六花の勇者 5 (ダッシュエックス文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086310086

作品紹介・あらすじ

六花の勇者を窮地に追いやる「黒の徒花」の情報を手に入れたアドレットだが、その内容に戸惑い、ひとり悩む。そして運命の神殿にいる「一輪の聖者」の謎。その最中、フレミーが発した衝撃の一言──!!

感想・レビュー・書評

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  • 『娯楽』★★★★★ 10
    【詩情】★★★★☆ 12
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★★★☆ 8
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★★☆☆☆ 2
    「作家」★★★★☆ 4
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★☆☆ 6
    『印象』★★★★☆ 8

    《総合》75 B

  • まじですか……
    あの人が七人目かもしれないと思ったこともあったけど、そう思いたくなかったわ。
    衝撃の事実が。

  • 「黒の徒花」の情報を手にしたアドレットだが、その内容に悩み、その取り扱いに逡巡する。
    六花の勇者たちはテグネウの追っ手を退けつつ〈運命〉の神殿にたどり着くが、そこで予想だにしない人物に出会う。伝説に聞く、一輪の聖者がいたのだ。
    そして一輪の聖者の周囲にある神言を読み解くと、「黒の徒花」に関わるテグネウのさらなる一手が判明する。
    自分たちが危機的な状況にあると知ったアドレットはそこで「黒の徒花」の内容を語り、対策を議論しようとするのだが、その矢先にフレミーが衝撃的な一言を放つ。
    究極の選択を迫られたアドレットの答えとは…。

    フレミーの巻。何だかんだ今まで有耶無耶だったフレミーという凶魔の生い立ちが明かされる。
    何というか、本当にテグネウは性格がねじ曲がっていて歪んでいる。こうしてみるとフレミーは本当に不幸で哀れな少女だなぁと感じるけど、それでもアドレットがそこまで入れ込む理由はよく分からんなぁ…とか思っていただけに、最後のテグネウの告白には本当に驚かされた。
    今回は特に、ある意味で最初の霧幻結界よりも絶体絶命じゃね?って感じだったけど、それでも懸命にフレミーを守ろうと奮闘したアドレットに感心したんだけどな。黒の徒花と七人目という、話の鍵となるべき人物が明らかにあったという意味では本当に重要な巻。
    しかし六花は七人目の事があるとはいえ、内紛多すぎるよね、これでこの強行軍だし、普通に疲労やストレスでぶっ倒れそうなんだけど…。
    ハンスとチャモが離脱しちゃったのはあんまりにも痛いのでは…。

  • 1巻は別として、それからずっと引っ張ってきた「七人目」が遂に判明する。
    いや、中々だった。ちょっとここのところの七人目の行動は怪しすぎるけど。
    これが無ければ中々錯綜してて良い感じなのだが。

  • やられた~。テグネウと山形石雄(作者)に騙された~。アニメだけ見た君、原作2~3巻で挫折したあなた、もしミステリとしての六花が好きなら、5巻まで読もう!個人的には、かなりハイレベルのどんでん返しを楽しめた。ついに七人目の正体が明らかになるけど、そこは読んでのお楽しみ。ちなみに、4巻読了時点の予想は「フレミーが七人目だが、自分が七人目であることを知らない」だったが、冒頭いきなりテグネウに否定された。六花シリーズが楽しいのは、正体探しそのものより、勇者たちの話し合いと勝手な行動。今回も8人と1体の同盟は、疑心暗鬼で仲間割れしまくり。特質凶魔も入り乱れて、神殿のあっちこっちで追いかけっこ。てか魔神そっちのけ。誰がどっちについて、どこで戦ってるのか、ワンピースみたいな地図解説が欲しくなる。ワンピースみたいな派手な決め技はないけど、歴史も小説も、正義の味方より戦国時代のほうがおもしろい。アドレッド「決着は剣じゃなくて、言葉でつけようぜ」。とにかく七人目も判明して、ハッピーエンドかベリーバッドか両極端しかなくなった。このまま次で一旦しっかり完結してほしい。
    ちなみに、僕の推しメンは、優しい笑みで凶魔を切り裂くナッシェタニア姫で変わりなし。裏切っても、同盟組んでも、全員さん付けで敬語のままなのが育ちのよさ。「殺しちゃお」が口癖の最強チャモもなかなかだけど。

    おまけ:最近の愛情表現
    フレミー「馬鹿なのね」
    雛月加代「馬鹿なの」
    雪ノ下雪乃「馬鹿ね」
    バリエーションな。

  • ん?と思ってんん??となりながら終了。ラストの挿絵は穏やかながら強烈。しばらく呆然となりました。愛の奇跡が愛を持つ人々を幸せに導くことを願わずにはいられない…。絶望的な気持ちになりましたがずるずると作品に引き込まれてしまいました。すぐに6巻を読まないと苦しかったほどにw

  • すばらしい展開。
    シリーズ5作目。
    ここまで前振り伏線が練られていると、
    後付けっぽい展開もすべて練られて作り出されたものだと思えてくる。
    それぐらい巧み。続きが気になるしかない。
    ファンタジー要素あるからこそ。

  • え、そんなんアリ?って真っ先に思い、読了後に一巻を読み返したけどなるほど矛盾はしないのかと感心することしきり。次巻が最高に気になる引きでシリーズ自体はどう続けていくのかも気になる。

  • アニメ1話みて気になったので1~5まで一気に読了。

    ありそうで無かった展開に思わずニヤニヤしてしまいました。
    ネタが人狼ゲームからきてる。ということで、それの面白さが如実に現れたお話です。
    更に、人狼ネタでぶっこむのが難しい“愛”を中心に持ってきている所が思わずすごいと思ってしまったポイント!!

    アドレッドが何の理由もなくフレミーを好き。ということは、これだけの展開を書ける作者なのにここだけ稚拙な訳が無い伏線に決まってると思って読んでいましたが。こういう持ってき方だとは吃驚!上手いと思わず思いました。

    また、3巻でナッシュタニアとゴルドフの愛を描いたからこそアドレッドとフレミーの異質さが際立たってましたし!!

    ラスト。主人公視点が敵役で、ハンスが主人公。に逆転する所なんて鳥肌がたちます!
    正直、主人公アドレットとフレミーに全く魅力を感じていなかったのでこの展開にはほっとしましたしそういう視点でみると好きになってくるから不思議です!

    どれもこれも面白い!1巻から5巻まで飽きることなく楽しめました!
    6巻が待ち遠しいです!!

    デグネウの話を見ていて。もしかしなくても師匠も操られている気しかしませんでしたね……。色んな人がきたけれど帰れと言われてしまう。とか、怪しいですよね?
    けれど、以前の六花の勇者が操れる条件を満たしていた。とは、どういうことなのでしょう……そこと擦り合わせたら。と、思いますが次巻で明かされそうですねww

  • かなりがっつり、話が動いたなー。ほんとテグネウ容赦なくて面白い……このシリーズ、面白いけどこの感情の動きは安易じゃないかな………とやや不満に思ってたところが今回最後の最後で揺さぶられたので、もしかして完全に作者の狙い通りだったのかなあ。次巻たのしみです。

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