契約結婚はじめました。 2 ~椿屋敷の偽夫婦~ (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
3.75
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本棚登録 : 540
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801560

作品紹介・あらすじ

“椿屋敷"に住む19歳の香澄と、若隠居と呼ばれる柊一は仲のよい夫婦。だが実はワケあって結婚した「偽装夫婦」でもある。そんな椿屋敷で嫁姑問題勃発、か……!? ふんわりご近所事件簿、第2巻。

感想・レビュー・書評

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  • 利害が一致したから籍を入れた柊一と香澄。
    でも、おなじ空間、おなじ時間、おなじ釜の飯を食べていれば、そりゃお互いの存在が気になってくるに決まっている。
    1巻よりも2人の距離はほんの少し縮まってきていて、次巻ではさらにどうなるのか?と楽しみである。

    今回は人物紹介ページがあり、4人だけだが登場人物について簡単な説明が載っていたので、読み手としてはありがたかった。

    しかし本編で柊一のもとに持ち込まれる相談事は「愛情と誤解」という視点から考えていけば、どれも真相の予想がつくものばかりだった。
    また柊一たちの住む、通称「椿屋敷」が語り手という点も1巻とおなじなのだが、どうしても椿屋敷が柊一の祖父の語りに思えてしまい、しかも椿屋敷の願望がちょこちょこ語られるものだから、なんだか混乱してしまった。
    語り手の変更は今後もないだろうが、登場人物たちだけでなく語り手がどんな存在であるかで、物語の読みやすさや雰囲気が変わってしまうので、本当に語り手の設定や語り口は重要なのだなと痛感した。

    以上の理由から、今回は☆☆☆3つとさせていただいた。

  • ・姑あらわる!
    ・晶紀氏と柊一、まさかの全面対決宣言!?
    ・絢の秘密
    ……という感じの三本立てです(いや、本当はもっと見どころはあります)。

    何気なく手に取った(し、シリーズ物と後で知った)本の中ではダントツにハマっている小説です!

    柊一&香澄の日常、丁寧で思いやりの詰まった暮らしにほっこりし、絢&檀のスリリングな関係にやきもきする。
    私も恋愛をテーマにした小説を楽しめたんだ、と思わせてくれるシリーズです。

    次巻も楽しみに読みます。

  • 登場人物が皆愛らしい。

  • シリーズ2作目。お互いの利害関係から籍を入れた2人。偽装とはいえ2人の生活を続けるうちに微妙に変化する空気。柊一への想いが分かりやすい香澄に対してあと一歩のところで壁を作る柊一…と思われたがナンノナンノ。無意識にポロっポロっとボロが出てるところが面白い。この丁度いいジレジレ感がたまりません!柊一母の怪しい行動の謎はやや肩透かしだったものの、柊一の謎解きも前作同様、軽く楽しめました。

  • 家目線で語られる珍しい物語。椿屋敷に住む夫婦は偽装結婚です。お互いの利害が一致して契約したのに、一緒にいるうちに完全に絆されております。もうこのまま普通に夫婦になってしまえ。周囲のキャラも1巻より優しくなり、ちょっと気になっていたギスギス感がなくなって面白くなってきました。椿屋敷は男性のようだけど、すみれアパートは女性みたいですね。アパート目線で語られた絢と檀のエピソードも良かったです。微笑ましいシリーズで次巻も楽しみです。(でも私は椿に全く興味がない!w)

  • 柊一の無自覚なデレがキュンと来る。香澄さんの作る物がいちいち美味しそうで食べたくなる。
    早く次が読みたいな〜

  • 正確に書くと星3.5。
    1巻を読んで面白そうだったので図書館で前巻予約して読んだ。
    案の定面白かった。
    しかもページ数も少ないので読みやすい。

  • 檀と絢の話すき。
    ただ、もうちょっと頑張ろう檀!

    2022.3.13
    38

  • 柊一の母に速攻バレた(笑)
    なんですぐ分かったのか…。
    独自で情報網持ってるのか、探偵でも雇って調べたのか……。

    檀と絢さんはちょっと進展した!
    というか、絢さんはお嬢様だったんだな。
    そして、初恋の人が執事さんとはベタな。
    でも、執事さんには慕ってる別のお嬢様がいた。
    檀が絢さんのフォローしてていい感じだったけど、絢さんなかなか鈍感。

    柊一の「渡しません」っていう晶紀への宣戦布告が良かった〜!
    香澄のことが好きなんだな。
    でも、無自覚だから次で自覚するのかな?
    香澄も香澄で無自覚だから、この両片想い状態にニヤニヤしてしまう。
    何にも執着しなかった柊一が香澄のことは譲れないのがもうほんっっっとツボ!!!!

  • 本人たちに自覚は無いものの、周りにダダ漏れな恋心のおかげで、周囲も大分収まって落ち着いた良い雰囲気に。ふんわりしていてとにかく可愛い二人。じれじれ、もだもだしているのもまた可愛いです。

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著者プロフィール

三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌「Cobalt」短編新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞。主な著書に『下鴨アンティーク』『契約結婚始めました』「後宮の烏」シリーズ(集英社オレンジ文庫)『三日月邸花図鑑』『九重家献立暦』(講談社タイガ)などがある。

「2023年 『海神の娘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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