下鴨アンティーク 暁の恋 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 436
レビュー : 50
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801362

作品紹介・あらすじ

慧に告白後、関係がぎくしゃくしてしまっている鹿乃。そんな折、知人に若い男性を紹介される。佐伯稜一と名乗る彼は、実は蔵の着物の関係者で、大伯母の椿柄の振袖について訊きたいというが…?

感想・レビュー・書評

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  • やっと…!と思ったらそんなすっとばして!と突っ込みたくなる展開。

    前巻のラストで告白した鹿乃に対して、妹みたいに思ってると返す慧。

    出生という、本人にはどうしようもできない所を蔑まれて育った慧には、世間体が悪く、普通の人から祝福されない恋(別に祝福されない訳じゃないけど、同じ屋根の下で暮らす10代の子と付き合う大学助教授、は知らない人が聞くと外聞は悪いかもしれないなぁ)をするには覚悟がいるよね。

    打ち明けることができるのは、相手を信頼して、心をさらけだしてくれたときだ。

    相手を信じること、相手を欲しいと思う心、打算がある心とも向き合っていく…本気の恋をした人は、こういう体験をしてきてるから泰然と物事を受け止められる強さを持てるのかな。
    慧の父もやったことは世間的にNGではあるけど、自分の思いを貫き、想い続ける態度は凄いと思う。

    そしてデートもまだなのに一足飛びにプロポーズしちゃう慧w
    覚悟が決まったら行動が早(笑)

    そして春野君本当にただの当て馬じゃないか…。
    大学では女泣かせなのかもしれないけど、恋愛が絡まなければめっちゃイイヤツだ。彼にも幸せになってもらいたい。

    鹿乃ちゃんおめでとう。

  • 鹿乃の成長が目まぐるしい。
    今回は良鷹と一緒に蔵の着物の謎に探る。

    慧と無事上手いこといってよかった。
    春野さん可哀想やったけど。

    義理の兄妹の話よかったなぁ。
    泣けた。

  • ふだんはぐうたらな良鷹が、かいがいしく鹿乃の世話を焼いていて、ほほえましい。
    そして、その陰にあるへこみっぷりには、なぐさめたくなるものが。
    慧が距離を置いている分、兄妹の仲の良さを感じられるエピソードが多く、ほっこり。
    良鷹と真帆の関係性が、まさかの方向で意外。
    今までの問題がもろもろ落ち着いて、シリーズ完結か、と思うまとまり方だけど、まだ続編があるよう。
    シリーズ第6弾。

  • 鹿乃と彗の気持ちが片方が近づいたと思ったら、もう一方が離れていって…
    とずっとヤキモキさせられた。

    和泉式部は情熱的な歌を読んでいたんだと発見した。

  • 全巻一気読み。
    そうだ、読書ってこんなふうに楽しんでたなぁ、って昔々の気持ちを思い出すような本だった。
    ずっと本が好きで、図書館にない本を本屋さんで買うようになったあのころの気持ちを思い出せて、なんだか嬉しかった。

  • 2017年6月集英社オレンジ文庫刊。シリーズ6作目。4つの連作短編。 「羊は二度駆ける」は良鷹が怪異に巻き込まれ、祖母の着物に関係のないストーリーで、番外編のような感じがした。でも、アンティークに関わる話には違いない。今回も楽しめました。

  • シリーズ6

    紅白の椿のきもの
    前回の5巻の終わりに慧に告白した話の続きになっている。
    正月用におせちを作っている所に桔梗の着物の時にあった雨森さんから見合い話の電話がかかってくる。おことわりするも、新年に花の展覧会に誘われて出向くと佐伯稜一を紹介される。
    しかし、稜一は鹿乃の祖母に自分の大伯母が着物を預けているはずだから見せて欲しいと言ってきた
    ストーリーの間に慧から鹿乃は告白の返事をされる

    鶴亀、猿のきもの
    慧は法事のため田村教授と関東へ
    鹿乃は庭で知らない男性に着物を取りに来たと言われ、その男は忽然といなくなり、気になり蔵から鶴亀の着物を取り出す
    鹿乃は慧のいない世界を歩まねばと思い悩み春野と出かける約束をし、慧は自分が父親のようになるまいと思い、鹿乃の気持ちから逃げてしまったのだと気づいてしまう

    夜の梅の帯
    田村教授が怪我をしてしまい慧は身の回りの世話をするために、野々宮家を出た
    鹿乃は何もしないわけにもいかないと蔵から帯を取り出す
    慧は鹿乃への気持ちに気づき、告白しようとするも、鹿乃から「春野とデートする」と告げられ、好きだと言おうとしたが、身を引いてしまう
    しかし、田村教授の家に梨々子の奈緒がやってきて喝をいれたり、デート前日に良鷹から電話で助言され、思い立ち行動する。

    羊の帯と買取骨董
    良鷹と真帆のはなし
    父の代の知り合いの家に骨董を買取に行くため、真帆をバイトに雇いすすんでいくはなし
    買取が終わり家に帰ると、妙な鳥の鳴き声がして気になり、真帆のところに行くも火傷をして、髪も少し燃えてしまっていた

  • 全体的には鹿乃ちゃんと慧のお互いが大事に思うがゆえに遠ざけてしまう、それをどうやって距離を縮めるかというテーマに思えた。
    ようやく二人が結ばれたと思えば、良鷹!
    良鷹!お前、真帆ちゃんいてくれて良かったな!
    男女二人いれば恋愛感情でくくりつけるのではなく、まさに情で繋がるというのが新しい。
    というか、こういう展開も大ありです。
    素晴らしい!マーベラス!

  • 不思議な着物のシリーズ第6弾。
    恋愛に絡んだ着物の謎を解きながら、鹿乃や彗や良鷹も前を向いて進んで行く。
    短編連作。
    ラストの話はちょっと怖い。
    着物の柄から和歌、民俗学が絡み、古典にも詳しくなれそう。
    今作は和泉式部や古事記、日本書紀の話が出てくる。
    京都市内を舞台にしているので、実際に存在する寺や地域が出て来て、その寺は何で有名なのかとかも知ることができる。
    京都や着物、古典など、和風が好きな人にオススメ。

  • 一冊一冊は、どれも一気に読んでしまえるほどの
    分量と軽い筋立てだが、読み終えた後には
    きちんとした満足感がいつも残る作品である。

    平台に置かれた初刊の表紙のサイケな美しさに
    心惹かれて読み始めた作品。
    代わることなく井上のきあさんが
    イラストを描いてくださっていることもうれしい。

    慧と鹿乃のハッピーエンドはともかく
    巻末にある良鷹と真帆の後日譚的スピンオフが
    この巻を一層魅力的に仕上げていると思う。



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著者プロフィール

白川 紺子(しらかわ こうこ) 
三重県出身の小説家。主に女性向け小説をフィールドにしている。同志社大学文学部卒業。2011年、「サカナ日和」で第154回「Cobalt短編小説新人賞」入選。2012年、「嘘つきな五月女王(メイ・クイーン)」でロマン大賞を受賞。同作を改題・改稿した『嘘つきなレディ ~五月祭(メイ・デイ)の求婚~』で、2013年にデビュー。
代表作に、『リリー骨董店の白雪姫』シリーズ、『下鴨アンティーク』シリーズなどがある。

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