後宮の烏 3 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
3.92
  • (39)
  • (84)
  • (48)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 663
レビュー : 67
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086802673

作品紹介・あらすじ

「梟」が残した羽根に、自らの行く末を重ねる寿雪。
先代の戒めに反し夜明宮は孤独から遠ざかるも、寿雪自身は真に虚しさから逃れることが出来ずにいた。
烏妃の元には、今宵も訪問者が絶えない。泊鶴宮での怪異は、やがて烏漣娘娘への信仰を脅かす『八真教』へと通じて……?
他方、高峻は烏妃を「烏」から解放する一筋の光明を見出し、半信半疑ながらも寿雪と共にあることを決めた。
それぞれの過去が少しずつ明らかになり、真実はなおも遠い――。それでも確かに進んでいく、たとえ禁忌に触れることになろうとも……。

真の‟救い"は光であり、葛藤……。
数多の謎が繋がり、導く……歴史が再び動き出す――
シリーズ累計30万部突破!!
圧倒的中華幻想譚、待望の第三弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 主人公の夜明宮に住む寿雪は、純粋で心根の優しい一人の女の子なのだ。夏の王に対する冬の王という重荷を負いながらも、自分の殻から外へと踏み出そうとしている。それを促すのは、皇帝の高峻であり、周りに仕える者たちであり、皇帝の妃たちであり、夜ごとに願いに訪れる者たちなのだ。今回は、それに加えて賀州の沙那賣一族が関わってきて物語は大きく動き出しそうな気配である。いろいろな変事が起こってはらはらしながらも、読んでいて心が何となく暖かくなる。ひとことで言って寿雪が友を増やしていく物語だからだ。

  • 今回一番の驚きは衛青と寿雪の意外な関係が発覚!?でしたね…まだまだ衛青の胸の内にだけありますが。
    反目し合う2人がまさかの似た者同士…なんか2人共嫉妬が止まらないし
    今回も烏妃様の幽鬼招魂譚でありながらも新キャラやら、暗躍する人たちのストーリーも裏ではちゃんと展開されていて、読み手としてはとても良い。大筋は外れないのに話が進む展開は好きです。
    少し高峻と寿雪の絡みが少なく感じたけど。
    とりあえず一段落してもまだまだサナメの動きも不穏なようです。
    そして烏も寿雪も救う手立てはあるのか。冬の王がいなくなったらどうなるのか?
    先が気になります

  • 前巻の凄惨な戦いからどうなるのかと思ったら、さらに世界が広がった。
    これから長編シリーズとなっていくための布石なんだろうか。
    叶わないとわかっていても焦がれて尽くし側に寄り添う人物がツボなので、忠犬のようになってきた温螢推し。
    新しく登場した淡海とのバランスも良く、いいコンビになっていきそう。

  • 素直に面白い。作者の知識の深さに毎回驚かされる。

    毎回新しい登場人物があるが、人物設定が巧みだし、初刊からの脇役も巻を重ねていくにつれ、キャラが深まっていくのも上手いなと思う。

    寿雪と高峻のやり取りから、惹かれあっているという印象は、血の繋がりかなと。
    よく言われる事だけど、血の繋がりあり、全く相手の人の事をしらなかった異性と出会った場合惹かれ合うというが、身近なにそういう人がいたので、凄くリアルに感じる。

    今回、異母兄妹と明らかになり、この後、作者がどんなストリーにしていくのかが、楽しみ。

  • 素っ気ない言葉や態度であろうが、果物や菓子をお付きの者たちに分け与えてティータイムを過ごす寿雪が可愛くてたまらん。

  •  傷付いたことも、忘れて。
     だったら、傷付くために得たものも、忘れるの?


     ……本編とは関係ありません、って注釈が要るレヴューってどうなんだ。

     華風王朝ミステリアスファンタジー。新刊出たから一作前を読むという怠惰さ。けれど随分大河っぽくなってきたからまとめて読んだほうが面白いかも、という感じになってきましたね。
     新キャラ令狐之季、しびれる。
     ☆3.6

  • 更に新しい登場人物も増えているので、関係性に複雑さを感じるようにはなってきました。
    しかし、それぞれのキャラクターが新たに生じた想いに対して、これからどう向き合っていくのかがとても気になります。
    巻頭に地図が載っていたのも、想像力が更に膨らむ要素になったので良かったです。

  • 謎が増えていく……。
    そして達観しているようでも、寿雪も16歳の女の子でしかないのだなぁと。
    切ないなぁ、この話は。
    続きが楽しみ。

  • 寿雪が繊細で脆くて優しいので、とにかく幸せになってもらいたい。
    なんか庇いたくなるような、支えたくなるような子です。
    とはいえ話のスケールが徐々に大きくなっていてるので不安。皆が笑ってすごせる日々が早く来ると良いなぁ。

  • 3巻目にして初めて地図がついたので何度も見返しながら読む。夜明宮意外に離れ小島じゃないんだな、とか色々面白い。新護衛の淡海がまた今までとは違う性格で寿雪の周りを彩り日常パートがますますほっこりする。しかし地方有力者の娘鶴妃の侍女に起きた呪詛事件をきっかけに彼女の周りはまたきな臭くなる。謎の新興宗教教祖白雷達はどう関わってくるのか。宗教が崇める神が寿雪に与える影響は?事件をきっかけに仲良くなっな鶴妃晩霞は味方になるのか?前巻の梟もまた意味深な出番あったしあの人とあの人に意外な繫がりが発覚して次にどう展開するのか楽しみ。あとますます食べ物お茶が美味そうで困る。

全67件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

白川 紺子(しらかわ こうこ) 
三重県出身の小説家。主に女性向け小説をフィールドにしている。同志社大学文学部卒業。2011年、「サカナ日和」で第154回「Cobalt短編小説新人賞」入選。2012年、「嘘つきな五月女王(メイ・クイーン)」でロマン大賞を受賞。同作を改題・改稿した『嘘つきなレディ ~五月祭(メイ・デイ)の求婚~』で、2013年にデビュー。
代表作に、『リリー骨董店の白雪姫』シリーズ、『下鴨アンティーク』シリーズなどがある。

白川紺子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
三浦 しをん
辻村 深月
恩田 陸
今村 昌弘
有効な右矢印 無効な右矢印

後宮の烏 3 (集英社オレンジ文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×