後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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レビュー : 128
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801881

作品紹介・あらすじ

後宮の奥深く、夜伽をしない「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。不思議な術を使うという烏妃のもとを、皇帝・高峻が訪れる。翡翠の耳飾りに取り憑いた女の幽霊の正体を知りたいというが……。

感想・レビュー・書評

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  • 白川紺子さんの大人気ファンタジー。
    華流の歴史ドラマにはまって、そういう世界の物がないか探していて、見つけました。

    後宮の奥深く、夜伽はしない特殊な妃「烏妃」が住んでいる。
    漆黒の宮には仕える者も少なく、ひそやかに訪れる人影は占いや呪いを願い出る…
    ある日、若き皇帝の夏高峻が訪れ、近づこうとするが、それは歴史を覆すほどのことだった…!

    老婆とも永遠の命を持つ少女とも噂される烏妃の正体は、代替わりして間もない少女・寿雪。
    黒い衣に身を包み、結った髪には不思議な赤い花。
    世の中を知らず、孤独にならざるを得ない過去を持ち、人を寄せ付けないが、根は優しい。
    冷たい態度の神秘的な少女に、ひょうひょうとした皇帝も困惑するが、その特異な能力を頼りにするように。
    そして、無邪気な一面にも惹かれていくのだが…

    烏妃という運命的な設定と、麗しい宮廷の様子、孤独な心の細やかな描写。
    とても素敵で、すぐ読み返しました。
    心に染み入りました。

  • 後宮に住まいながら夜伽をしない、特別な〈烏妃〉。
    不思議な術を使い、頼みごとを引き受けるとも噂される彼女のもとに、帝がおとずれる。

    帝と烏妃の、不器用ながらこころあたたまる交流が、たのしい。

    烏妃にすがる切なる願いは、胸を打つ真相がおおく、物語としても引き込まれる。

    キャラもストーリーも魅力的で、続きが楽しみなファンタジー。

  • 謎の後宮の烏妃と若き皇帝の高峻との友情の物語。二人とも人情に厚いのだ。ストーリーも面白いが、心の機微や自然の情景の描写も素晴らしいと思う。これからどうなっていくのか、続編が楽しみだ。

  • 4話に分かれていて,烏妃こと寿雪がそれぞれ幽鬼を楽土に送るという形で話が進み,その中で人物紹介,国の歴史,仕組み,伝承なども語られていく.展開も自然で事件事件に国の歴史が立ち現れ,しかも面白い.帝の性格も好感が持てるし何より寿雪の真っ直ぐで人慣れないかわいさが微笑ましい.とりあえず友というところから始まるのだけれど,違う形に発展するところを見たいものだ.

  • 後宮には伽を行わない烏妃と呼ばれる妃がいる。

    面白かったです。特別な力があっても、普通の少女でしかない寿雪がツンデレで可愛い。

    続きもあるようなので、読みたいですね。

  • ぽこじゃがあるなんちゃって中華王朝風世界のファンタジーもの。
    他シリーズで売れている作家さんなのと他の作品では見かけない設定だったので読んでみた。
    読みやすいし登場人物たちがいわくありげだけれども根底にはやさしさがあふれているので良かった。
    上手な作家さんだなぁという印象。
    続きがあるので読むのが楽しみ。

  • 帯もあらすじも気になるし、ランキングも高いし、イラストもきれい。
    ということで、あまり期待してはと思いつつ期待して手にとったら、期待以上の良作で、今からもう早く続きが読みたくて仕方ありません。
    続きお願いします。
    友達宣言からの続きを!

    語り口調は静かで、両者の心の機微を綾とるようにきれいに掬いとっていく。
    鳥、花、魚とモチーフも豊かで(魚ははじめてかも)、空の色、衣の色の表現も彩りに満ちて豊か。
    確かな知識やしっかりと構築された世界観が表れていて、とても居心地がいい。

    銀髪の巫術師の望み事は思いの外邪悪ではなく、むしろもっと邪悪なものがいたと言う。
    それまでずっと通いつめられていたのに、最後に向かうシーンや、それぞれ短編形式で進む中にも連作としての繋がりがきれいに結ばれており、短編の中でも、寿雪の心の揺れがわかるような個人的なエピソードと絡められていて、構成の妙にうっとりしました。
    何度でも読みたくなるこの時間の愛しさときたら。

    とても美味しゅうございました。
    続編が出るのを楽しみにしております。

  • 中華ファンタジーはツボにハマるものが多いけど、この作品はドストライクだった。

    烏姫が単なる不老長寿とかいうガチファンタジーな設定じゃないのが良かった。
    ちゃんと代替わりして受け継がれて来てるというのが個人的には良いなと思った。
    烏姫が一体何者なのか凄く気になってたけれど、冬の王だったのか。
    それで帝のいるところと対極の場所に夜明宮はあったんだな。
    帝は夏の王だから。
    その夏の王とは対極の冬の王。
    夏の王は冬の王がいて始めて夏の王であることが出来るんだなぁ。
    冬官のおじいちゃんが言ってた星の巡りっていうのが凄い気になる。
    これは次の巻が出るってことでいいのか?
    そこでこの伏線回収してくれるのかな?

    気になることと言えば、麗娘だよな。
    今回結構ぼかされてることがちょいちょいあった気がする。
    麗娘に限らずそれこそ冬官もまだ気になることがある。

    寿雪が徐々にほだされて柔らかくなっていく様子がほんと可愛かった!
    寿雪可愛いな~。
    帝に対するその心情の諸々は恋だよ恋!じれったい~!
    でも、寿雪だけじゃなくて帝も意外と肝心なところで鈍いからもどかしさが倍だよね(笑)
    簡単にくっついてしまうよりかはこちらの方が面白いからいいけど。
    まずは友達からで思わず笑ってしまったけど。

    続き出るよね…?
    いつ頃出るんだろう?早く読みたいのだけど。

  • 烏妃様の幽鬼招魂譚
    って感じのお話。

    後宮にある夜明宮でひっそり暮らす寿雪
    後宮の人間の噂になることはあっても人と交わることなく、帝の夜伽もしない。そんな妃である彼女の元にある日帝である高峻がやってきて、翡翠の耳飾りの持ち主を探して欲しいと依頼する。
    そうして寿雪には様々な願いがやってきて、その度に様々な人と知り合い、周囲の人間は増えて行く
    しかしそもそも烏妃とは何なのか、寿雪とは何者なのか。高峻はそれを調べ、寿雪の運命と犠牲にしているものを知る

    一連托生の2人は友となり…
    次巻へ続く!

    お話にもったいぶったところがなくて、引き込まれて読み進められるストーリーで面白かった。
    周囲かいい人なので、皮肉屋の寿雪の周りも賑やかになってきて、さてそれが今後どうなるのか?というところが注目点かな!?

  • 正直 最初は
    これは阿部智里さんの烏シリーズの類似品では?
    と思って手を出さなかった
    が、表紙の美しさと15万部突破の帯につられて
    買ってしまった(笑)

    結果、まったく別物だった

    心に闇を持つ夏の王と孤独だった冬の王
    二人の今後の展開が楽しみ

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著者プロフィール

白川 紺子(しらかわ こうこ) 
三重県出身の小説家。主に女性向け小説をフィールドにしている。同志社大学文学部卒業。2011年、「サカナ日和」で第154回「Cobalt短編小説新人賞」入選。2012年、「嘘つきな五月女王(メイ・クイーン)」でロマン大賞を受賞。同作を改題・改稿した『嘘つきなレディ ~五月祭(メイ・デイ)の求婚~』で、2013年にデビュー。
代表作に、『リリー骨董店の白雪姫』シリーズ、『下鴨アンティーク』シリーズなどがある。

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