きがかかります。
それにしても、悪人(ある意味だれもがそんな一面を持っている)が生き生きしている小説はおもしろい。
最後に。『おっとテレポーター』。いい得て妙にして、さいこー。 -
わぁ〜いかほたん祭りだあ〜!!
この娘、長門にすっごく似てるんだよなぁ〜