下鴨アンティーク 神無月のマイ・フェア・レディ (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086800914

作品紹介・あらすじ

ある日、喫茶店店主の満寿から両親の話を聞かされた鹿乃。雷柄の帯を手掛かりに、亡くなった両親の馴れ初めをたどることに。また蔵から出した菊柄の着物は、慧の父親に関係が…? 過去が明かされる第4巻。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第四弾。

    今回は、鹿乃の両親の話や、慧の過去が明らかになる話が収録。
    慧を想う鹿乃ですが、少年時代のキツイ経験があるだけに、慧の自己否定感はかなり根深いものがありそうです。
    そんな二人に揺さぶりをかけてくる春野君がついに動いて・・。どうする、どうなる!というところで本篇は次巻に続く感じです。
    第四話「兎のおつかい」は、鹿乃の曾祖父母の素敵なエピソード話で、ホッと一息。

  • やっと読んだ最新刊。今回は鹿乃の両親のこと、慧の父親の確執の真相などが描かれていると同時に、ついに(私の)春野くんが鹿乃に告白という。
    お兄ちゃんとまほちゃんが出てこなくてぐぬぬ!! 次回こそは。
    慧の両親というか、父親はどうも同情しきれなかった。100パーセント悪いわけじゃないけど悪いところもあるし……。
    慧が受け入れづらいのもそのせいかなぁ。
    春野くんとの今後が気になる。

    余談ですがこの夏、下鴨神社に行って御朱印をいただいてきました。

  • どうせならゆっくり読みたいと思って置いていたら、今になってようやく読めました。
    今回は野々宮家のルーツ(これがどの代も仲のいいことで。笑)と、複雑な慧の出生にまつわる話が全て出ます。慧が父親を許せないのと同じように、鹿乃は物心つく前に失った両親を改めて知った以上、慕うのを止められない。
    そして慧も、ずっと大事にしてきた宝石をそのままにはできないことに気付いてしまった、というより問答無用で気付かされて、でもそれが大事だから一歩を踏み出せない。春野くんの牽制で慧が引いちゃうのか、鹿乃が曾祖母のようにぶつかっていくのか、気になります。
    ていうかこの二人が纏まってくれないと、シスコンの良鷹君は嫁探しもできないような気がします。

  • 【下鴨アンティーク4作目】毎回素敵な着物が出てきて本当に楽しみな作品。今回も色々あったけど1番気になるのは鹿乃と誰が恋に落ちるか。慧ちゃんなのかはたまた春野なのか。個人的には2人とも好きなキャラだからどっちでもいいけど…今回の話の流れだと慧ちゃんの元から逃げた鹿乃が春野とって考えちゃうような内容だったな。恋の行方も気になるけど、やっぱり不思議な着物と色んな花や歌なんかが出てくるのがとても素敵。早く次作も読みたい。

  • 訳ありの着物の謎をひも解いていく。
    シリーズも回を重ねるごとに、何となく落ち着いてきた感じがします。

    そして、鹿乃ちゃんも、少しずつ成長していく姿が読んでいてほほえましいです。

    慧の気持ちの変化が今後どのように表れてくるのか、二人の関係がどのように進んでいくのか、できればハッピーエンドがいいなあと思います。

    曾祖父母のエピソードも素敵でした。

  • シリーズ第4弾。
    今回、鹿乃が2歳の頃に亡くなったの両親の姿が描かれていて嬉しい。優しい鹿乃にしては今まで両親に対して余りにも感情が薄味だったのが気になっていて。思い出が無い分思い入れも無いのかと思っていたけど、怖かったんだね。両親の死を認める事が。生前の両親を想うという事は同時に亡くなったという事実を突きつけられるという事だから。ぼんやりとしたまま認めたくはなかったんだと知って、心が重くなった。でも、思い出が無いわけではない事に救われた。
    兎の話も素敵。
    もっと続きが読みたいなぁって思った。

  • 今作はこれまでの中で一番浸れました。

    それぞれの時代に それぞれの連れ合いを
    想い合いながら その想いを交わすことなく
    心ごと体ごとすれ違ってしまったご夫婦も

    最期の時を迎えてようやく
    その想いを着物や帯などに託した方も

    どのお話も その時代時代の古都の風情と
    明治から昭和までのモダニズムが融け合う
    不思議な京都に包まれて 優しく狂おしく
    胸に沁みわたりました。

    もっと単純に私は この文庫本の表紙絵と
    同じく 背景も人々も物語も風物もお料理も
    全てを本当に本当に美しいと感じています。

    かつては冷たさを感じていた京都に
    仕事の関わりで触れ合うことが増えてから
    私は京都に魅入られはじめたのです。

    あーだいすき。この世界。

  • 鹿乃の両親の馴れ初め、曹祖父母の結婚の経緯、慧の両親の事情がわかった今作。慧の危うさや抱えている闇、鹿乃に求めているのは癒しというか、鹿乃の純粋さに救われてるのかなぁ。鹿乃に「好きになってもいい?」と言ってきた春野、本心なのか、それともなにかあるのか。

  • シリーズ第4弾。
    「星の花をあなたに」「稲妻と金平糖」「神無月のマイ・フェア・レディ」
    「兎のおつかい」の4作品。
    いつものごとく、着物に込められた想いの大きさと、
    その解決方法に心がざわめきます。
    今作は鹿乃の曾祖父母や両親のなれそめ、そして洋館が建てられた
    いきさつなんかもわかって、色々な過去が埋まっていく感じで
    楽しいやら、慧やアンソニーの事で不安やらで心が忙しい。

  • ・星の花をあなたに
    体が弱いお嬢様と庭師の秘めた恋。

    ・稲妻と金平糖
    鹿乃の両親の馴れ初め。
    もう少し読みたかったなあ。
    またどこかで続きのエピソード出てくるのだろうか。
    ツンデレは野々宮家の女の芸風?なのか?
    でも、鹿乃はそんなことないなあ。

    ・神無月のマイ・フェア・レディ
    慧ちゃんの生い立ちメインの話。
    そして春野がついに鹿乃に告白してきたー!
    この恋模様の行方も気になる。
    春野恐い。

    ・兎のおつかい
    鹿乃の曾祖父母のエピソードが唐突に。
    お見合い結婚で素直になれないパターンさすがに多すぎでは……。
    この話で2組のカップルの話が交錯している構造はいいけど、芙二子さんたちも似たような感じだったし……。

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著者プロフィール

白川 紺子(しらかわ こうこ) 
三重県出身の小説家。主に女性向け小説をフィールドにしている。同志社大学文学部卒業。2011年、「サカナ日和」で第154回「Cobalt短編小説新人賞」入選。2012年、「嘘つきな五月女王(メイ・クイーン)」でロマン大賞を受賞。同作を改題・改稿した『嘘つきなレディ ~五月祭(メイ・デイ)の求婚~』で、2013年にデビュー。
代表作に、『リリー骨董店の白雪姫』シリーズ、『下鴨アンティーク』シリーズなどがある。

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