鎌倉香房メモリーズ 3 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086800631

作品紹介・あらすじ

秋の鎌倉──。今日も今日とて、ゆるり営業中の花月香房。だけど今日は……雪弥さんが、ちょっとおかしい!? それぞれの想い深まる「香り」ミステリー。大ヒットシリーズの第3弾が登場!!

感想・レビュー・書評

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  • 3巻は、いろいろなタイプの親子関係についてのお話。

    この中で最も気になるお話は、主人公、香乃さんと、小学校3年生の頃から離れて暮らす両親の関係でしょう。

    香乃さんは、人から発する香りで、その人の今の感情が、手に取るようにわかってしまう特殊体質の持ち主。そのことで、小学校の時、ある事件を起こしてしまい、学校にいられなくなってしまいます。そして、両親から発するとまどいの香りから、自分が避けられていて、鎌倉の祖父母の所に追いやられてしまったのだと、恨み、怒り、悲しみの感情を持っています。自分は、愛されていないのだと。

    今回、高校2年生になって、ようやく両親と向き合って話をすることができました。言葉にして改めて、すれ違いの感情から、年月と共に、悲しみや怒りが大きくなっていったことがわかりました。ちゃんと向き合って、自分の気持ちを誠心誠意伝えることは、本当に大事です。早く伝えていれば、何年も心が迷子になることはなかったのに。でも親子だから意地を張って、なかなか言葉にできないことがある。難しいです。

  • シリーズ第3弾。今回は家族や親子関係に関わること。今まであまり触れなかった香乃の家族の話や雪弥の父親のことなどが描かれていた。1話目の雪弥の友人の高橋くんと家族の話がとても心温まる話で良かった。

  • シリーズ三作目。今回のテーマは家族。
    キャラクターが増えてきてそれぞれの過去が導き出されて来て、特に家族との関わりの謎解きが展開して行く

  • 今日も今日とて
    ゆるり営業中の『花月香房』

    鎌倉香房メモリーズ3では、いつも人の気持ちを香りで嗅ぎ取っている
    香乃ちゃん自身に不穏な香りが漂っていたような...
    そんな香乃ちゃんの気持ちの香りに、誰か気づいてあげることできるかな...
    少し心配にもなってしまったけれど、やっぱりさすが雪弥さん。
    雪弥さんだけはちゃんと気づいてくれた。
    よかった...^^

    文香って素敵ですね。
    手作りできるなんて。
    今度作ってお手紙や贈り物の中に
    そっと忍ばせてみたいと思います。

  • シリーズ第3巻。
    鎌倉の花月香房を舞台に展開される人間ドラマ。
    今回は文香だけ入った中身のない手紙の意味を考える話から始まる。
    そして、香乃自身のことも話が進む。
    文化祭の話、懐かしく、こういうこともあるよねと思い、余計に感情移入してしまう。
    この作者は、いじめたこともいじめられたこともあるのかな。
    もしくは、何か社会的弱者になるようなことでもあったんだろうか。
    割とその辺の話が得意みたいで、そういう話に弱い私はいつも泣きながら読んでしまう。

  • このようなことを言ってはなんですけど、2巻は中休みだったんじゃないですか?と思うくらい良かった3巻。一話目の高橋ファミリーもよかったけど、学祭の話もよくて、更に最後の話はメンバー全員の優しさに溢れていました。次が楽しみです。

  • 家族のいい話のなかに、ちょいちょい漫才みたいな口論がはさまれ飽きない。二人の過去も明らかになってきて、いよいよ恋人同士に?と思いきやラストで驚きの事件が起きて次巻が気になる!

  • シリーズ3作目。
    今作も色々な香りとともに、ほろ苦かったり、ほっこりしたり、ドキドキしたり、色々な感情が揺れ動いた。
    いつも明るい高橋の生い立ちにまつわる話「拝啓 忘れえぬ人」が一番印象強かった。でも、それを覆すほど最後がとても気になる終わり方。この先どうなってしまうのか… 心配。。

  • それぞれの心を縛り付けていたものと向き合い、苦しみながらも前に進んでいく心温まるストーリー。
    互いを大切に思い過ぎて上手に踏み込めない、不器用な二人の恋も可愛い。

  • 作者の美的感覚とセリフのキレのよさ
    教養と伝統文化への思いの深さにに
    いつも感心してしまう。

    今回は高橋の生い立ちにまつわる
    エピソードが秀逸。

    雪弥と和馬の言葉の応酬にも くすっ。

    主人公二人の恋にも急展開があったのに
    さらなる嵐の到来を思わせて。

    まだまだシリーズは面白くなりそう。
    新刊お待ちしています。

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著者プロフィール

岩手県生まれ。『陸の魚』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選。『いつまでも』で2008年度ロマン大賞受賞。集英社オレンジ文庫に『鎌倉香房メモリーズ』シリーズ(全5冊)、『どこよりも遠い場所にいる君へ』コバルト文庫に『屋上ボーイズ』、ノベライズ『ストロボ・エッジ』『アオハライド』シリーズ、他の著書に『パラ・スター 〈Side 宝良〉』などがある。

「2022年 『読んで旅する鎌倉時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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