きみは友だちなんかじゃない (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
3.86
  • (1)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 38
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086803045

作品紹介・あらすじ

高校入学直後、カフェ《リング・リング・リング》でアルバイトを始めた小森凛は、週3ペースでバイトに打ち込んでいる。
今でこそバイト仲間になれたけど、中学時代に知り合った大学生・岩倉祐に憧れ、受験に合格したら同じお店で一緒に働いて、いつか告白したい――そんな想いを抱いてきたのだ。
ある日、凛はついに「岩倉さん、付き合ってください!」と勇気を振りしぼって告白。
ところが、なぜか目の前にいたのは、不良と噂される隣のクラスの強面男子だった!
おっかない風貌で「岩倉は俺」と言い張る彼に気圧されて、メッセージアプリのIDを交換してしまった凛。
告白相手を間違ったことを言い出せないまま、強面男子・岩倉大悟とメッセージのやり取りをすることに。
長~いプロフィールに天気予報、星占い――噛み合わないメッセージばかりが送られてきて頭を抱えるけれど、
強面の下に隠された思いがけない素顔を知るうちに、凛の中で大悟の存在が大きくなりはじめて……!?
“告白間違い"から始まるドキドキ・ロマンチックコメディ!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • まあ随分やらかす主人公さまで。
    告白相手間違えるし、ケーキを彼の顔面に突っ込ませるし、肝心なところで言葉間違えるし。
    お陰で色々ハラハラする羽目になりました。
    一方、強面の彼はいい子すぎて、損しているのが気の毒になるレベル。
    「わたしだけが知っていればいい」と独り占めしたくなるほど性格はいい子なんですけど、学校生活に支障が出るレベルで誤解されていたから、そうもいかず。
    見た目で損すると生きづらい不条理よ。

    主人公も(恐らく)初恋面でも家庭内でも色々問題を抱えて、その割に前半でさくさくっと解決していくので、もっと引っ張らなくていいのかと肩透かしを食らったのですが、彼が上記の状態なので。
    また表題にある通り、彼とは友だちでなく、それ以上になりたいと思ってしまったから、後半は彼の環境改善と新しい恋の話になりました。
    となると、あのさくさく展開はありかなと。
    再び間違えた彼女でしたが、最後はうまいことまとまって、彼の環境も色々改善されてよかったです。
    久々に高校生のアオハル、小説で堪能させていただきました。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

千葉県生まれ。第5回集英社みらい文庫大賞優秀賞受賞。『恋とポテトと夏休み』などの「恋ポテ」シリーズで第45回日本児童文芸家協会賞受賞、スピンオフ作品に『きみとホームで待ち合わせ』、続編「恋シェイク」シリーズ(いずれも講談社)がある。ほかの著書に、「ぼくのまつり縫い」シリーズ(偕成社)、「この声とどけ! 」シリーズ、「ウソカレ!?」シリーズ(ともに集英社みらい文庫)、『告白したのは、君だから。』(野いちご文庫)、『モテすぎる許婚と初恋はじめます』(野いちごジュニア文庫)など。


「2023年 『藤白くんのヘビーな恋 こまったキミのことが好き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

神戸遥真の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×