契約結婚はじめました。 ~椿屋敷の偽夫婦~ (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 382
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801317

作品紹介・あらすじ

〈椿屋敷〉で若くして隠居暮らしする柊一と妻の香澄。実はふたりは利害の一致から結婚した偽装夫婦。柊一のもとには、近所からさまざまな相談が持ち込まれるが…「家」が語る、わけありな人々の物語。

感想・レビュー・書評

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  • いきなり家視点で始まってビックリ。
    あずかりやさんを読んだ後だったので、意外な共通点になおさらビックリ。

    家を飛び出した19歳花嫁修行中の香澄は、通称「椿屋敷」に住む柊一…若隠居と呼ばれている小説家と偽装結婚している。
    (籍はいれているが、お互いに干渉しない協定を結んでいる)

    椿をテーマに椿屋敷に持ち込まれる謎解きを柊一が解決していく。
    香澄は家事万能なスーパー主婦な19歳(こんな子いる?)どうやら育ての親に厳しく仕込まれたらしいけど、高学歴な税理士の女性が娘に高卒で花嫁修行させる…?
    そりゃ家出もしたくなるよ…。

    柊一は御家騒動と弟に対する気持ちでわりと達観してたのかもしれないけど、最後に香澄のナイスフォローにどうやら自覚したらしい…。

    ブリ大根やチーズケーキをさらっと作れる19歳…すごっ!

    ●水曜日の魔女…通学路に現れる水色のコートの女の話を近所の小学生に相談された柊一と香澄。その子のママは、産みの母である妹が、子供を取り戻しにきたのではと取り乱す。
    鰤大根、ママレード入りマフィン、チーズケーキ、鶏肉の南蛮漬け、ネギのぬた、春巻、高菜チャーハン

    ●月の光…祖父の遺言でとある椿の鉢を届けることになった孫の由紀也。柊一からもらった椿を届けに行くと、孫娘が出てきて、祖母は認知症で老人ホームに入っている、それは受け取らないと険もほろろな態度。困り果てた由紀也君が相談にくる。
    鱈の煮付け、揚げ出し豆腐、大根ご飯、タルトタタン、チョコナッツタルト

    ●花いくさ…
    香澄の婚約者…もとい家族が現れた!嵐の予感。
    それとは別に、親友の結婚祝い用に椿の鉢植えを柊一に依頼した人が、結納前日に親友の婚約者と駆け落ちした!椿の鉢植えの行方も不明。

    パウンドケーキ、ポテトサラダ、イワシの梅肉はさみ揚げ、お揚げと大根の味噌汁、イワシのつみれ汁

    ●追憶の椿…香澄を返せとおばが乗り込んできた!法律上結婚している二人を認めないとかみつく。香澄の事情が明らかになる中で、柊一は自分の事は聞くなと胸襟を開かず、それに香澄は傷ついて、おばの家に戻ることに。
    ツナじゃが、オイルサーディンのガーリック炒め

    ●すみれ荘にて…柊一の弟、檀の酒による失敗談とブロークンハートの話。

  • 目線が家からなのでちょっと間接的になる分穏やかで柔らかい印象。
    契約婚とはいえ一緒に暮らしている事で、お互いを少しずつ意識しているのが伝わってとても可愛らしい。意識している瞬間を細かく描いてくれているので、微笑ましい瞬間が沢山あるのが嬉しい。

  • 椿屋敷の家が主体で話す物語

    そこに住む柊一27歳と訳アリの妻香澄19歳のはなし
    隣のアパートの大家すみれさん柊一の叔父にあたる
    すみれ荘にすむ


    柊一の6歳年下の弟 檀

  • 柊一と香澄さんの偽物夫婦。確かに距離感はあるけど、ほのぼの新婚夫婦でキュンとして良い。椿屋敷に持ち込まれる出来事をお家目線で語られるのもいい。

  • ほのぼのと物語が進んでいく。契約結婚というタイトルから想像するイメージとはだいぶ違うかな。

  • 古民家と椿!

    そこに暮らす”偽物”の夫婦。
    ちょっとずつ距離が近づく二人を、古民家が温かく見守ってくれる。

  • 2017年5月集英社オレンジ文庫刊。シリーズ1作目。不思議なお話を期待していたのですが、お屋敷が語る(お話するんです!)、そこに暮らす夫婦をとりまく世界の出来事です。コージーミステリーの要素がありますが、ちょっと期待はずれです。次はどうなるんでしょ。

  • このシリーズもなかなか面白い。続きを是非に。

  •  話も文章もほんわりやわらかく、お茶を飲みながらのんびり読みたいような一冊。「家」が語り手というのは、物語の舞台や視点、語り手が知りえる情報など、かなり制約が多くて書くのが難しいだろうと思うのですが、違和感をさほど覚えさせずにスルスル読めるのは流石ですね。
     全話において椿がキーアイテムとして登場しますが、今後の一話一話全てに椿を絡めるのも難儀だと思うので、このスタンスのままシリーズを続けるのは大変だろうなぁ;
     日常推理物としての謎や仕掛けはやや弱いものの、偽夫婦のほんわかとしたやりとりで癒されるので、むしろそこを楽しむべきお話なのかも。
     そしてまた、この筆者も……飲食物の描写がうまいんだよなぁ……どの話においてもこれでもかとばかり美味しそうな食べ物が存在を主張してくるので、とんだ飯テロだよ……(笑)

  • 白川紺子さんの知的で奥深い文章は大好き。
    でも同じオレンジ文庫の「下鴨アンティーク」が
    好きすぎて なかなか次の作品に手を伸ばせなかった。

    アンティーク着物の描写にうっとりしたあの世界から
    ようやく抜け出して 今度は美しい椿。
    白川さんがモチーフに選ぶ美しいものたちは
    脇役に過ぎないのだけれど 登場人物たちの心情に
    とてもぴったりと寄り添って その美しさに深みを増す。

    このシリーズを読み進めることに 決めました。

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著者プロフィール

白川 紺子(しらかわ こうこ) 
三重県出身の小説家。主に女性向け小説をフィールドにしている。同志社大学文学部卒業。2011年、「サカナ日和」で第154回「Cobalt短編小説新人賞」入選。2012年、「嘘つきな五月女王(メイ・クイーン)」でロマン大賞を受賞。同作を改題・改稿した『嘘つきなレディ ~五月祭(メイ・デイ)の求婚~』で、2013年にデビュー。
代表作に、『リリー骨董店の白雪姫』シリーズ、『下鴨アンティーク』シリーズなどがある。

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