会話もしない連れ子の妹が、長年一緒にバカやってきたネトゲのフレだった (ダッシュエックス文庫)

著者 : 雲雀湯 jimmy

• 集英社 (2021年3月25日発売)

作品紹介・あらすじ

ゲームが大好きな高校2年生の倉井昴。5年前に両親が再婚し、同じ高校に通う同い年の義妹・平折と4人で暮らしている。
生活に不満はないものの、平折との間には壁があり、いまだに打ち解けられずにいた。
そんなある日、ネトゲで仲が良くなった親友と会うことになった昴だが……
「嘘、だろ……」――待ち合わせに現れた超絶美少女がなんと平折で!?
美少女と一つ屋根の下、青春真っ盛りの男子高校生がおくる、ほのぼのラブコメ!

感想・レビュー・書評

[芳樹さんの感想 · 2022年11月2日]

本作はネトゲの果たす役割が重要に感じました。引っ込み思案な義妹ヒロイン平折ともう一人のヒロイン才色兼備の人気者・凜が、自分を変えられ、本音を出せる場である、という設定がとても良いです。また、仲の良いフレの正体が没交渉の平折と知った主人公の昴が、彼女を”一人の女の子”として意識しだして関係に悩み始める、そして平折から昴への思いも同様で、二人とも単なる「兄妹」にはなりたくない。そんな二人の様子に青春を感じキュンとなりました。二人のそして凜を加えた三人の関係がどうなっていくのか。続きが大いに気になります。

[ツンさんの感想 · 2021年11月23日]

女子二人のネトゲでの性格の違いは何を表しているんだろうと思ったり、お義母さんのいいお兄ちゃんという言葉には何か思いがあるのかなと思ったり、続編を読みたい。。

[ryarinさんの感想 · 2021年6月3日]

現実世界に問題を抱えつつ、現実世界とMMORPGで、本当の自分と演じている自分を使い分けて生活している。
複雑な人気関係や学校でのトラブルを絡めた話の構成が、よく出来ていると感じました。