迷い猫オーバーラン! 4 みんな私が拾います (スーパーダッシュ文庫)
- 集英社 (2009年4月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086304825
作品紹介・あらすじ
クリスマス直前。ケーキ作りに聖夜の芹沢教会でのチャリティー企画に、迷い猫同好会は大忙し。文乃。千世、希は、牽制し合いながら巧へのプレゼント選びに余念がない。そんなある日、巧の姉、乙女が新たな迷い猫を拾ってくる。それは金髪の美少女?だった。クリスと名乗る迷い猫が持ち込んだ大騒動に、乙女の愛が炸裂する!乙女と巧の思い出の日に、新しい奇跡は生まれるのか。三人娘の恋の行方はいかに?恋と友情の日常系ハイテンションラブコメ第四幕開講。
感想・レビュー・書評
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捨てられた猫だけではなくて、いろんなものを助けてしまう困った乙女姉さんと、その家族(のような子たち)のお話。前巻でお互いの気持ちを確認しあった三人。クリスマスイベントを前に、お互いに計画を進めるがうまくいかず……。
「迷い猫同好会」は、結局「困った人助けよう会」になるのかな?いかにもなライトノベル設定の中でこの作者がちらと見せる、肯定感みたいなものが好きだ。今回は特にそれが表にでてきた。たぶん、乙女姉さんがメインだからだろう。意外なところで意外な能力を発揮する乙女姉さんは日常の謎における探偵役っぽいところもあったりしてあなどれないし、気持ち的にぐっとくる。あと、女の子たちが男子から見た都合のいい女の子っぽくないのが私が好感を持てる理由だろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
行動パターンというか、登場人物に共通することとというか。
意思疎通がうまくできないのね、みんな。
言わない、言えないことが多すぎて。
言わなくても伝わればいいけど、それはとても難しいこと。
相手のことを思って言わない、言えない、でもそれは本当に相手のことを思っているのだろうか。
結局自分が恥ずかしかったり、傷ついたりするのを恐れているだけではないのだろうか。
サプライズは、そんなに好きじゃない、私。 -
クリスマス直前、ストレイ・キャッツはケーキの準備に追われています。そんなときにも乙女姉さんは通常運転で、とつぜん姿を消したかと思うと、金髪美幼女と見せかけてじつは少年のクリス・ロンドをつれて帰ってきます。迷い猫同好会のメンバーたちはクリスの尋ね人を探し歩きつつ、文乃、千世、希の3人はたがいに神経戦を繰り広げながら巧へのクリスマス・プレゼントの用意しなければならず、さらに芹沢教会でおこなわれるクリスマス・イベントの準備も重なって、大忙し。というか、ちょっとストーリーがゴタゴタしすぎのように感じました。
とにかく「いい話」です。おなかいっぱい、胃もたれしそうなくらい。
「家族」という重いテーマを、水着コンテストやブルマVSスパッツ戦争などを舞台とすることでライトノベルらしく仕立てている第2巻、第3巻に比べると、少し劣るかな、という印象です。
いい話には違いないのですが。 -
ベースは定番的なクリスマスラブコメ。
そこに新キャラを投げて全体テーマの「家族」を書く。
1巻の頃と比べずっと読みやすくなってる。慣れただけなのかもしれない。 -
表紙からして乙女姉さんメインの話か・・・と思いきや、新たな迷い猫登場。
クリスマスに起こる、家族の奇跡のお話。 -
新キャラが登場します。その新キャラの家族にまつわる物語を主軸になっている巻です。
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ベタなクリスマスの心温まる話の回。