花木荘のひとびと (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 176
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801669

作品紹介・あらすじ

盛岡市北上川沿いにある小さなアパート花木荘。そこに住むのはちょっと生き方が不器用な人ばかり。だが管理人のトメはじめ人々と触れ合ううちに、彼らの心は開いて……。ハートウォーミングストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 確かに、ちょっと泣けて、ちょっと癒やされる物語でした。住民達がこんなに仲良くしていたら楽しいだろうなぁと思いました。それは大家さんのキャラが濃いからかもしれません。

  • それぞれ良かったです

  • 物語の導入が買い物依存症の女子の残念な描写だったので、ハハーン、これは棚ボタ式で幸運が舞い込んで来るまったりハッピー系コメディに違いないと思っていたら嬉しい誤算でした。男女4人と管理人が織りなす人を思いやる心の交流がほほえましいです。

  • 明子さんリリース

  • 古いアパートに住む、生きるのが下手そうな男女と
    口の悪い大家さんのおばあさん。
    思わず読む前からホッとしてしまうほど、安定のストーリー展開なのだけれど
    作者の高森さん、子を思う親の心を書かせると天下一品です。
    今日はハードな物語を読む体力がないな・・・という日にお薦めの物語です。

  • 今ある人間関係や家族を大切にしたいと心から思う作品です。ちょっと泣けて、ほっこり心が温かくなります。何度も読み返しています。

  • 盛岡市北上川沿いにある小さなアパート、花木荘。
    そこに住む人々は少し不器用な人間ばかり。
    心の隙間をネットショッピングで埋め、未開封の段ボールに囲まれた生活を送るOL、時計修理に没頭し、うまく人間関係を築けない青年、
    植木屋の実家を飛び出して、美容師になったものの高いプライドが邪魔をして、客と喧嘩ばかりしている若者。
    そんな人々が集う花木荘の管理人・トミは、いつも七輪でにんにく味噌のおにぎりやホタテなんかを焼きながら、ぶっきらぼうに、でも、優しく彼らの心に踏み込んでいく。
    不器用な人々が少しずつ周りの人々の優しさに気づきながら成長していく、ちょっと泣けて、ちょっと癒やされるハートウォーミングストーリー。



    買い物依存症の女の子と実家で暮らしてる父親、時計職人になった男の子と施設に入ると自分で決めた認知症の祖母、半人前の美容師の男の子と幼馴染の女の子。それぞれが悲しくて寂しくって思いやってて良かった。
    それぞれの住人に少しスパイスを加えてるのが大家のトミさん。弱い80歳で元気で、七輪でおにぎり焼いたり魚焼いたりして楽しそう。トミさんの焼きおにぎり食べてみたいなぁ。


    最後の美容師と幼馴染の女の子の結婚の話は、ヤキモキしてしまった。彼らの気持ちと親の気持ち。特にお母さんの気持ちが暴走してるの分かるんだけど、でも息子の気持ちも分かってー!!ってなった。しかし、いい展開を迎えのもこのお話ならではなのかもしれない。美容院カップルはずっとあんな感じで過ごしていて欲しい。


    最後に内見希望の子がまさかの子で、「え、これって続編ある的な?」ってなった。彼女の抱えている問題が、この花木荘に住んだことで解決されたらいいなと。


    2023.9.14 読了

  • 若いから色々ある住人達を、トミさんが常に庭から焼きおにぎり差し出しつつ見守っている、その暖かさと安心感が素敵。
    こはくの行動は強引に過ぎると思いますが、トミさんがいるから上手く落ち着いている気がします。

  • 暗い…。花木荘の住人3人それぞれの人生の話で、銘々鬱屈した思いを抱えてる。大抵の人間は生きる上で何かしら問題を抱えて悩みながら生活してるものだろうが、あらためて見聞きすると滅入って来るな。でも、大家さんとのかかわりや、少しずつ前向きに進んで行こうとする姿には救われる思いだ。

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