異人館画廊 幻想庭園と罠のある風景 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 667
レビュー : 70
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086800310

作品紹介・あらすじ

図像術の絵を求めてブリューゲルのコレクターが住む離島を訪ねた千景。コレクターは邸の庭園でブリューゲルの絵を再現し、図像術を込めようとしていた。庭園を完成させれば絵を見せると言われた千景だが……。

感想・レビュー・書評

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  • 異人館画廊三作目。クールなヒーロー透磨が、空気の読めない京介とヒロイン千景の父が話に出てきたおかげで、千景に対して、自分が思ってることを少し言うようになりました。千景は誘拐事件のせいで、子供の頃、透磨と仲が良かった時の記憶をなくしていて、彼のことを信用せず、勝手な行動をします。業をにやした透磨がいうセリフ。「おぼえてなくても、あのころと同じように僕はあなたの味方です。今も、何があっても味方です。意地悪だと思われても、鬱陶しくても嫌いでもいい、信用できなくてもいいんです。でもこれだけは、もういちど記憶に刻み直してください」
    透磨がこんなこと言うなんて思いませんでした。きっと千景がツンデレすぎるのもあるかもしれません。
    この二人、両方クールだから、進展するのか心配です。
    謎自体も楽しめました。ブリューゲルの「イカロスの墜落のある風景」や「悪女フリート」、ブリューゲルの他の絵も見たくなりました。

  • このふたりはほんとくっつきそうでなかなかくっつかない…でもそれが良いし前よりはお互いちょっとずつ近づいてる気がしてとてもきゅんとする…透磨くんほんとすきです…あと瑠衣さんみたいな女性に憧れる!
    名前は聞いたことあるけど知らない画家ばかりなので今回もブリューゲルの絵が気になったし、いろいろ図像学についても調べたくなった!

  • このシリーズも3巻目ですが、どうも、盛り上がったところで急に失速するというか、いつも肩透かしをくらったように感じます。
    ミステリのカテゴリーではないので、種明かしをしたり、衆人環視の元謎解きをする必要はないのでしょうけど、それにしても物足りない。で、結局あのひとは、なんでそれをしてたのさ!の部分が未消化です。
    2巻に比べると、透磨くんは自覚症状も出てきて、覚悟も決まったようです。よかよか。千景ちゃんは、未だに悶々としていて、彼女が「冷静よ!」と言うたびに失笑してしまう。でも彼女、まだ19歳ですもんね。あんなものなのか。
    キューブのメンバーたちにも何か過去が?という伏線も敷かれ、カゲロウさんに会えるのもそう遠くはなさそうです。
    シリーズを通して、ピックアップされる画家が素敵。今回も、ブリューゲルを調べましたが、あのイカロスは素晴らしい。また、絵画を言葉で説明してくれる箇所が好きです。どうしても感覚に頼らざるをえず、しかも主観的になりがちな絵の魅力を、ああして言葉にできるのは、かゆいところをさりげなくかいてくれるみたいで、読んでいていつも興奮します。次は誰の絵なのかな。楽しみ!

  • このシリーズだけでなく、「思い出のとき修理します」も、「ガラクタ屋と月の夜話」も、親子の確執が根底にあるみたい。

  • だんだんおもしろくなってきたように思う。最後に自分の予想を越えててびっくりした!ブリューゲルは好きな画家なのでさらに楽しめた。

  • 「離島のコレクター」
    彼女の噂は常々と聞いていた為。
    どれだけ偏屈な人であろうと誰かと会う約束をしておいて、何時間も待たせるだけでなく気分が乗らないので会わないなんて本気なのだろうか。

    「大罪と美徳」
    欠航に伴い彼らと居合わせた者。
    二人だけで一晩を越した所で何もないのだろうが、今の彼のみを知る彼女からしたら態と嫌われる様な言動などを取る彼とは居たくないだろうな。

    「幼児虐殺のイコン」
    完成させたい庭園に足りぬ物は。
    こんな残酷な答えは考えたくも無いが、絵画を見たせいか彼を甘やかし続けた周りのせいか現在進行形で迷惑を被っているとなると有り得なくはない話だよな。

    「イカロスの墓標は誰のもの」
    潜入捜査に行った先に居た人物。
    彼女は彼の犯罪を起こした瞬間か何かしら島では知る必要のない事を知ってしまい身を隠したのだろうが、それを告発すべき術はないのだろうか。

    「隠された罠」
    送られてきた写真を元に探しに。
    何年間も生きている事すらバレぬ様に身を隠し生活していたはずなのに何故、突然自分の居場所を教えるような写真を送ったのか気になるな。

    「聖女の肖像」
    持っていた絵画に描かれた世界。
    彼女が見せた事により暗示がかかり現実に立ち向かったのか、それとも彼女の意思によるものだったのかは分からないが無事に助かり首謀者も捕まり一安心だな。

  • 異人館画廊、3冊目。

    千景のことを誰よりも理解し、だからこそ他の人と変わらず接することができる透磨。
    逆に、全く理解しないからこそ、他の人と同じように接して平凡な幸せを与えてくれる、かもしれない京一。
    どちらと一緒にいるのが幸せなのかと考えると、確かに難しい選択だ。

    誘拐事件の真相はわからないけど、父親の影は多少見えてきた。

    なんとなく横浜かと思ってたけど、この巻ではっきりと神戸だと……。
    関西が舞台のラノベって、なんで登場人物がみんな標準語なの?

  • 透磨と千景の距離が微妙に変化していくのが何とも嬉しい。次回が楽しみ。

  • 一冊の中で同じことを何回も繰り返さなくていいよ…、くどい。
    それが無ければ流れの良い作品になるのでは。

  •  う~んと、いつ千景は務にメアドを教えたんだろう?そんな描写あったかなぁ??不自然を感じてしまいました。この作者さんは意図的にでしょうが、曖昧さを残した書き方だと(個人的には)思っていますが、こういう話の展開に必要なことはちゃんと描写して欲しい…
     

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著者プロフィール

谷瑞恵(たに みずえ)
1967年、三重県出身の作家。三重大学卒業。1997年に『パラダイス・ルネッサンス―楽園再生―』で第6回集英社ロマン大賞佳作入選。ライトノベルで「魔女の結婚」「伯爵と妖精」などのシリーズを刊行。『思い出のとき修理します』が書店での仕掛け販売もあって、50万部を超えるベストセラーとなり、コミカライズされている。2019年5月17日、新刊『めぐり逢いサンドイッチ』を刊行。

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