鍵屋甘味処改 5 野良猫少女の卒業 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801157

作品紹介・あらすじ

テストなどを終え、鍵屋へ顔を出したこずえ。祐雨子のことは気になるが、久々に淀川と会えてうれしい。そんな中、淀川の元カノが現れる。過去に苦しむ淀川と、彼を見守るこずえは……? シリーズ完結!

感想・レビュー・書評

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  • 鍵屋シリーズ最終巻。
    鍵作り師のおじいちゃんをもつ画家の依頼で、難解な鍵に挑む淀川。
    また、淀川と父の和解。正確には和解というか歩み寄り。
    こずえへの恋心に気づいた淀川はもう、いろんな意味で抑えが効かなくて、ネックレスや指輪プレゼントしたり、こずえの卒業と同時に結婚前提に同棲を提案したり、最終巻でキャラ崩壊の淀川さんでした…

  • このシリーズ、とてもよくて、スピンアウトも全て注文してしまいました。。終わり方もとてもよかったです。ただ、少しでもいいので続きが読みたいので、スピンアウトでエピソードが出てくることを期待しています。

  • 祐雨子さんの側から見るのも、なかなか辛いものがありそうだ。でもこずえは一生懸命でかわいい。ハッピーエンドでなにより

  • シリーズもついに最終巻。前作あたりからこずえ、淀川、祐雨子の3人がどうなるのか、物語の大きな主題としてクローズアップされてきましたが、まぁ予想通りの結末でした。それだけに(4巻のレビューにも書いたとおり)ちょっとじれったかったですね。
    おまけに最後は淀川の父との親子関係も修復の兆しがみえ、明るい未来を予感させる終わり方でした。ただ、この親子関係の部分はちょっと話しの展開が急でしたね。シリーズ巻数5冊という中では難しい面があるかもしれませんが、もう少し前の段階から父親とその確執を描いておき、最後にお互いを理解しあう、という展開のほうが感動も大きかったのではないかと思います。
    またシリーズ全体を通してですが、個人的にはセリフのわかりづらさ、また物理的な場面描写の説明が不足しているのでは、と感じさせるシーンがあって、ちょっぴり読みづらさを感じる場面がありました。本巻ですと、こずえと淀川父が車に乗り嘉文の仕事現場を追いかけるも、嘉文をつかまえることができず、の後のシーン。突然ポスターを見る、という展開になっていますが、ここって先般仕事の依頼があった画家さんの個展が開催されている美術館のそばの公園にきている、という設定ですよね。ポスターを「見る」前に「見つける」というステップがあるはずで、そこの説明がないものですから、話しの中にいきなりポスターが登場することになり、読み手としてはちょっとした唐突感を味わわざるを得ません。
    とはいえ、淀川の醸し出す雰囲気はなかなかよいものがあるので、作品全体を通してみればよいキャラにめぐりあったな、という印象です。

  • 面白かったです。シリーズ最終巻。
    大団円…とするには、祐雨子さんのことを思うと切なくなるのですが、皆さん幸せになったらいいなと思いました。
    こずえと淀川さん焦れったいし、でもこずえが女子高生だから淀川さんが止まるのもわかるし…となりましたが、最後は淀川さんいきなり進むな!と驚きました。
    野良猫扱いしてたのに意識してからは早いよ淀川さん。。でもこずえと暮らしたらまた、一味唐辛子かけない日々を送れる気がします。
    短いシリーズでしたが、甘すぎないキュンキュンで良かったです。こずえが、若々しいのですが子どもっぽくないのも好きでした。人との接し方がちゃんとしてる。
    いいな、恋してるって、と思いました。
    次はスピンオフっぽい祐雨子さんのシリーズを読んでいきます。

  • 最終巻。だいぶ急ぎ足だった感じもするけど完結。その後の話も少し読みたかったかも…と思えるくらい好きなシリーズになっていました。

  • 5巻の中でこの巻が1番良かった。多喜次とゆうこさんのところは無理がある気もしたが、それ以外の収まりどころが綺麗。

  • 知らない間にセットで絵のモデルになり、トラウマな元カノが現れ、淀川父が妻に和解を画策される最終巻。一味唐辛子に現れる動揺。二体組シーサーを一体ずつ交換したり、仕事の合流の為の「いつもの場所で待ってる」メール等、こそばゆいような可愛らしさ。ちょっとハラハラ不足かなあなんて無い物ねだり。高三は省略かあ。

  • ちょっと、ちょっと、なんなの最後の急展開!
    もっと二人がどう進展していくのか見たかったのに!!
    と思ってたけど、読了の方が梨沙さんのサイトにSS載ってると書いておられたので急ぎ読んできました
    二人が可愛くてにやにやしちゃったw
    いつか続編か短編集か出してくれないかなー


    さて、本編は最終回ってことで読み切るの勿体無い感じがしちゃったけど、先が気になって結局一気に読み切ってしまった...
    完結編だからいろいろなところでケリがつく感じだったね

    淀川さんの元カノ騒動はなかなかだったけど、あれのおかげで祐雨子の気持ちもやっと本当の意味で整理をつけられるようになったからよかったなって思う
    最後の展開にはびっくりしたけどね? 先にスピンオフ出てるの知ってたけど、表紙の男の人がどうもくんかタキか分からなかったから驚いた
    スピンオフも早く読みたいな

    淀川さんの両親、特にお母さんはなかなかキャラ濃い目でびっくりしたけど、あれくらいの方が頑固そうなお父さんといいバランスとれてるのかもね笑
    嘉一の意外な趣味に驚いたけど、彼もまたおばあさんの背を見て育ったってことだね 興味の先は鍵じゃなくてカメラだったけど
    まさかそこでこずえと繋がると思わなかったからそこも驚きだったけどね
    こずえの若いパワーで丸く収まってよかった!
    (未来では夫の実家に自分たちの絵があるって恥ずかしだろうけどね!)

    最後は淀川さんね
    遂にこずえへの気持ちを認めてくれてよかったわー
    葛藤してる姿にはにまにましちゃったし、面白かったけど、無事にくっついてよかった
    いろいろすっ飛ばしてる気もしないでもないけど...
    その一方でこれからもスローペースに進んで行くのね、って思ってたらSSから見るに予想以上にスローだったw
    こずえが20歳になったらどうなるのか気になるところではあるけど、これからは二人と一匹で仲良く暮らして行くんだろうな

    あーやっぱり短編集みたいのだしてくれないかな

  • 最終巻発売後に作者のサイトでイチャイチャSSが掲載されてましたけど、あれを何故本編に入れなかった…?

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著者プロフィール

オリジナル小説サイト「小部屋の小窓」で小説を掲載、『華鬼』で書籍デビュー。「海上のミスティア」シリーズ、「花宵の人形師」シリーズ、「恋するエクソシスト」シリーズ、「鍵屋甘味処改」シリーズなど著作多数。

「2020年 『山神よろず相談所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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