宝石商リチャード氏の謎鑑定 導きのラピスラズリ (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2017年2月17日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086801195
作品紹介・あらすじ
銀座の店「エトランジェ」を閉め、正義の前から姿を消したリチャード。新しい店の主として現れたリチャードの師匠シャウルから、情報を得た正義はイギリスへ飛ぶ。美しき宝石商を苦しめる過去の因縁とは?
感想・レビュー・書評
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リチャードの生い立ちの複雑な秘密と、主人公のまっすぐな思いと行動とが絡み合い、思わぬ結末になりました。
思いを伝えること、語られた言葉がどう伝わっているのかも伝えること、そのような「語り合い」がこの本の魅力のひとつなのだと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
優しい二つの魂の混交なんだろうか。
中田正義という人物の糺しようのない歪み、それこそ、「ザルツブルクの小枝」の根幹の小枝が歪んでいるかのような、一抹の不安がなくはない。
続刊していることは知っているが、この巻で完結でもいいぐらいのお話だった。
歪みがあるから続いたのかな、不思議。
リチャードの方は、もう大丈夫な感じがする。 -
リチャードを取り巻く問題がひとまず決着し、晴れ晴れとした気持ちで読み終えることができた
うだうだしつつもリチャードのための正義の行動力はすごい
ラナシンハ師匠にリチャードの従兄弟たち、また出番ありかな?楽しみ
それにしても今回はいつも以上に愛の囁きだらけやないですか…誤解されても仕方ないふたり -
えっ…何この展開。BL小説だったら、あのシーンの後、確実にお布団展開じゃないのか? みたいな感じで読んでた。そういう本ならそれでもいいけど、個人的には違うものとして読みたいし、掛け算とか想像したくないな。大きく動いた巻であり、リチャードの従兄弟たちのことは結構好き。
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正義の行動力に驚きました。いつの間にか強い信頼関係が結ばれていたんだなあと、しみじみしながら読みました。ただ、正義のあまりにも向こう見ずなところにひやひやします。
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まだ4巻でこれかー(*´ω`*)
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「???」
張り紙を剥がした。
自分の感情とも向き合うことが出来ないまま会いに行っても、時間の無駄だったろう。
「アレキサンドライトの秘めごと」
隣の席を指定され。
醜く争いを続けているよりも、相続のために存在させられている方が辛いことだろう。
「導きのラピスラズリ」
遂に見つけ出した。
どちらも諦めるつもりがないなら、一生呪いに縛られたまま追われ続けるのだろうな。
「ホワイト・サファイアの福音」
一世一代の悪行は。
復讐のための遺言であったのであれば、もしもの時はと付け足せなかったのだろうか。
「バイカラー・トルマリンの戯れ」
普段言っていた事。
行き過ぎた褒め言葉を聞く身になり、ようやく気付けても変わることはないだろうな。
著者プロフィール
辻村七子の作品





