- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086800549
作品紹介・あらすじ
酔っ払いに絡まれる美貌の外国人・リチャード氏を助けた正義は、彼が宝石商だと知り、祖母の遺したピンクサファイアの鑑定を依頼。リチャード氏はそれを「盗品」と看破し!? 宝石にまつわる連作短編集。
感想・レビュー・書評
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ミステリーと言われると、う~ん…と悩む作品かな。
話は面白いし、宝石の話が分かりやすいので、石の勉強の取っ掛かりには良い本だと思います。
パイライト初めて知りました!
検索して写真見たら面白い形がいろいろ出てきて、『母岩付きがおすすめ』の意味が分かりました。
シリーズ物なので機会が有れば読みたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
酔っ払いに絡ませた謎の宝石商・リチャード氏を助けたことから、彼の元でバイトをする事になった正義。
彼の元には、宝石にまつわる数々の謎がもちこまれる。果たして、リチャード氏は、その類まれなる美貌と推理力で、数々の謎を解けるのか?
珍しいジュエル・ミステリー。
・ピンクサファイア
・ルビー
・アメシスト
・ダイヤモンド
・ローズクォーツ
特に、最初のピンク・サファイアの話は、正義自身に関係する話であり、涙ウルウルの物語ですね。
良い話です。 -
宝石に関する謎解きが表テーマ、ジェンダーや外国人、ルッキズムに対する意識変化が裏テーマ。軽めの文章にしっかりした裏テーマがあるので、トリビア小説ではなく、人として合い対するためのこれからの常識を主人公といっしょに学べる本。BL要素もあるのかな…
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シリーズ一作目。
宝石は美しい。
鉱物マニアではないが、やはりダイヤの輝きも、ルビー、サファイヤ、エメラルドの輝きも捨てがたい。
科学博物館に行けば、宝石展は大盛況。
人の心をどうにも動かさずにはいられない、そんな宝石を扱う、世にも稀なる美男子リチャードと、二つ名がつくほどの名掏摸を祖母に持つ正義のバディミステリー。
「出会いのピンクサファイア」の物語はこの物語を形作る説明でもある。
謎多きリチャードとさっぱりとした正義の掛け合いが愉快。
人の心の機微を感じられるのが、本作を締める、「追憶のダイヤモンド」。
なぜか半面黒く汚れたダイヤモンドを持ち込んだ老紳士。
なぜ彼はこのままにしていたのか、そして、なぜ、リフォームを止めると急に言い出したのか。
そこには人生の物語が隠されていた。
人がなぜ美しさを求めるのか、なぜ技術を磨くのか。
それは人は人を元気付けたいと考え、喜んで欲しいと思うからだ。
人は優しいものだ、それを信じさせてくれる物語は、宝石に劣らず美しい。 -
面白い題材を扱われているのではあるが、主人公とリチャード(上司)との掛け合いが微妙と、思ってしまった。妙なこだわり方というか、変な引っかかり方をしたり、
何度も同じ間違いをしているような、そんな主人公にイライラしてしまった。
宝石について語られる知識は豊富で楽しいのだが、上司の美貌はそんなにいちいち描写しなければならないのか。確かに、人は見た目に左右されるけど小説の中ではストーリーに関係ないのであれば抑え目でもいいのでは、とつい余計なお世話を。 -
宝石をめぐり、ちょっとした謎解き要素も混ぜつつ…
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宝石と人の関わりは面白かった。
リチャードの過去も気になります。
主人公、大学生だからか、軽さが気になりますが、いいコンビになっていくのかな。 -
半分ほど読んで挫折した本の感想をブクログに上げていいのか?
と少しレビューを躊躇しましたが、新品を買ったときに☆1をつける権利も一緒に購入しているはずだと考えてレビュー。
全体的に登場人物がウザいです。
ウザく感じるのは登場人物に感情移入できないことと、場末の居酒屋並みに人生観のお説教シーンが頻発することが原因と思われます。
ちょっとした騒動が始まり、主人公が場をかき乱して完璧超人リチャード氏が活躍して、宝石雑学を交えながら人生訓を説いてハッピーエンド。
筋書きとしてはよくできているはずなんだけれど、前述のとおり登場人物がウザいので酒場でよく知らない人の武勇伝を聞かされてしまった後のような後味の悪さが残る。
お口直しが欲しくなる一作でした。 -
クールビューティ金髪美人と年下ワンコかと思い読んだがふたりともこねこちゃんであった。
正義がリチャードの顔面をほめればほめるほど冒頭の酔っ払いに絡まるるシーンに疑問が残る。宝石級の美人やぞ?
職業系BLたのしいね。母親を名前呼び捨てキャラ苦手だけどよくわからないまま家族として継続するのはなんだかよかった。 -
図書館で。
最近、ルビーとサファイアについての知識にさらっと触れる機会があり、本書にもそれについて書いてある部分があったのでふむふむなるほど、と改めて興味深く読みました。
宝石についての知識をほとんど持っていないので、そういう学びがあるのはとても楽しい。
ただ、思っていたよりメイン二人が、そのうち付き合いそうな雰囲気すぎてちょっと面食らってますね。
アニメは観ます。
著者プロフィール
辻村七子の作品





