六花の勇者 4 (スーパーダッシュ文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086307451

作品紹介・あらすじ

六花の勇者たちは、「黒の徒花」と呼ばれる聖具が、「七人目」に関する重大な手掛かりであると知る。アドレットはその正体を暴くことを決意するのだが、今度はロロニアが疑惑を生む言動を始める。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    以下、次巻を読むときのための、思い返しメモ。
    完全ネタバレ。
    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
    ドズー、犬。
    人間と凶魔の共存(?)を目指すナッシェタニアが六花を裏切って共謀した相手。
    六花とは協力しつつ、目的のために利用しあう同盟。

    テグネウ、イチジク。
    今のところ一番の敵。
    7人目を仕掛けた。
    「黒の徒花」という聖具をつくって、六花に仕掛けた。
    気づかれてないと思っているけど、この4巻でアドレットとハンス、ロロニアは知る。

    黒の徒花はフレミー。
    その能力は、紋章の力などを吸収するらしい。紋章は障毒を防ぐ力や魔神を倒す唯一の力があるので、消えたらヤバイ。落涙郷に近づくほどに力を増すので、早く殺さないといけないっぽい。
    フレミーの意思は不明。
    (母親はどこかで老犬と、魔神がめざめたらフレミーが戻ってくると思っている)

    一輪の聖者から奪った力らしい。
    一輪の聖者はミイラ状態でテグネウに捕まって(だまされて?協力して?)、能力を奪われた。
    一輪の聖者は魔神が突然現れてから、そのあと現れた。
    そして聖者を増やしていった。
    なので一輪の聖者がどうやって聖者になったのか謎。


    ちなみにわかったのは、アドレットの親友のライナが屍兵になりながらも、意識を保って伝えることができたから。

    運命の神殿(一輪の勇者から能力を奪ったところ。人間の研究者などがいた。)へ向かっている最中。
    ドズー陣営が勝利するために不可欠な鍵がある。
    テグネウの目的を実現させるための答えも運命の神殿にあるらしい。

    ゴルドフはナッシェタニアを守ることを優先。
    ただし六花は裏切らない。

    ナッシェタニアは両足にフレミーの爆弾がついている。

    ドズー、テグネウ、カーグイックは賭けをしている。

    紋章は譲り渡すことができる。

    フレミーの紋章は時の聖者ハユハのもの。
    ハユハは紋章の時を遅らせて紋章を維持できた。
    ハユハは殺されたが、誰がやったか不明。

    ドズーたちは魔神の正体を知っている。
    失望して魔神を代替わりさせようとしている。

    カーグイックは魔神の正体を知っても忠誠を失わなかった。

  • 相変わらずのどんでん返しっぷり。
    最初は「まあなんだかんだ言ってもなんとかなるはず」と思って読んでいても、どんどん状況が絶望的になって、「ほ、本当に大丈夫…?」ってハラハラ感がすごい。
    伏線があったから「合図」はなんとなく見当がついてたけど、やっぱりぐっと来た。
    そしてどうなる次巻。

  • テグネウが使う屍兵と幼い頃のアドレットの親友にまつわる話。アドレットの想いと親友の想いと複雑に入り組んだ状況とがなんどもすれ違いを起こして本当にもどかしい気持ちで読み進めた。最後には全てがすっきりまとまって気持ちの良い終わりだった。
    相変わらず謎は残り続けるけど少しずつ手がかりが集まっていく感じが飽きさせない要因になってるのかなーと思ったり。次も楽しみ。

  • ライトノベル

  • この巻は、話が中途半端な終わり方だったので読後はあまりすっきりしない感じでした。次巻に期待したいと思います。全体としては、伏線が多く、ファンタジーには珍しいミステリー要素があって面白い小説だと思います。

  • 「七人目」の脅威がいまだ残る六花の勇者たちは、ドズーの話から、テグネウの策略の一端を知る。
    「黒の徒花」と呼ばれる聖具が「七人目」に関する重大な手がかりであると言うのだ。
    アドレットはその聖具が造られた神殿へ向かい、正体を暴く事を決める。
    一方、テグネウは六花の勇者を阻止するため、人間を兵器に作り替えた「屍兵」を動員する。
    「屍兵」の中にはアドレットの故郷の人間も含まれていることを知ったロロニアが「屍兵」を救う方法はないか、と言い出して!?

    ナッシェタニアとドズーから、一部とはいえ興味深い話が出たなぁ。というか紋章が譲渡可能とかそんなマジか。早く言ってよ。
    一時休戦で二人を連れていくのはいいんだけど、未だに七人目も分からないし、どうにも本気出せない感じは続く。これかなりストレスたまる戦いだよね。テグネウの策略はえぐい物が多い。今回はさらにそこに「屍兵」なんてものまで投入されて、本当に精神的に追い込んでくるなぁ…。
    今回はロロニアがメインなので、想い人であるアドレットのために屍兵を救いたいと一人訴える姿が印象的。六花側からみれば正直鬱陶しい展開だと思う。誰だってそりゃあ何も思わないわけないじゃんね。実際時間かけて救えたって安全圏ない魔哭領の中なわけだし。
    でも同時進行でライナの事を知ってる読者としては、何とかロロニアに頑張ってほしいという。ものすごくハラハラするしヤキモキする展開だった。ライナの懸命の努力の大半は無為に終わっちゃうし。
    アドレットの親友だけあってもう少し劇的な救済とかあるのかと思ったけど、シビアだったなぁ。最後の最後でちゃんと再会できて良かった。
    けどあれだけ懸命にライナが伝えて、やり遂げたと安堵していただけにその内容はきっつい。黒の徒花ってえええそう来ちゃうんだ。
    てっきり一輪の聖者が敵になるとかかと思ってた。

  • 未だわからない「七人目」の脅威にさらされつつ
    進む六花の勇者たち。
    ドズーの話から「黒の徒花(あだばな)」と呼ばれる
    聖具が重大な手掛かりであると知り
    その聖具が作られた神殿へ向かう。
    一方でテグネウは六花を阻止するため
    人間を兵器として作り替えた「屍兵(かばねへい)」を
    動員する。「屍兵」の中にはアドレットの故郷の
    人間も含まれている事を知ったロロニアは
    頑なに「屍兵」を救おうとする…

    もう屍兵にライナがいる時点で悲劇の予感しか
    しないというか…
    そして終わり方にも嫌な予感しか…
    六花の勇者ではないけれど
    ボロボロになりながらも世界を救う為に
    絶対にあきらめなかったライナは
    まぎれもない勇者だと思う。

    ハンスの切れ者っぷりは相変わらず
    ロロニアはすごく良い子だと思うのですが苦手…
    ロロニアの能力がちょっと怖いというか
    血の成分を確かめるために色んなものに
    かぶりついているので想像すると
    ちょっとグロそう…

  • 4巻でメインに据えられるのはロロニア。
    というよりは屍兵の方かな。

    敵方の切り札、「黒の徒花」の正体を探る巻。
    といっても、別にそれを推理しようという話ではない。
    この辺りの謎は常に、七人目は誰だ、である。

    ここで彼が登場するというのは出来過ぎではあるが、ライナを使うのは良かったかもな。
    この巻以降のアドレットの行動の異常性の根拠になる。

  • 七人の勇者の中に、一人裏切り者がいる状態での敵との闘い。いつまでも判明しない七人目が、六花の勇者をユニークな冒険にし続けてる。3組に分裂した敵の1組と同盟したものの、もちろん信用はできない。しかもリーダーのアドレッドが、かなり疑われる立場になってて、もう敵も味方もなんじゃらほい。今回の主役は、頭も顔もあんまり良くなく、性格も卑屈なロロニア・マンチェッタ。RPG的には回復魔法系で、牛の鎧にめがねっ娘という地味な存在。最近のラノベではマストと言われてるツンデレ美少女に頼らない作風はまことに貴重。大野六花ちゃん、応援してます。

  • テグネウ陣営の人間の扱いが描かれていて、多少ましだと思われるドズー陣営を応援したくなったり…。最後明かされる事実が色々ショックで次巻が怖い…でも気になる…。
    何度もここはこうですと言われてることが簡単に覆ったりしちゃうから、謎解き要素は考えてもわからないー。ラストの盛り上がりがすごい分駆け回ってる間が退屈に感じる。キャラや世界観が立ってきたので謎解きよりストーリーそのものの方が気になるようになってきたかも。どうなっちゃうのかなあ。

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