- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086800723
作品紹介・あらすじ
グリム童話をベースに、舞台を現代におきかえ、ストーリーを大胆にアレンジ! ヒロインがふたりの白雪姫、老舗ホテルの一人娘として生まれた眠り姫、廃屋から届く依頼に悩むヘンゼルとグレーテル…など全6編。
感想・レビュー・書評
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グリム童話をベースとしたアンソロジー。中々バラエティに富んでて読み応えありました。
お気に入りは谷さん、白川さん、松田さん。
谷さんの「なくしもの〜」は、就活のお祈りメールに打ちのめされていた亜美。そんなメールの中に、不思議なメールが届く。ほんわか優しい気持ちになれました。
白川さんの「白雪姫〜」は、自分が美人と解って行動する小雪。そして小雪がライバル視する夕妃。どちらも腹を割って話せば似たもの同士で、今後中々良い友達になれそう。
松田さんの「のばら〜」は、生粋のお嬢様と堅物のワーカーホリック直人。チグハグだけど、なんだかんだいいつつもお似合いなカップルでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんか高校の文芸部の冊子って感じ。
ヘンゼルとグレーテルが特にひどかった。
全部陳腐。 -
短編集ひとつめの「なくしものの名前」が、日差しや風に翻る布のきらめき、瑞々しい草木に遠く聞こえる喧騒が本当に感じられるようで好きになりました。
元のお話は知っていたので、比較的マイナーで難しそうなところをどう調理するのか怖々読みはじめましたが、現代の若い女性の悩みに上手くアレンジされていました。
グリム童話アレンジの短編の中のひとつのお話ですが、もっと続きが読みたいです。 -
いい意味でも悪い意味でも「めでたしめでたし」
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6人の作家さんによる、グリム童話現代バージョン。各々の個性できゅんとなったりくすりとしたり、切なくなったり。どれもラストは清々しい風を感じる短編でした。シンデレラの継母がまさか?のシチュエーションとか好き♪もっと色々読んでみたいなぁ♥
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グリム童話を人気作家6人が大胆にアレンジした6編。
学園物、ミステリー、ホラー等々いろいろな形で楽しませてくれるアンソロジー。
松田志乃ぶさんの、「のばらノスタルジア」がキュンとしてよかった。
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六編のグリム童話を下敷きにした物語。
トップバッターは、谷瑞恵の『ルンペルシュティルツヒェン』。
海外ドラマ、「Once Upon a Time」で知った、ルンペルシュティルツキン。
シーズンを重ねて、私はだいぶ馴染みになったが、日本ではそこまでメジャーな主人公ではないかも。
しかしあえて彼を選ぶことで、新鮮さがあってよかった。
彼が紡ぐと言う、金の糸の先に美しい未来が見え、読後がよかった。
『二十年』は『カエルの王様』がモチーフ。
これは、ホラーだ......。
特に、容姿に自信のある女性にとっては。
いや、一人で生きていくと言う覚悟があれば、あるいは、それを楽しめれば、美の呪いなど恐るるに足らず。
しかし、現実を見ようとせず、過去にとらわれ、王子様を待ち続けるだけの女性なら、それは......。
『A Cinderella Story』はそのまま、シンデレラの物語。
優しい人が必ずしも良い人ではない。
現代のシンデレラは世間知らずのお嬢様。
さて、ガラスの靴を拾ってくれるのは一体誰?
古いお姫様像に縛られていたのは誰?
それを手助けして、自らの足で歩けられるようにしてくれるのは、誰?
さながら最近のディズニー映画のよう! -
白雪姫と眠り姫が面白かった。かえるの王様は元々不愉快な話だけど、より気持ち悪くなっていた。
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糸紡ぎ、白雪姫、毬の蛙、眠り姫
ヘンゼルとグレーテル、シンデレラ。
物語を題材にしているだけ、なのもありましたし
ほぼそれをなぞっていっているものも。
一番の驚きは、響野さんの話。
そもそも原作のお姫様もどうかと思いますけれど
この話の主人公はさらにすごい。
題名を見て気が付けばよかったのですが
最後に行きつくまで、まったく気が付かず。
シンデレラ、は現実を見るか否か、という教訓に。
そこだけにこだわってはいけない、のだと痛感できます。 -
・谷瑞恵「なくしたものの名前」
・白川紺子「白雪姫戦争」
・響野夏菜「二十年」
・松田志乃ぶ「のばらノスタルジア」
・希多美咲「お菓子の家と廃屋の魔女」
・一原みう「A Cinderella Story」
6話収録。 -
【収録作品】「なくしものの名前-ルンペルシュティルツヒェン-」 谷 瑞恵/「白雪姫戦争-白雪姫-」 白川 紺子/「二十年-かえるの王様-」 響野 夏菜/「のばらノスタルジア-眠り姫-」 松田 志乃ぶ/「お菓子の家と廃屋の魔女-ヘンゼルとグレーテル-」 希多 美咲/「A Cinderella Story -シンデレラ-」 一原 みう
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売れっ子コバルト作家による珠玉の短編集。
もとの物語のあらすじを一ページにまとめて紹介してから、現代風にオマージュした作品が始まります。元の作品のどの辺りの要素に作者がひねりを加えたのか理解しやすく、読みごたえのあるアンソロジーです。
「めでたし、めでたし?」という副題のとおり、能天気なハッピーエンドの恋物語ばかりを集めているわけではなく、恋に友情に、中にはゾッとするものもあったり…(響野さんの!)、大人乙女が楽しめる構成となっております。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-5150.html -
グリム童話のアレンジ、アンソロジー。
「白雪姫戦争」が面白かったかな。
童話はオリジナルのお話自体に力があるから、
ちょっと捻ったり
アレンジしたり、
っていうのは意外と難しいのかもしれないな。
という感想。
あんまりインパクトなかった。