風呂ソムリエ 天天コーポレーション入浴剤開発室 (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2015年4月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086800167
作品紹介・あらすじ
天天コーポレーション研究所の受付嬢・砂川ゆいみは大の風呂好き。行きつけの銭湯で入浴剤開発員の鏡美月と知り合って? 御曹司の格馬も加えた3人は理想のお湯を作れるか!?
感想・レビュー・書評
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「これは経費で落ちません」より、この作品が先なのか、それはちょっと分からないけど、天天コーポレーションの入浴剤開発室を舞台とした作品。
「これは経費で落ちません」の主人公・森若さんの良き相談相手・鏡美月が今作では主人公。
美月が入浴剤開発にのめり込む理由や、本編では既に結婚した円城格馬との出会いや、二人の距離が縮まっていく様子が描かれる。
派遣の受付・ゆいみの存在もまたいい。
架空の地方都市として描いているが、つくば当たりのイメージで書いているのが分かるから、親近感もわく。
入浴剤開発の苦労も分かり、これはこれで続編が読んでみたい気がするんだが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
天天コーポレーションの受付嬢でお風呂が何より大好きなゆいみと入浴剤開発室で働く仕事に情熱を捧ぐ研究者の美月。
この二人が主人公でお風呂への愛が沢山詰まったお話です。
入浴剤が世に出されるまでには沢山の人達の果てしない苦労がある。
香料の開発、成分の配合、人体や風呂釜に危害は出ないかなど気にしなければいけないことが山積み。
それに加えて限られてる予算でどこまでいいものを作れるのかという問題も加わる。
何度も頭を抱え試行錯誤しより良いものを作り上げる姿が素晴らしかった。
微笑ましい恋愛要素もありでした -
入浴剤開発室が舞台のお仕事小説かと思いきや、恋愛要素多め。むしろメイン?
もっと入浴剤開発のあれこれが読みたかったので、ちょっと残念。
でもタイトルを見た時から入浴剤への興味が再燃していたので、今はどんな商品があるのか見に行きたい。
恋愛の方はメインの女性二人(ゆいみと美月)のやりとりが可愛くて良かった。にこにこ。
密かに由香さんが一番好きです。
二人の恋のお相手としては、格馬さんより高志さんの方が素敵に思えた。
というより格馬さんがちょっと…なんというか、苦手な感じ…
美月が幸せになってくれることを願う。 -
お風呂好きだから、毎週のようにスーパー銭湯を満喫して、入浴剤のモニターになってるゆいみが羨ましいと思いつつ、あっという間に読了。ほっこりするお話し。
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入浴剤の開発と、恋愛が主なテーマだったかなと思う。
青木祐子さんの書く女性は内側に強さを持っていて好きだ。
これは経費で落ちません!ともリンクしている。 -
ストーリーのテクニックがありそう。
入浴剤の開発に絡むコメというのは、不思議な世界だけれども結構きちんと取材したという感じもある。 -
これ経の時から森若さんの同期、クールな美月さんは気になるキャラだったので嬉しい。
ゆいみちゃん、ちょっとあすみっぽい気がする。 -
図書館本。
「これは経費で落ちません」シリーズを読み、気になったので今作も手を出してみた。
派遣で受付をしてるゆいみと、開発部門の美月。銭湯で出会い、お風呂を通じて仲良くなっていく様がとても羨ましい。これが裸の付き合いと言うやつか。
そしてイメージしていた美月と格馬の関係とは違い、なかなか歯痒い関係。
てっきりお仕事小説かと挑んだらそんなことはなく、恋愛要素たっぷりの作品でした。 -
そこに問題がある、と認めたら、解決するために全力を注がなくてはならなくなる。本や資料を読み、基準値を探して、成功するために実験を繰り返さなくてはならなくなる。
しかし、仕方がない。認めよう。
(P.146)