宝石商リチャード氏の謎鑑定 天使のアクアマリン (集英社オレンジ文庫)

著者 : 辻村七子

• 集英社 (2016年11月18日発売)

感想・レビュー・書評

[水元さんの感想 · 2020年6月8日]

巻を重ねるごとにリチャードが可愛くなっていく。本当に可愛い人だ。正義くんには天然たらしの名を授けたい。ここまでリチャードをたらし込んだ責任を取れ。二人の別れで以下次巻。アニメで先を知っているけれど、早く文章で続きが読みたい。アニメがいかにエピソードを端折っていたかよくわかったので。燕尾服とパフェのくだりが最高でした。最高。

[小春ぴよりさんの感想 · 2020年4月20日]

今回の巻は、リチャードの過去が少し垣間見えたり正義との仲が段々と深まったり正義の恋の行方が…進展？？したのかなんなのか…そこは相変わらず外野からするとさっさとしろ！と言う感じだけど、兎に角話の展開的には石にまつわる事だけではなく人間関係の方に比重が置かれていた気がする。
せっかくリチャードとも仲良くなってきたのに…宝石店のエトランジェが休業！？
ちょっとすぐ次の巻を読もう！

[pan2さんの感想 · 2020年3月6日]

シリーズ3作目。
謎の多い宝石商の人となりの一片が見えてきた。
人と人の繋がり方の複雑さ。
持つ者と持たざる者の越えられない境界。
渦中の盲目。
渦中の孤独。
大なり小なり、誰しもが抱える課題。
得た気付きを如何に卸すか。
4作目に期待。

[サンサさんの感想 · 2020年2月21日]

面白かった!
夫婦の愛情のすれ違いに見えるけど全然すれ違ってない愛情の話や、谷本さんと穂村さんのお互いに持つ結婚観が既存の考えではあるけれど、改めて文章になっていると考えさせられた。
正義頑張って!

登場人物の内面が描かれてる巻でした。それからリチャードの過去が少し。

[tonpeiさんの感想 · 2020年2月7日]

リチャードの過去がちょっぴり分かり、正義と谷本さんの距離もちょっぴり前へ(*^^*)なのに、あの終り方は…(゜゜;)

[misameさんの感想 · 2019年12月17日]

ここに来て宝石とそれにまつわる人との謎よりも、いよいよリチャード氏その人の謎に迫っていく第三巻。貴族の末裔だという素性の一部が明らかになって、過去のコイバナも出てきたり、正義の恋も、とりあえずは一つ区切りがついて、ときてのリチャード氏の出奔！これは次巻が気になりますね。でも、これ以上BLを疑わせる展開になるのでは…とちょっと心配。

[有浅ひなこさんの感想 · 2019年11月8日]

わりと急展開。それはそうと同性愛要素がちょっとしつこい。新刊で読んでいたらこの先が不安になったりするんだろうけれど、続刊が何巻も出ているので、ほんのり楽しみにしつつ次巻へ。危ういトルコ石が好きでした。

[眠る猫さんの感想 · 2019年10月4日]

読了。シリーズ3作目。今作では2人の関係に少し動きが出て、リチャードの過去が少しずつ明かされている。
シリーズ物なので2作まで読んだし、なんとなく続きをと思って読み始めたが、今までと少し違う。いや、気づかなかっただけなのか（それでは正義と同じか！）先が気になるではないか！こんな終わり方。どうなるの2人？ 気になるから続きをポチ。
宝石にまつわる話も楽しく読めます。

[無月さんの感想 · 2019年6月19日]

結婚30年の指輪のトパーズを選びに来た夫婦の話、詐欺で用いられていたトルコ石の話、勝手に売られた遺品、翡翠をオークションで競り落とそうとする話、谷本さんに見合いが降りかかる話。
リチャードの人間味がより色濃く出ていた。正義くんがんばれ。次巻が気になる終わり方。

[kimagureameさんの感想 · 2019年5月28日]

正義くんのある意味「口は災いの元」というのか……鈍感大魔王というのか……おいおい、そこまでしてそれ？というのか。
リチャード氏が不憫……と思った一冊でした。

とろけるような緑色の翡翠、見てみたいです。

著者プロフィール

9月24日生まれ。神奈川県出身。『時泥棒と椿姫の夢』で2014年度ロマン賞を受賞。受賞作を改題・加筆改稿した『螺旋時空のラビリンス』で文庫デビュー。