鎌倉香房メモリーズ 4 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801034

作品紹介・あらすじ

花月香房からも、香乃の前からも姿を消してしまった雪弥。雪弥の気持ちを想像し、積極的に動くことも出来ずに落ち込む香乃だったけれど、雪弥の行動には、彼の過去が影を落としていることを知り…!?

感想・レビュー・書評

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  • 鎌倉香房メモリーズの4作目では
    雪弥さんが突然『花月香房』のバイトを辞め、香乃の前から姿を消して
    連絡も取れなくなってしまいます。いったいなぜ....?
    10月の最後の土曜日の出来事(鎌倉香房モリーズ3)が関係しているのだろうか....
    不安でたまらない香乃です。

    雪弥さんの過去が徐々に明かされていきますが、知れば知るほど
    雪弥さんがどこか遠い存在になってしまったように思えてなりませんでした。

    どんな想いにせよ、人を想う気持ちは人それぞれ
    人は一人で生きているようで実は人に生かされている。
    どこかでみんなが身近な誰かのことをふわりと思いやっている
    そんな気持ちになれたお話でした。

  • 4巻は、二つの話を柱に話が進みます。

    一つは、雪弥さんの子供時代の、辛く、悲しいお話。3巻の最後に事件が起こり、雪弥さんは又、心を閉ざして、花月香房のアルバイトもやめてしまいます。香乃さんは、迷いに迷って、雪弥さんと直接向き合うことにします。自分の思いの丈を、正直にぶつけます。香乃さんは、内気で人見知り、泣き虫なのですが、大事な人が困難におちいったとき、ものすごいパワーを出して助けます。1巻でも妹を助けました。

    もう一つは、香乃さんが、高校で所属している、茶道部を指導してくれるふみ先生のお話。このふみ先生も、長年、苦しみを抱えていて、今回は、ある事件に巻き込まれてしまいます。この二つの話が、関係し合い、最後にまとめてくるあたりは、すごいなと思いました。

    このシリーズは、内容はハードです。自殺未遂の話や、養子縁組の話など。暗く、苦しくなりがちなテーマを、阿部さんの、優しく、温かい文章で包み込んでいる感じがします。初めて読んだ作家さんでしたが、いいなぁと思いました。次が最終巻。どんな結末になるのかな。

  • シリーズ4作目。
    過去のトラウマを迷いながらも克服する香乃と雪弥。そしてその仲間達の心暖まる物語。
    そしてもう一人、茶道部の顧問のふみ先生の回りで起きる事件の謎解きも又優しさとすれ違いの試行錯誤

  • えっ、どうなるの?で終った3巻。そして、香乃が行動した4巻。とてもよかった。起承転結の転という感じ?次も楽しみです。

  • 暗雲の中を手探りで進んでいく巻。
    香乃ちゃんが成長して進んでいく姿に少し感動してしまった。
    3巻までのもやもやが一気に晴れるようなラストがとてもよかった。

  • 漫画チックな表紙とは裏腹に
    この物語の登場人物はみんな
    その生きてきた軌跡に
    見合わないほどの
    重く苦しいものを抱えている。

    それぞれの重みに耐えかねて
    いつしかほかの誰かに つい
    その重みを垣間見せてしまう。

    互いの重みを支え合い
    ひとりで背負う必要など
    なかったのだと知った時。

    自分はひとりではなく
    愛してくれるひと
    大切に思ってくれるひとが
    こんなにもいるのだと知った時。

    古都鎌倉の
    由緒正しい香房にゆかりある
    心根の優しい人々は
    風に舞う
    たくさんの桜の
    花びらのような笑みを取り戻す。

    時に読むのが辛くなる物語でしたが
    読んでよかったと心から思います。

    このまま 鎌倉の春が穏やかに
    人々の心を包み込んでくれますように…。

  • 鎌倉xお香x着物xミステリーと、私の好きなものがいっぱい詰まった作品の新作。
    前回がとても気になるところで終わっていたので、新刊を心待ちにしてました。
    いつも受け身だった主人公が、周りの力を借りて動き回る姿に、頑張れ頑張れと祈りながら、一気に読んでしまいました。
    この作品の世界観がとても好きなので、続刊を期待しています。

  • 3巻からもう少し間をあけるつもりだったけど、前に読んだ本で気分が沈んだので、間違いないものとして4巻を手に。間違いなかった。シリーズものは便利だけど次で終わってしまうなー。

  • 前巻をふまえ、今回はどんよりした内容を想像していたので、香乃ちゃんの強さに救われました。あー香乃ちゃん。香乃ちゃんにホレボレします。ゆっきーとは正反対の強さ。われなべにとじぶた、というやつでしょうか。

  • 香乃が一生懸命で可愛い!

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著者プロフィール

岩手県生まれ。『陸の魚』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選。『いつまでも』で2008年度ロマン大賞受賞。集英社オレンジ文庫に『鎌倉香房メモリーズ』シリーズ(全5冊)、『どこよりも遠い場所にいる君へ』コバルト文庫に『屋上ボーイズ』、ノベライズ『ストロボ・エッジ』『アオハライド』シリーズ、他の著書に『パラ・スター 〈Side 宝良〉』などがある。

「2022年 『読んで旅する鎌倉時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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