これは経費で落ちません! 6 ~経理部の森若さん~ (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086802628

作品紹介・あらすじ

大人気シリーズ第6弾発売!!

天天コーポレーション広報課の室田千晶が、制服の代金を支払いに経理部へやってきた。
人事課の玉村志保に有料なのだと聞いたという。しかし社則では制服は社からの支給のはずで……。(第一話)
キャバクラ副業疑惑のあった役員秘書の有本マリナだったが、麻吹美華は友人に潜入調査を依頼していた。
店内を隠し撮りした映像に映っていたものは……?(第二話)
営業部の鎌本は、太陽の大学時代のサークルの後輩である樹菜とつきあっている。
鎌本からは惚気とも愚痴ともつかない話をされる一方、太陽のもとには樹菜から頻繁に届く恋愛相談のメールが届き……?(第三話)
有本マリナが密かに勤めるキャバクラで、天天コーポレーションの部長三人が、企業買収専門会社の人間と会っていたらしい。
企業買収の危機を図らずも知ってしまった沙名子は……(第四話)

感想・レビュー・書評

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  • 〈経理部の森若さん〉シリーズ第六作。

    ドラマ版でいう佳境の部分に突入。とはいえドラマとは展開が違っていた。

    秘書課の勘違い高飛車女・マリナの副業と部長たち、そして別会社の代表者たちとの繋がりを調べる森若と麻吹美華、そして営業部のサイコパス山崎。
    そこから導かれた結論と森若たちの暗躍の行方は。
    やはりドラマ版の方が好きだな。どっちにしても後味は悪い。

    以前から気になっていた総務課の玉村志保。何故こんなに攻撃的なのか。森若に思われるくらいだから相当だ。
    だがその真相には唖然。
    そんな詰まらないことに手間隙かけて周囲と壁を築くくらいならさっさと仕事しろよ、と言いたい。
    だがこういう人は確かにいる。私のようにプライドなどない人間には分からないけど、時間を掛けるところ頑張るとことのベクトルがそもそも違うのだろう。

    天天コーポレーションに『変な人が多い』のは狙いだったのか。しかしその大元がまたサイコパスなのだからやってられない。そんな大元に捨てゼリフを吐く森若も相当だ。
    類は友を呼ぶのか。なら森若も『変な人』ということか。
    しかし真夕が無邪気で何も知らないおめでたい人みたいに描かれてるのは嫌だな。

    取り敢えず今作で一区切り。
    しかしまだ続編があるらしい。新たな天天コーポレーションではまた『変な人』がやって来るのか。
    読むのがウンザリするような、この会社の行き着く先を見たいような。

  • バチバチが本格化した巻だった。

    人と人には相性もあるし、運、立場も絡んでくる。そんな中で時には戦うこともあれば一緒に仲間となることもある。そんな中で人との付き合い方を何となく読んでいた。

    常に同じ人ではなく人は1日、1日で変化している。この人はこんな人だと決めてずっと人と接するのではなく、常に新しい人と接する気持ちで人との関わりを作りお互いのことを知っていきたいと感じた。

  • ドラマを見るようにサクサク読める。
    ドラマ版は見たことないが。

    やっぱり美華さん好きだな。
    女同士の馴れ合いに介入せず、攻撃的にうつるけど不器用なだけで憎めない。仕事もできるし。

    マリナは好きじゃない。去り方にもイラッとさせられ、さすが!としか。
    千晶みたいなタイプも好きじゃない。
    鎌本は人間的におかしい気がする。
    志保さんも紗名子の読み通りなら、誤解されやすいタイプで気の毒。

    次も多分読むと思う。

  • 週末に野菜中心のバランス良い食事を取り長めのお風呂ビールを飲みながら女性が活躍する映画を観る!
    家事をしてジムへ行って小説を読む!
    週末はこうでなくては。

    沙名子さんのこのルーティンの部分をもっと読みたい!

  • 今回もサクサク読めた。それぞれの思惑が絡み合い、大きい話になってきたように思う。会社の体制や登場人物の役職も変わり、次巻の展開も気になる。山崎は相変わらず掴みどころがないが、何でもお見通しで森若さんとも相性が良いかも。

  • 最終章でかなり人事が動きました。
    でもその最終章はあまり面白くなかったなー。
    7も楽しみ♪


  • ストーリーが段々とシリアスになっていく。以前の森若さんなら「うさぎは追うな」精神でマリナの副業案件なんて追いかけなかったであろうに、段々と社内政治にまで発展していく。森若さんも、一緒に真相を追っていた美華も、少しずつ成長していってるからこそなんだろうななんて思ったり。
    本編がシリアスだっただけに、エピローグの真夕ちゃんのお話が癒された。
    次巻がさらに動きがありそうで、読むのがとても楽しみ。

  • シリーズ6作目。
    前作5作目のスピンオフを挟み、今作では4作目で突き止めた秘書室のマリナの副業疑惑をさらに深く追及していく沙名子と美華。
    マリナの勤めるキャバクラには営業部長や総務部長が出入りしており、M&Aを取り扱う会社の人間と会っていることを知る沙名子はある結論を導き出すが…
    1編だけ、太陽の先輩・鎌本の恋愛模様を描いているが、それが最悪。お金をかけず、若い子と付き合いたい鎌本も最悪だが、鎌本と付き合っている太陽の後輩・樹菜も最悪。読むのをやめようかと思うぐらいだけど、天天コーポレーションも面々は誰も注意しない。
    ラストに天天コーポレーションの社長交代の様子が描かれるが、会社の政権までに一介の沙名子が口を出すのは、かなり現実離れしている気が…
    登場人物もまともな人がいないし、初期の頃の単純な経費の話に戻ることはないのだろうか?
    世間ではドラマはべた褒めされているが、原作はどんどんつまらなくなっている感が否めない。

  • 冒頭「「ー森若さん、制服のお金って、経理部でよかったでしょうか?」広報課の室田千晶が、思い切ったように沙名子に話しかけてきた。」
    末尾「沙名子は新島に背中を向け、改札口に向かって歩きはじめた。」

    これは経費で落ちません!第6弾。なんといっても買収騒動がメイン。ドラマとは展開が違って、それが新鮮だったし、緊張感があった。黒幕はあの人だったのか。
    森若さんの「(地獄に)落ちろ」は背筋が冷たくなるようなセリフだった。

    色んな人間模様が面白いんだけど、麻吹美華の過去とかリストラへの反応とかが興味深かった。

    有本マリナもいなくなっちゃったし、買収騒動も終わっちゃって「これで終わり」感がしてしまうけど、今回は森若さんと太陽くんの進展がほとんどなかった分、次作以降で進展していくんだろう。

  • 秘書課のマリナが勤めるキャバクラで、上司たちの密会の疑惑が。森若は気乗りしないが業務を遂行する為、行動を起こす。

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著者プロフィール

あおき・ゆうこ
『ぼくのズーマー』が集英社主催2002年度ノベル大賞を受賞してデビュー。『これは経費で落ちません! 経理部の森若さん』シリーズがドラマ化、コミック化され人気を博す。『派遣社員あすみの家計簿』も好調!

「2021年 『コーチ! はげまし屋・立花ことりのクライアントファイル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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