宝石商リチャード氏の謎鑑定 久遠の琥珀 (集英社オレンジ文庫)

  • 集英社
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本棚登録 : 271
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086803236

作品紹介・あらすじ

これまで何度もリチャードを妨害してきた富豪の少女オクタヴィアに、スリランカ随一の山岳リゾート地ヌワラエリヤのホテルへと呼び出された正義とリチャード。
そこで待っていたのは、オクタヴィア本人とヴィンセントだった。
ジェフリーとヘンリーも合流し、一行はオクタヴィアとコミュニケーションをはかろうと力を尽くす。
オクタヴィア・マナーランド、十七歳。彼女がリチャードを妨害していた真意は何だったのか。
クレアモント家執事室との関係は? そして、正義とリチャード、ふたりの関係の行方は?

さまざまな答えが明かされる、大人気ジュエル・ミステリー、第二部完結編!

感想・レビュー・書評

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  • 良くって1巻から読み直してしまったよ✨ヘンリー最高にカッコ良かった。他の誰もが霞んでしまうくらい素敵だった!✴️これ以上無いくらいの大団円で、第3部はどんな苦難が待っているのか予想つかないな。コロナ問題かね?

  • オクタヴィアに纏わる出来事の中で、正義とリチャードの間に大学生時代から育まれていった関係性が、ひとまず落とし所を迎えた。
    この物語を読むといつも思うのが、2人の関係性が羨ましいなということ。恋人とか夫婦とか家族とかいう枠組みの外で、互いに唯一無二と認識して、人生の終わりを迎えるまで、一緒に歩んでいきたいと思っているのが、幸せで羨ましい。正義もリチャードも、心の中に闇の部分を抱えていて、けれどそれをお互いに救いあい、かつ生来の優しさを持っているからこそ、そうあれるのかもしれないと思う。ある部分では依存関係にも見えるけれど、純粋に、お互いの側にありたいと思える相手を、自分も同性に欲しかったなと思ったりする。
    奔放な姉妹の姉がスリランカで正義とリチャードに会った時、正義が言った”好きな人”がようやくわかってほっとした。
    第3部ではどんな話の展開を迎えるのか楽しみでしょうがない。
    作者が宝石や音楽や芸術にロマンを感じているのが、物語の要所要所で語られていて、そのことにも強く共感するから、この話はとても好き。
    長く続いてくれるといいなと思う。

  • イギリス貴族ってこんな日本の一般市民と大掛かりなゲームとかやっちゃうような感じなの?

  • 大団円\(^o^)/♪オクタヴィア嬢が遂に登場!(゜゜;)という事でドキドキハラハラしたけれど、なんとかなった(;゜∇゜)ヘンリー兄ちゃんの啖呵、格好良かったよ(^^;)これで終わってほしいような、続きが読みたいような…

  • 著者の辻村七子さんの優しさを『宝石商リチャード氏の謎鑑定』を通して受け取ることができることにとても嬉しく思う。丁寧な言葉と物事を見通す目と言語化する能力に浸って、真っ直ぐな言葉、辻村七子さんの思い伝えたいこと熱量を、読者はわたしたちは感じることができる。誠実さにかってに信用を寄せてしまう。本当に深く考えられてこの作品が出来上がっているんだなと思う。

    ネタバレ⤵︎ ︎

    「悪役めいた台詞を言う時、ジェフリーは少し甘い声を出す。どうぞ責めてくださいと言わんばかりの声色に、俺の頭は冷静になる。三百年前のことに腹を立てている場合じゃない。中身のない義憤は自分のための怒りだ。この場所で三百年生きてきた人たちを踏みにじる行為になりかねない」
    辻村七子さんのこういうところが好き。この思考でこの作品が書かれていることが嬉しくて、何よりキャラクターの言葉の土台に安心出来るものがあるというのがとても大きい。

    オクタヴィアの死生観が誰かの為にという形を取ってしまうのは、彼女の両親の愛の形がそれであったこと、それ以外を伝えられなかったことだ。両親の愛が彼女に継がれて、彼女も誰かに伝えたかった。それこそが彼女の知っている手放したいのに手放せない一つの愛で、だからこそそれ以外の形のヴィンスの愛に救われるのだと思う。
    オクタヴィアのいうハッピーエンドがハッピーで終わらないことなど彼女が一番知っている。死ななければエンドにならない。
    彼女のハッピーエンドを見て死んでしまいたいという願いを誰かに笑われたくないな。
    それでも彼女は中田正義の「献身の愛」をハッピーエンドとは取らず、残されたものの話をして、彼女は自分が終わらせたいと願っていると同時に、残された人たちの感情にも苦しんでしまうのだから。

    このハッピーエンドの話をした後に、ハッピーエンドという括りにされないものを提示するの本当にすごい。オクタヴィアの言うハッピーエンドは彼女が押し込んだもので、それはハッピーエンドというそのものの話に繋がり、いままではみ出されていたものの存在にもスポットライトが当たる。その上でジェフリーの恋人の話が出てくるんじゃないかな。変わることを嫌い伝統的な貴族としていなければならないジェフリーの恋人は今までならバットエンドが待ち受けている。その定義こそおかしいじゃんというカウンターになるし、オクタヴィアのいうハッピーエンドとジェフリーの吐きそうと言わせるバットエンドが対比されている。そしてその後に、どんな関係性にも当てはまるだろうリチャードと正義を出すことで、それらが上手くまとまる。いままでなら出来得なかったことが出来たものを提示され、ハッピーエンドやバットエンドのそれすらをぶっ壊していて、それは辻村七子さんの優しさなんじゃないかと思った。





  • サザエさんみたいに一生続いてほしいシリーズ。

  • この二人にしかない特別な関係性がとても好き。宝石のように美しい。

  • 2020.12.13

    初期の初期からずっと思ってるんだけど、これは、blじゃないのか??エッセンス以上スパイス以上……

    ストーリーのメインは、正義くんの生き様と、リチャード好き好きする話……

    もちろん、ここまで購入して読んでるので、大好きなんですが…‥くっついて欲しいけど、そういう書籍じゃないならそういう展開にはなり得ないのか?という矛盾の葛藤による文句です笑

  • オクタヴィア嬢が可愛い!!

  • 1部では連続ものの短編が1巻ごとに3話ずつ収まっている、という感じだったけど、2部では1巻ごとに1つのテーマで話が続いていくという構成でした。

    ジェフリーもヴィンスもハッピーエンドで良かったーー。
    オクタヴィアちゃんもとりあえずは一件落着で、初めてヘンリーに頼もしさを感じました。

    3部も期待してます!正義とリチャード、もうもどかしすぎるのでくっついてくれ!!

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