後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
制作 : 香魚子 
  • 集英社
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本棚登録 : 733
レビュー : 82
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801881

作品紹介・あらすじ

後宮の奥深く、夜伽をしない「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。不思議な術を使うという烏妃のもとを、皇帝・高峻が訪れる。翡翠の耳飾りに取り憑いた女の幽霊の正体を知りたいというが……。

感想・レビュー・書評

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  • 4話に分かれていて,烏妃こと寿雪がそれぞれ幽鬼を楽土に送るという形で話が進み,その中で人物紹介,国の歴史,仕組み,伝承なども語られていく.展開も自然で事件事件に国の歴史が立ち現れ,しかも面白い.帝の性格も好感が持てるし何より寿雪の真っ直ぐで人慣れないかわいさが微笑ましい.とりあえず友というところから始まるのだけれど,違う形に発展するところを見たいものだ.

  • 中華ファンタジーはツボにハマるものが多いけど、この作品はドストライクだった。

    烏姫が単なる不老長寿とかいうガチファンタジーな設定じゃないのが良かった。
    ちゃんと代替わりして受け継がれて来てるというのが個人的には良いなと思った。
    烏姫が一体何者なのか凄く気になってたけれど、冬の王だったのか。
    それで帝のいるところと対極の場所に夜明宮はあったんだな。
    帝は夏の王だから。
    その夏の王とは対極の冬の王。
    夏の王は冬の王がいて始めて夏の王であることが出来るんだなぁ。
    冬官のおじいちゃんが言ってた星の巡りっていうのが凄い気になる。
    これは次の巻が出るってことでいいのか?
    そこでこの伏線回収してくれるのかな?

    気になることと言えば、麗娘だよな。
    今回結構ぼかされてることがちょいちょいあった気がする。
    麗娘に限らずそれこそ冬官もまだ気になることがある。

    寿雪が徐々にほだされて柔らかくなっていく様子がほんと可愛かった!
    寿雪可愛いな~。
    帝に対するその心情の諸々は恋だよ恋!じれったい~!
    でも、寿雪だけじゃなくて帝も意外と肝心なところで鈍いからもどかしさが倍だよね(笑)
    簡単にくっついてしまうよりかはこちらの方が面白いからいいけど。
    まずは友達からで思わず笑ってしまったけど。

    続き出るよね…?
    いつ頃出るんだろう?早く読みたいのだけど。

  • 面白かったです。
    雰囲気は中華系異世界もので十二国記や八咫烏シリーズに似てますが、内容は短編ミステリーな感じです。
    とはいえもっと仲良くなればいいのにと思ってしまういい萌え感でした。

  • 帯もあらすじも気になるし、ランキングも高いし、イラストもきれい。
    ということで、あまり期待してはと思いつつ期待して手にとったら、期待以上の良作で、今からもう早く続きが読みたくて仕方ありません。
    続きお願いします。
    友達宣言からの続きを!

    語り口調は静かで、両者の心の機微を綾とるようにきれいに掬いとっていく。
    鳥、花、魚とモチーフも豊かで(魚ははじめてかも)、空の色、衣の色の表現も彩りに満ちて豊か。
    確かな知識やしっかりと構築された世界観が表れていて、とても居心地がいい。

    銀髪の巫術師の望み事は思いの外邪悪ではなく、むしろもっと邪悪なものがいたと言う。
    それまでずっと通いつめられていたのに、最後に向かうシーンや、それぞれ短編形式で進む中にも連作としての繋がりがきれいに結ばれており、短編の中でも、寿雪の心の揺れがわかるような個人的なエピソードと絡められていて、構成の妙にうっとりしました。
    何度でも読みたくなるこの時間の愛しさときたら。

    とても美味しゅうございました。
    続編が出るのを楽しみにしております。

  • Tさんのおすすめ。

    ファンタジーなのか、ミステリーなのか。
    このところ、自らの世界の存在意義や王家の成立の謎をとくファンタジーを見かける。
    ファンタジーはその世界の中で物語が紡がれるものであって、
    自らの世界に疑問の余地があるファンタジーは、ファンタジーではないと思うが。

    それと、このところ、男女が恋愛関係にならないお話がお約束らしい。
    安易に恋愛沙汰になることは好んでいないが、
    「よき友になりたい」とは。
    それは相手に告げるようなことなのか。
    帝が触れることない妃に告げる言葉としても、
    唐突過ぎて、ついていけない。

    悪くはないのだが、のめり込むことはできなかった。
    そして、のめり込めなければ、ファンタジーでもないし、ミステリーでもない。

  • 後宮にいながら、「妃」ではない「烏妃」その存在は謎に包まれていた。ある頼みのため、烏妃のもとを訪れた若き皇帝は……。これは古き良きコバルト文庫だなあ。若い女の子が迷いつつも道を選んでいく。その途上にはさみしくも頷けるような回答がある。おすすめです。

  • 伏線がちゃんと活きて、物語に絡んではいたけど、最後の方はちょっと駆け足気味だったかな?と思った。

    婚約の品を贈ってから滅亡するまでの間に、皇族ベスト6みたいな絵を描いていたことになるけど、結構時間かかったな。養子になったりしてたからかな?

  • 彩雲国物語が好きな人は好きと聞き読了。
    不思議な話だけど面白かった!

  • 孤独な2人が、出会い近づく物語。実権にしがみつく皇太后に母と友を殺され自らも廃太子にされながら、現皇帝になり、罪を実証して毒を送っただろう彼と前王朝の末席にあってただ銀髮という隠し用もない姿ゆえに先代鳥妃に次代として育てられた彼女。(普段は、黒髪に染めてます)
    冬の王、夏の王を己の運命にされ、誰とも関わらずに生きてきた。
    物語は、前皇族の皆殺しの律令の廃止を決め、友として過ごしたいと言ったところで終わり続くだと思います。

  • 夜更かし(朝!!!)して読んでしまった。しかも大事に大事に少しずつ読もうと思ってたのに2日で終わってしまった。
    人物同士の関係性が、この流れだと大体はこうなるよね(好きじゃないけど)という方向に行かなくて、始終心が平和でした。あのタイミングで出てくるなら絶対意地悪してくると思ってたよあの人。

    十二国記に親しんだ人、琅琊榜に親しんだ人にも馴染みの肩書きがいくつか出てきて、そういうところにもにやにやしました。

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著者プロフィール

白川 紺子(しらかわ こうこ) 
三重県出身の小説家。主に女性向け小説をフィールドにしている。同志社大学文学部卒業。2011年、「サカナ日和」で第154回「Cobalt短編小説新人賞」入選。2012年、「嘘つきな五月女王(メイ・クイーン)」でロマン大賞を受賞。同作を改題・改稿した『嘘つきなレディ ~五月祭(メイ・デイ)の求婚~』で、2013年にデビュー。
代表作に、『リリー骨董店の白雪姫』シリーズ、『下鴨アンティーク』シリーズなどがある。

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