お坊さんとお茶を 1 孤月寺茶寮はじめての客 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 410
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086800068

作品紹介・あらすじ

お人好しで要領の悪い三久がリストラに遭い、行き倒れた先は貧乏寺の孤月寺。クールな美坊主・空円と謎の派手男・覚悟が営む猫だらけの寺で、三久は僧侶見習いとして働くことに!? 下町人情コメディ!

感想・レビュー・書評

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  • お坊さんライフというかお寺さんライフの用語は、それはそれで馴染がないだけに新鮮だったけど、小説としてはなんか浅い感じがしてイマイチ

  • タイトルからして、お坊さんがらみのカフェかなんか?と思ったがまったくそんな下りはありませんでした。帯には坊主カフェってそれっぽい事書いていたのに

    良い人すぎて寺の前で行き倒れになった三久、お寺の孤月寺の空円、ちゃらちゃらした覚悟の三人にのお寺で起こった事件、問題を解決していく話。
    空円と覚悟の正反対さ、三久のおたおたする様は読んでいて愉快。そして、時折入れられるお寺での生活の描写や仏教用語もわかりやすくなっており、
    お寺に興味を持つきっかけになるかもしれません。

  • お人好しで要領の悪い主人公の三久。読み進めていくとお人好しじゃなくってただ思慮が足らないだけで、これが主人公かと思うとなんとも読み進め辛い。

    と、いう感想を初読時は持っていたが色々あって落ち込んでいるとき気を紛らわせようと手に取るとまた違った。
    日常系で大きな事件とかないので淡々と読み進めていた前回とは違い、要領が悪いだけと切り捨てていた三久のちょっとの頼りなさにクスリッとし、些細な優しさが理解できた。覚悟と空円のそれぞれ違った個性にも惹かれる。
    心がすさんだときに読むと、こんなにも読了感が違うものかと感動を覚えた作品です。続編はぜひ手に取りたい。
    鈍くさいし、お人好しが過ぎる三久も、もがきながら頑張ってるんだからもう少し頑張ってみようかなと、後ろ向きになってもしょうがない気がしてくるんです。


    ごめんね、ごめんね。後悔とどうしてというネガティブで鬱々としていたた日々を乗り越えられました。今でも泣いちゃいますがありがとうと穏やかな気分で過ごせる。
    まさか日常系のライトノベルに救われるとは、人生なにがキッカケとなるか分からないものですね。
    この作品特有の緩さに救われました。

  • リストラされて百猫山孤月寺の前で行き倒れた三久は寺の美形僧侶空円と水商売風男覚悟に助けられて居候の見習い僧となる。
    縁の無かった僧侶の世界に戸惑いつつ、自分のことを卑下してばかりだった三久ですが、終盤自分のことを必要としてくれる人がいたことを知り喜んでいて可愛かった。
    話も設定も面白いと思うんですが、主人公の三久が23歳の設定の割にはとても幼い印象でした。空円の意外な弱点には笑いました。著者は続編を書くつもりのようなので(空円の事情をぼかしたのはそのためですよね)読みたいです。
    ただたまに感じるBLはいらない。あまりにBL風になっていくなら読みたくない。

  • 妹より譲り受け本

    お寺を舞台とした小説は初めて
    たぶん自分では選ばないジャンル。

    貧乏寺の孤月寺にて。
    空円と覚悟、そしてリストラに遭い、寺で行き倒れ僧侶見習いとなった三久。
    人物紹介+α的な感じで1冊終わってしまった感が。
    これはこの後続きがあるんでしょうか。

  • お寺の3人と、商店街の方たちのお話しが楽しく、読みました(*^^*)

  • 僧侶見習いとして寺に居候することになった三久
    謎の水商売風男の覚悟
    美形清僧の空円

  • 修行大変そうですね。仏教用語が三久くんと一緒で頭に入ってきません。空円さんと覚悟さんの過去が気になるので続きも読みます。

  • タイトルに惹かれて。
    三久がとっても、とってもお人好しで、見てるこっちがハラハラしてしまう……(笑)
    あと何処と無く漂う、彼の間の悪さってのも、ハラハラさをプラスしている。でも、それが面白かったりする。

    この巻は、三章からなっていて、基本的にはちょっとした謎があって、それを解いていく、という感じ。
    最後の話は、なんとなーくオチが見えてくるけど、ああいうのは嫌いじゃない(笑)

    教養として仏教を学んでみたいと思った。
    間接的に、何か大切なことを教えてもらえたような気がする。
    心が澄むような、そんな読後感でした。

  • えっ、想像と、全然違う話やった…(笑)。
    そもそもキャラ設定が想像と全然違う。

    掴みきれないままじわじわ読んで、最終章まで来たときに、「笹山」のおかみさんがいうように
    「三人で孤月堂さんやわ…」
    と、実感した。

    なんだか息の合ったコンビのような空円さんと覚悟さんも、三久が来るまではさほどかみあってなかったのかもしれへんな。
    二人では足りないけれど、三人ならしっくりくる…、っていうの、わかるわあ。


    ちゅうことで、大好きなオレンジ文庫を、購買リクエストしてしまいましたー!
    買うてくれてありがとう、図書館…。そして新刊文庫、めちゃくちゃ最高です…。

    著者はたぶん、昔にコバルト文庫で何等かのシリーズを読んだと思う。
    でもあの時代のコバルト文庫は、読みはするけどグッとはこない、と、いうものが多かったので(すいません)詳細は覚えてへんけども…。

    今回はなかなか、楽しんで読みましたよ。
    それこそグッとはきてへんけど(えー)エンタテイメントとして十二分に楽しんでおります。

    だんだんと、空円さんの語る生き方…、と、いうか、お寺での教えをもっと知りたいな…と、思ってしまってんな。
    こんなストイックな生活はできひんよ。できひんねんけど、この世界がすべてと信じてここで「足る」と、思えてしまえたら幸せやろうなあ、とか…。

    俗世界は楽しいこともいっぱいやけど、そのぶんつらいことも多いんじゃないかとか…。
    贅沢を知ってしまうと、今までの生活だと満足できひんくなる、とか、そういう意味で、「足る」と、いうことをどんどん忘れていってしまうんかもなあ…、とか。

    こうやってストイックな生活をすればいいのかというわけではないし、ストイックな生活をして自分を律することができるのなら、たぶん欲にまみれることもそもそもないんやろうけど(;^ω^)
    ごはんひとつとっても、こうやって感謝していただくことができたら、もっと、生活は豊かになるんかもなあ。

    (などと、お菓子を食べながら考えることではないけど…)


    ■■■■


    ■香気

    よいにおい。かおり。

    ■売茶流

    京都の宇治にある、黄檗山萬福寺の茶礼から発展した茶道、黄檗売茶流。

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