後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1717
レビュー : 161
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801881

作品紹介・あらすじ

後宮の奥深く、夜伽をしない「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。不思議な術を使うという烏妃のもとを、皇帝・高峻が訪れる。翡翠の耳飾りに取り憑いた女の幽霊の正体を知りたいというが……。

感想・レビュー・書評

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  • 白川紺子さんの大人気ファンタジー。
    華流の歴史ドラマにはまって、そういう世界の物がないか探していて、見つけました。

    後宮の奥深く、夜伽はしない特殊な妃「烏妃」が住んでいる。
    漆黒の宮には仕える者も少なく、ひそやかに訪れる人影は占いや呪いを願い出る…
    ある日、若き皇帝の夏高峻が訪れ、近づこうとするが、それは歴史を覆すほどのことだった…!

    老婆とも永遠の命を持つ少女とも噂される烏妃の正体は、代替わりして間もない少女・寿雪。
    黒い衣に身を包み、結った髪には不思議な赤い花。
    世の中を知らず、孤独にならざるを得ない過去を持ち、人を寄せ付けないが、根は優しい。
    冷たい態度の神秘的な少女に、ひょうひょうとした皇帝も困惑するが、その特異な能力を頼りにするように。
    そして、無邪気な一面にも惹かれていくのだが…

    烏妃という運命的な設定と、麗しい宮廷の様子、孤独な心の細やかな描写。
    とても素敵で、すぐ読み返しました。
    心に染み入りました。

  • 後宮に住まいながら夜伽をしない、特別な〈烏妃〉。
    不思議な術を使い、頼みごとを引き受けるとも噂される彼女のもとに、帝がおとずれる。

    帝と烏妃の、不器用ながらこころあたたまる交流が、たのしい。

    烏妃にすがる切なる願いは、胸を打つ真相がおおく、物語としても引き込まれる。

    キャラもストーリーも魅力的で、続きが楽しみなファンタジー。

  • 謎の後宮の烏妃と若き皇帝の高峻との友情の物語。二人とも人情に厚いのだ。ストーリーも面白いが、心の機微や自然の情景の描写も素晴らしいと思う。これからどうなっていくのか、続編が楽しみだ。

  • きゃ~!!おもしろかった!!
    なんか1つのお話が終わるたびにじんわりきて
    思わず涙ぐんでしまった…

    華流小説(というのかしら?)
    後宮の奥深く、夜伽をしない「烏妃」と呼ばれる特別な妃・寿雪。不思議な呪術を使う彼女のもとには宮女など、様々な人がお願いごとにやってくるという…その彼女に元に時の皇帝・高峻がやってきてある頼みごとをするのだが…
    この頼み事から烏妃とその歴史の知られざる秘密が明らかになっていく…

    続編が早く読みたい~

  • コバルト文庫の香りがするな、と思ったけれど、レーベルは集英社オレンジ文庫でした。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    後宮の奥深く…夜伽をしない“烏妃(うひ)”と呼ばれる妃が住んでいた。

    皇帝・高峻(こうしゅん)が、そんな烏妃のもとを訪れたのには、ある理由があった…

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    中華風の王朝にある後宮を舞台にしたお話であるため、聞き慣れない言葉が多く、ふりがなを見ても意味がわからないものもありました。
    しかしそれでもズンズン読み進められ、物語の枠はしっかり掴むことができました。

    “烏妃”は烏(からす)に妃と書きますが、「そういえば烏はなぜ鳥から一をひいた字なんだろう??」と疑問に思い、調べてしまいました(笑)
    (こたえは漢字検定協会のホームページに載っています。検索すると出てきます)

    “烏妃”である寿雪(じゅせつ)と、皇帝・高峻との微妙な関係性にうずうずし、今後の展開がとても気になります。
    恋愛に発展するかもしれない?要素だけでなく、ミステリ要素もあるため、いろんなヒントから真相を推測する楽しみもあります。

    挿し絵はなく、表紙絵でビジュアルがわかっているのは主人公の“烏妃”寿雪だけですが、他の登場人物のビジュアルもとても見てみたいです。

    また、文章を読んでいるとコバルト文庫で活躍されている前田珠子さんの「破妖の剣」シリーズの文章を思い出し、とても懐かしくなりました。
    集英社オレンジ文庫は物語に特化したライト文芸レーベルのようですが、その編集長さんは中高生時代、コバルト文庫で活躍されていた作家さんの作品に親しまれていたようです。
    (集英社オレンジ文庫ホームページの編集長挨拶より)
    そう考えると、集英社オレンジ文庫からコバルト文庫の香りがしたのも、うなずけます。

    「後宮の烏」次巻がたのしみです。

  • 4話に分かれていて,烏妃こと寿雪がそれぞれ幽鬼を楽土に送るという形で話が進み,その中で人物紹介,国の歴史,仕組み,伝承なども語られていく.展開も自然で事件事件に国の歴史が立ち現れ,しかも面白い.帝の性格も好感が持てるし何より寿雪の真っ直ぐで人慣れないかわいさが微笑ましい.とりあえず友というところから始まるのだけれど,違う形に発展するところを見たいものだ.

  • 後宮には伽を行わない烏妃と呼ばれる妃がいる。

    面白かったです。特別な力があっても、普通の少女でしかない寿雪がツンデレで可愛い。

    続きもあるようなので、読みたいですね。

  • ぽこじゃがあるなんちゃって中華王朝風世界のファンタジーもの。
    他シリーズで売れている作家さんなのと他の作品では見かけない設定だったので読んでみた。
    読みやすいし登場人物たちがいわくありげだけれども根底にはやさしさがあふれているので良かった。
    上手な作家さんだなぁという印象。
    続きがあるので読むのが楽しみ。

  • 帯もあらすじも気になるし、ランキングも高いし、イラストもきれい。
    ということで、あまり期待してはと思いつつ期待して手にとったら、期待以上の良作で、今からもう早く続きが読みたくて仕方ありません。
    続きお願いします。
    友達宣言からの続きを!

    語り口調は静かで、両者の心の機微を綾とるようにきれいに掬いとっていく。
    鳥、花、魚とモチーフも豊かで(魚ははじめてかも)、空の色、衣の色の表現も彩りに満ちて豊か。
    確かな知識やしっかりと構築された世界観が表れていて、とても居心地がいい。

    銀髪の巫術師の望み事は思いの外邪悪ではなく、むしろもっと邪悪なものがいたと言う。
    それまでずっと通いつめられていたのに、最後に向かうシーンや、それぞれ短編形式で進む中にも連作としての繋がりがきれいに結ばれており、短編の中でも、寿雪の心の揺れがわかるような個人的なエピソードと絡められていて、構成の妙にうっとりしました。
    何度でも読みたくなるこの時間の愛しさときたら。

    とても美味しゅうございました。
    続編が出るのを楽しみにしております。

  • 中華ファンタジーはツボにハマるものが多いけど、この作品はドストライクだった。

    烏姫が単なる不老長寿とかいうガチファンタジーな設定じゃないのが良かった。
    ちゃんと代替わりして受け継がれて来てるというのが個人的には良いなと思った。
    烏姫が一体何者なのか凄く気になってたけれど、冬の王だったのか。
    それで帝のいるところと対極の場所に夜明宮はあったんだな。
    帝は夏の王だから。
    その夏の王とは対極の冬の王。
    夏の王は冬の王がいて始めて夏の王であることが出来るんだなぁ。
    冬官のおじいちゃんが言ってた星の巡りっていうのが凄い気になる。
    これは次の巻が出るってことでいいのか?
    そこでこの伏線回収してくれるのかな?

    気になることと言えば、麗娘だよな。
    今回結構ぼかされてることがちょいちょいあった気がする。
    麗娘に限らずそれこそ冬官もまだ気になることがある。

    寿雪が徐々にほだされて柔らかくなっていく様子がほんと可愛かった!
    寿雪可愛いな~。
    帝に対するその心情の諸々は恋だよ恋!じれったい~!
    でも、寿雪だけじゃなくて帝も意外と肝心なところで鈍いからもどかしさが倍だよね(笑)
    簡単にくっついてしまうよりかはこちらの方が面白いからいいけど。
    まずは友達からで思わず笑ってしまったけど。

    続き出るよね…?
    いつ頃出るんだろう?早く読みたいのだけど。

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著者プロフィール

作家

「2021年 『京都くれなゐ荘奇譚(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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