これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 1 (集英社オレンジ文庫)

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  • 集英社
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感想 : 431
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086800822

作品紹介・あらすじ

森若沙名子、27歳、経理一筋5年。きっちりと働き、適正な給料は自分のために使う。完璧な生活、のはずだった。だがその日、営業部のエースが持ってきた領収書「4800円、たこ焼き代」が波乱を呼び…!?

感想・レビュー・書評

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  • 経理部の森若さんが経理に関する事件や問題をを解決していく物語。

    最近、お仕事小説に興味が傾き、ブク友さんの本棚やレビューにもあって本屋で手に取った。

    「わたしはフェアではありません」イーブンです。
    をモットーとする主人公の合間合間に出現するブラック沙名子が可愛い。

    女子目線の語り部が中心なのだが、おじさんの私が読んでも充分楽しめた。

    続編も機会をもうけて読んでみたい。

    • トミーさん
      いきなり失礼致します。
      拝見してると同じ読みたい!「読んだ」
      似てる気がして、勝手にシンパシーを感じてます。ごめんなさい。

      伊岡瞬、青木祐...
      いきなり失礼致します。
      拝見してると同じ読みたい!「読んだ」
      似てる気がして、勝手にシンパシーを感じてます。ごめんなさい。

      伊岡瞬、青木祐子、中山七里なんぞで!ふふ。

      2021/01/11
    • akodamさん
      おはようございます。
      コメントありがとうございます。
      シンパシー感じていただいて嬉しいです。
      ありがとうございます。
      ただ、中山七里...
      おはようございます。
      コメントありがとうございます。
      シンパシー感じていただいて嬉しいです。
      ありがとうございます。
      ただ、中山七里は積読で積みまくってますが、トミーさんの本棚など参考にさせて貰ってます。
      これからもよろしくお願いします!
      2021/01/11
  •  青木裕子さん作品は2作目ですが、素直に面白かったです。
     本作が#10までシリーズ化・ドラマ化されているのも頷けます。ちょっと疲れてる、物語に入り込めない‥、などの方にはピッタリの作品ですよ。

     私は時折、肩の凝らない作品を無性に読みたくなるんですね。軽〜く読めるやつです、ハイ。
     そんな時<集英社オレンジ文庫>が、私を手招きしているではありませんか! そもそもこのレーベル、「駅などで気軽に買えて、出張の合間や自宅で読める軽い読み心地のものを」というスタンスだそうで‥。な〜んだぁ、私の気持ち分かってんじゃない、このぉ!(お前、最近仕事してる? つーか、疲れてる?)

     さて本作ですが、物語の舞台は、石鹸や化粧品の開発・販売などを手がける天天コーポレーション。実は、同文庫から先に出ている『風呂ソムリエ』と同じ会社が舞台で、本作はそのスピンオフ作品として書かれたものだそう‥。むむ、知らなかった〜。

     経理担当の独身女性が主人公の、いわゆるお仕事小説です。しかし、スポットライトが当たらない仕事ながら細部がリアルで新鮮、キャラクターも実像が目に浮かぶように魅力的など、それらが日常の小さなドラマに散りばめられ、スルッと引き込まれてなかなか侮れないんですよ、これが!
     しかも読後感は爽やか! 元気をもらえ、癒されたり共感できたりするのが、本作の最大の魅力だと思います。

  • TVでも話題になった本だったので購入してみた。
    タイトルからすると問題の経費処理を頑固に拒否する女性をイメージしたが、全然違っていた。主人公は彼氏無しの27才、融通は利かなそうなのだが、最後は処理してくれる。(本当にイイのと思ってしまう)
    心の声で不平不満は一杯あるようだし、自分でも頑固とは思っている。一方、皆からも慕われているし、好きだと言ってくれそうな男子も・・・
    愛すべきキャラの森若さん。続編も楽しみ。

  • 某公共放送でドラマ化されたのを見て原作もと読んでみた。

    主人公の森若がドラマよりも若干毒のあるキャラだったのが意外だった。
    それとも多部未華子が演じたからチャーミングだったのか。
    その他の主要人物たちはほぼドラマの配役に似て(いや、ドラマの方が寄せていてと言うべきか)、脳内変換しながら読んだ。
    第一巻で秘書のマリナが出てきて、意外。

    どんな職場にもいるよね、こんな人という人物がたくさん出てくる。
    要領の良い人、自分で責任を取らない人、いい人なんだろうけど優秀ではない人、ズルいんだけど頼りにされている人。

    森若もまたフェアではない。イーブンをモットーにしている。
    愛社精神はないと言い切っている。きっちりした労働を行い、それに値する給料を貰えればいい。
    面倒な人間にゴチャゴチャ言われる時間を取られるくらいなら、さっさと自分でやってしまった方が手っ取り早い。
    だけどそれではゴネ得ではないのか、真面目にやっている人が損をするのではないのかというジレンマもある。

    何を以てイーブンとするのか、物事は経理伝票のように貸借がピッタリ同じ金額とは行かない。
    結局のところ『これは経費では落ちません!』と言いつつ、落としているのだが、それぞれの結末は一介の経理部社員がやったこととしては頑張ってるんじゃないかと思える。
    何しろ森若は社内の悪事を糾弾したいわけではないのだから。

    ドラマ同様、穏やかな日々を送りたい森若に波を立てる山田太陽がドーンと登場して、さてこれからどうなるのかと思わせる。

  • 経理部のきちんとした女性が出くわす社内のあれこれ。
    誰しも癖や欠点があるが、悪人という程ではないリアルさが面白い。

    森若沙名子は27歳。
    収支がイーブンになっているのが好きで、やった仕事に見合う収入を得て、相応の暮らしを送る主義。
    急な飲み会には行かない、彼氏もいなくて構わない。
    けっこう綺麗で、控えめなおしゃれを楽しんでいる。
    周りをシビアに見ていて、内心はかなり毒舌だが、それを主張しようとは考えていない。
    このクールな設定に、ニヤニヤしてしまいます。

    天天コーポレーションの経理部に配属されて5年、社内のお金の動きを熟知、冷静で有能なので頼りにされ、実際より年上に見られがち。
    そんな森若をしだいに動かすのは…?
    気はいいがミスも多い後輩、仕事を丸投げしてくる上司、期限遅れに駆け込んでくる社員、公私混同する受付の子、颯爽とした研究員の同期、ちょっと嫌な態度を取る営業部員、なぜか勝手にごまかしに巻き込む美人社員といった面々。

    何が起きているのかを見極める森若さんがカッコいい。
    が、自分の決めていたことにそれでいいのかとふと迷うところも可愛いね。
    27歳なんて、ほんとはまだ若いもの。
    清濁併せ呑むっていうのとはちょっと違うかも、流されるだけではない感じに、注目!(笑)

  • 冒頭、一気に経理部の森若さんのパーソナリティの虜になる。石鹸会社の入社5年目の経理部所属の美人の森若沙名子。冷静であり完璧な日常を送る27歳。仕事では経費の収支が±0円になることを生きがいとしている。毎日のスケジュールを緻密に考えて行動するので、急な飲み会は行かない、行くとしても夜ご飯の献立変更を瞬時に考える。最終話、秘書課との有本マリナとの対決。温泉旅館の主人から25万円のピンはねするマリナ。旅館の主人の妻に電話して証拠を押さえる。この経理のプロの技はさすが。国税庁専門官となったら最強マル査の女です。⑤

  • 登場人物全員にクセがあり感情移入しづらいのに面白い、不思議な作品でした。

    主人公である森若さんもポリシーが強すぎて一緒にいたら働きづらそうではあるけど、彼女の働き方や生き方は見習いたいもの。本人にとってはモヤモヤとしたコンプレックスも垣間見えるけど、あんなふうに理路整然と語れて生きれたらなぁ、と憧れます。

    次回作があると分かってるから「これからはどうなるだろう」と思うけど、この一冊のみだと尻切れトンボな感じで物足りなさはあるかもしれません。

  • 思わずどんどん読めてしまいましたっ!!!!!

    森若さんっ!!!
    太陽くんっ!!!
    頑張れっ!!! って感じです。

  • 経理の森若さん 仕事とプライベートのオンオフをしっかり管理して私の理想。後半につれて面白さが増して楽しく読むことができました。

  • 旦那の本棚にあったのを手にとってお風呂で読み始めたら、入浴剤の会社のお話だったのでニヤニヤした。その時の入浴剤はきき湯カボスで、全然日本の温泉シリーズじゃ無かったけど。

    一人暮らしなのにマイペースかつ正しい生活リズムで過ごせる人、あこがれる。

    会社から帰って休むと1時間ぐらい経っちゃうの分かる
    映画観たくなる。マンシリーズ面白いよね。
    そしてメールの誤送信怖…

    付箋や紙ベースのオフィスワークとかレンタルビデオとか、メーラーをインストールするとか、古い本かと思ったら2016年だった。

    シリーズみたいなので、個性的な天天コーポレーションの人たちの物語をもっと読めそうなのは嬉しいな

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著者プロフィール

あおき・ゆうこ
『ぼくのズーマー』が集英社主催2002年度ノベル大賞を受賞してデビュー。『これは経費で落ちません! 経理部の森若さん』シリーズがドラマ化、コミック化され人気を博す。『派遣社員あすみの家計簿』も好調!

「2021年 『コーチ! はげまし屋・立花ことりのクライアントファイル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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